紙の本
脳について知ろう!
2019/11/02 11:06
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投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『単純な脳、複雑なわたし』を以前読了しました。池谷氏の文体は平易なので読み易いです。
また本書は雑誌のコラムを一冊に纏めたものなので、一話一話が短く、またトピックスも脳を中心とした様々なテーマが盛り込まれていて非常に興味深いです。
脳についてはまだまだ解明されていない事が沢山あるので、先々が楽しみです。
紙の本
脳の不思議
2020/09/24 22:10
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
脳の奥深さ、不思議さが、よくわかりよかったです。代替可能であったり、不公正ともいうべきことに、驚きました。
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楽しく読めました。
2019/06/02 15:41
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投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最新の知見とともに、脳のあれこれが紹介されていて楽しく読めました。
読後、自分に都合の良い項目だけが印象に残っていて、それをもってして、これは良い本だと言うことこそ、私の脳のなせる技かと思います。
とりあえずは、覚える前に右手を握って、思い出す前に左手を握ります。
紙の本
おもしろい
2019/06/20 07:52
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
難しい内容ではなく、自分でも、そうだな、こんなことってあるよなと思う部分が多くて、楽しく読むことができた。
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脳と心の関係は早く解明されてほしい。
本のタイトルにもなっている「不公平さ」が安定した状態だというのはなんとなく納得する
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脳科学にまつわる様々な知見を、日常の風景や出来事、なんとなくの思いなどと組み合わせて、書かれた本です。脳科学本は自身の主張を展開するために都合がよい研究のみを採用したり、内容が同じものになりやすかったりしますが、そういうことはなく、著者の興味が幅広いためか、初めて聞く内容が多く、興味深く読めました。興味を引き出すような書きっぷりでよいと思います。
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情報は少し古い。最新情報は池谷先生のツイッターをフォローする方がよい。さあ、なかなか記憶にとどまっているものは多くないのだが・・・。授業後のリフレッシュで記憶力がアップする。ふだん行かない場所に行くとか、知らない人の話を聞くとか、そういうのが良さそうだけれど、実際にはなかなか難しい。そうか、だから日曜特訓などで別会場に行く方が記憶に残りやすいのかもしれない。外国語習得は遺伝。IQは遺伝、IQを生かせるかどうか、つまり努力できるかどうかも遺伝。となってくると結構つらい。まあしかし、100%が遺伝と言っているわけではなく、自分の努力で何とかできる部分もあるにはある。そう信じるしかない。ただ努力できるかどうかまで決まっているのはさらにつらい。が、これは常に実感していることでもある。能力はあっても、根気よく努力できない人間はどうしても力を発揮できないままになる。まあ、それも100%遺伝というわけではないのだから、そこを何とかしたい。寝不足は太る。これは単に起きている時間が長くなると間食が増えるというのが原因のよう。くすぐったいは予測との不一致。自分で自分をくすぐってもこそばくない。これ、次回の「ヘウレーカ」のテーマになっている。直感は進化の過程で残ってきた能力。自然界では直感による判断は命にも関わる。直感でまちがうことも多いが、最後の判断は自分の直感に従うしかない。ところで、甲野先生のツイッターで三脈の話が出ていた。これ、飛行機に乗る前に脈が合わないような気がしたときはどうすればいいんだ。キャンセルするのか???
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人の心を動かす”言葉”とは?
A うそをつかないで
B うそつきにならないで
Bの表現の方が、効果的だという。なぜなら、人格について言及しているから。犯罪心理学において、犯罪者は好んで犯罪を犯すのではなく、やむにやまれず犯罪に走っている。このときの心理は「本来の自分は善良なのだが、今回ばかりは特別だ」と心に蓋をしている。
自分が「根っからの悪人」でないことは、自分がよく一番知っている。
だから、「本当の人格」と「実際の行動」は別物であるとするわけである。
例えば、
裏切らないで、ではなく、裏切者にならないで。
怠けないで、ではなく、怠け者にならないで。
など。
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脳と日常生活との接点を,最新論文をネタに読み解く.普通に読める内容だが,それ以上に週刊ペースでまとめていることに,時間配分の妙を感じる.
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パテカトルの万脳薬 脳はなにげに不公平
著:池谷 裕二
パテカトルはアステカ文明の神話に登場する神である。酒の神、ひいては「薬」をつかさどる神として古代メキシコで崇められていた。その謎めいた存在が、脳そのものの不思議さを彷彿とさせ、薬学部で脳の研究をしている著者には、とくにお気に入りの古代神である。
本書は著者が、「週刊朝日」で2011年12月から続けている連載エッセイのコーナー等のエッセイをとりまとめたものである。構成は以下の4章から成る。
①好運は伝染する
②人類2.0
③脳の不思議な仕様
④「心」を考える
著者のお話を直接聞ける機会があり、その講演の素晴らしさから本書を手に取った。お話と本作は「脳」という点では共通するものの少し毛色は違っていた。
どちらにも言えることは「脳」の知識がない私たちにもおもしろ楽しく読ませて(聞かせて)くれることである。難しく話したり書いたりすることはできるが逆はなかなか出来ない。本書ではその時の最新の論文からクスっと笑えるような話題を織り交ぜながらわかりやすく興味を持続させてくれるように書かれている。
「脳」への興味は深まるばかりである。
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人間の脳の働きをとても楽しく愉快に、様々な研究事例をもとに解説してくれる。著者池谷氏の知識習得量に圧倒された。
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乾坤一擲けんこんいつてき 西アフリカの内陸国ブルキナファソの先住民 赤の魅力は原始的に獲得された性的信号ではないか 遺伝的寄与 大雑把な近似で 既に進化の過程でえりすぐり選りすぐり抜かれています 「進化」と「疾患」の絶妙なバランスの上に 世俗的な観点で盛り上がりました そのX染色体は50%の確率で母方の祖父由来となります 環境は芸術開花の刺激ホルモンです じしつ耳疾の原因には諸説ありますが 画家でもゴッホやターナーは赤色が認識できない色覚マイノリティだったと言われます 憧憬と渇望は芸術の駆動力になるのでしょう ドーピング対象の感冒薬が飲めず 実際の癌の発生率は暢気に想像するより遥かに高い筈なのに 現在の自分の状況や趣向は今後も変わらないと勘違いするからだ この生得的な思考癖こそが 英語で表現すれば「マインド」と「ソウル」に対応する二つです 諸行無常や色即是空は独特の概念ですし 枯山水かれさんすい 「無」に「0」という有形記号をあてる行為は、「無いこと」の可視化です。 アウトプットすることで、心の不安定さを解消できることが研究でわかっているんです。
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人の行動や選択などについての小ネタまとめの本
暇つぶしには良いかも。ストーリーとか体系みたいなものはないのでそこを求めるのには合わない。
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理屈通りじゃない、脳の癖を知っておくことは
生きやすさにつながると思う
■心に響く言葉
1.嘘をつかないで
よりも
2.嘘つきにならないで
1はいっときの行動であるが、2は人格そのものに言及をしているから響く
ひとは、本当の人格と、実際の行動を別物にすることで自分を守るため。
・・・以下メモ・・・
"自己暴露は快感である
ハエのメスはオスと交尾したら他のオスとはしない
→振られ続けたオスに餌を与えたらアルコールの方を選ぶ
■お金持ちほどモラルが低い
貧乏な人も社会的地位が上がれば
非道徳的な態度になる実験
→モラルの低さは生まれつきではなく地位が作る
→むしろ下流層のほうがお金を持つとひどくなったらしい
1.「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の意味は「人は学問や徳が深まるにつれ謙虚になり、小人物ほど尊大に振る舞うこと」
→★このイメージだったけど実態は違うのか。
■自己肯定の正体
自己肯定のイメージは他人が拵えたもの
→教授に、自分は他人より優れているか?に多くの人がイエスと答える
→自分を誤認している
→なぜか?
→勘違いして高評価するような脳の機能になっている
「たとえ自己像が本来の姿と違っても、ポジティブな自己像は、健全な精神や幸福感、そして社会的な成功にも関係するため、生物学的な意義がある」
天狗になることは悪くないが、天狗になっているだけでは問題
→人は自分の悪しき面に無自覚
▼残念な実験
「他人に損害を与えた人が、謝罪を拒否したとき」
→申し訳ない気持ちにはならず、優越感を覚えるらしい、、、
人間は完璧ではない。
こういう含み損を織り込んで自己像を作ることが大事。
■チームの「流れ」というもの
運の伝染する理由を、「ヒトには自然と他人の動きを真似るクセがあるからだろう」としている
つまり、チームには、なんらかの「雰囲気」が、確かに存在するということ
→気のあった人に近づきご利益をもらうほうが良い
■心に響く言葉
1.嘘をつかないで
よりも
2.嘘つきにならないで
1はいっときの行動であるが、2は人格そのものに言及をしているから響く
ひとは、本当の人格と、実際の行動を別物にすることで自分を守るため。
■記憶力
覚える前には「右手」で、思い出す前には「左手」でボールを握りしめる
→ 左の前頭葉は「覚える」こと、右の前頭葉は「思い出す」ことに関与するから
右を握ると、幸福感や怒りなど外への感情
左を握ると、悲しみや不安など内向きの感情
■ネズミの命を救うかどうかの実験
「市場原理はモラルを低下させる」
→何でもお金で買えると思ってはいけない
■人に伝えたい
「人に伝えたい」という感情は、相手への思いやりではなく、それを通じて自分が快楽を得るための自己満足的な行為
■リフレッシュ
不意に行わ���るリフレッシュは脳に効果がある
→普段知らない場所や人などに会う
1時間くらい効果が続く"
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人間は思考することに特化して進化したんだなぁと思った。
今後バーチャルの世界に身体機能を拡張させていったとき、どんなことが可能になるんだろう?
「人を動かす言葉」は行動ではなく人格そのものに言及するというのは使えそう。
悪用されないようにも注意しようと思った。