紙の本
読み終えるのが惜しい
2022/08/14 10:02
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投稿者:pizzaco - この投稿者のレビュー一覧を見る
まるまるの毬の続編で楽しみにしていました。ゆっくり読みたかったので、買ってから少し寝かせておいたら、その間に作者の他の作品も読んでしまいました。どの作品も最後まで読ませる筆力。久々に大好きな作家を見つけました。いよいよ、この亥子ころころ、南星屋の家族模様に加え、新登場の雲平も、いい男っ振りで、彼をめぐって巻き起こる出来事も、深く人間を描いておもしろかったです。あと少しで読み終える頃には、まだ、読んでいたいと思ってしまいました。続編が、またまた楽しみです。
電子書籍
ほっこり心の温まる物語
2020/03/01 17:21
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投稿者:shiroyagi3 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まるまるの毬の続編。
菓子屋・南星屋を舞台に描かれる家族とお客の物語に、雲平という新キャラが加わって新たな展開に。
理想すぎない家族の描き方がなんとも素敵だなあと思う。個人的に、治兵衛の顔は小日向文世さんの顔でしか思い浮かばないのだけど、こんなおとっつぁん、おじいさんがいたら素敵だろうなあ。
ちなみにお菓子屋の話だけあって、読んでいるとなんせお腹が空く。今は焼いた草餅が食べたくて仕方ない。困ったものです。
紙の本
いちいち美味しそう(笑)
2020/02/14 12:26
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく登場する和菓子が美味しそうでたまらない!これだけで読む価値があります。
ストーリーとしてはオチが弱いのが難点。
結局、お永さんはどんな選択をするのだろうか?
紙の本
読み心地良し
2019/09/27 14:00
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投稿者:ぷりしら - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ2作目。
登場人物の造形もいいし、エピソードも過不足ないし
ストレスなく気持ち良く読める。
ただ、余りにもするする読めるために、
読み終わるとあっという間に記憶から抜けてしまう(1作目も同じ)。
「読み易過ぎるのがちょっと残念」というのは、
ほとんど言い掛かりに近い感想だと自分でも思うが・・・。
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涙が滲んだ読後。絶対出ていくと思ったのに、まさかの・・・でした。登場人物全員が少し不器用だけど、まっすぐで思いやりに溢れている。そんな人達の関わるお菓子は本当に美味しそう。和菓子を買いに走りたくなります。女心も男心も、とても丁寧に描かれていて、思わずふふ、と笑ってしまったり。みんなのその後を読みたい。お永さんがどちらを選ぶのか、お君が誰と添うのか気になります。#NetGalleyJP
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年を重ねると増えていく「再会」の機会。
再会は、別れがあるから存在します。
どう別れたかで、再会の仕方も変わってくる。
会いたい人、会いたくない人、忘れていた人。
《結婚もして、子どもをつくり、そして、いま、家族をなくした。》
あなたならどんな再会を望み、何を伝えますか。
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武家出身の職人・治兵衛が娘・孫娘と営む「南星屋」は、
全国各地の銘菓を作り大繁盛。だが、治兵衛が手を
痛め、粉をこねるのもままらなぬ事態に。そんな中、
店の前で雲平という男が行き倒れて…。
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江戸時代の和菓子屋の話しで、地方の和菓子がたくさん出てくるのが特徴です。和菓子屋のアンって小説を昔読んだのですが、和菓子の部分は何となく似ています。ミステリー形式になっていて、最後の話しできちんとまとまるという感じになっています。これは続編なので、これだけでは人間関係が複雑で混乱するので前作を先に読むのが良いと思います。とてもほっこりした気分になれる秀作でした。
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えっそっちー!?な、ラスト。
前作の方がハラハラどきどきほっこり感があったと思います。
そこが抑え気味な分、和菓子の新しさ?(治兵衛とほかのキャラクターで案を練る場面)はたっぷりで、「おいしそう♡」加減はひとしおでした。
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初出 2016〜18年「小説現代」の連続7話。
『まるまるの鞠』の続編。
麹町の小さな菓子屋南星屋は、治兵衛と娘お永、その娘お君で営み、かつて巡り歩いた諸国の菓子を毎日2種類だけ売っているが、治兵衛が手を怪我してしまう。
偶然店のそばで行き倒れていた夏のが菓子職人雲平で、京の店を辞めてまで弟分亥之吉を探しに来たのがメインのストーリー。
治兵衛と雲平が意気投合して色々な菓子を創作していくのが楽しいが、次第に亥之吉失踪の謎がわかってくる。六百石取りの旗本日野家の茶人として知られる隠居に菓子職人として抱えられていたが、その突然の死がきっかけだった。
みんないい人ばかりで、最後はめでたしめでたしだが、次に続く問題もはらんでいる。
小さな菓子屋の話は、田牧大和の藍千堂シリーズに似ているが、あちらはサスペンス混じり、こちらは人情話。
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【収録作品】夏ひすい/吹き寄せる雲/つやぶくさ/みめより/関の戸/竹の春/亥子ころころ
人情物。
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『まるまるの毬』続編!うれしい!
相変わらずお菓子がおいしそうだなあ…
今回は登場人物も増えて、ますます面白い。
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『まるまるの毬』の続編。
武家出身の職人・治兵衛、出戻り娘のお永、孫娘のお君と三人で営む「南星屋」。
行き倒れの菓子職人・雲平を助けた事から、雲平の弟分の行方探しと、旗本の隠居の死の真相。それらに絡む諸々を、各地の美味な菓子と共に展開していきます。
腕の確かな雲平と、共に菓子を作れる喜びでウキウキしてしまう治兵衛さんが微笑ましいです。
一方、お永の心は揺れているようで・・。そして前作で縁談が破談になってしまった、お君に想いを寄せる人も現れます。
色々あったものの、心温まるラストにほっこりしました。続きはあるのでしょうかね。
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祖父、母、娘の3代で営むお菓子屋「南星屋」のお互いを思いやる人情噺の中に腕のいい職人雲平が現れて起こる騒動。ちょっと怖いことも想像してしまったけれど、悪人がいないことでほっ!あまりにもおいしそうなお菓子が毎回毎回登場するのでほほう!を通り越して今からでもお菓子屋さんに走りたい。
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味見してみちゃ、くれねえかい? 読んで美味しい“人情”という銘菓。“思い”のこもった諸国の菓子が、強張った心を解きほぐす――。親子三代で営む菓子舗を舞台に、人の温もりを紡いだ傑作時代小説!武家出身の職人・治兵衛を主に、出戻り娘のお永、孫娘のお君と三人で営む「南星屋」。全国各地の銘菓を作り、味は絶品、値は手ごろと大繁盛だったが、治兵衛が手を痛め、粉を捏ねるのもままならぬ事態に。不安と苛立ちが募る中、店の前に雲平という男が行き倒れていた。聞けば京より来たらしいが、何か問題を抱えているようで――。吉川英治文学新人賞受賞作『まるまるの毬』待望の続編!
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表題作のほか、「夏ひすい」 「吹き寄せる雲」 「つやぶくさ」 「みめより」 「関の戸」 「竹の春」
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今作でも、治兵衛が諸国を旅して見覚えたご当地菓子がおいしそうである。しかも今作では、店前で行き倒れていたところを助けた、雲平という菓子職人と案を出し合いながら拵えた趣向を凝らした菓子が、目新しくもあり前作に増しておいしそうで、列を作る客の評判も上々である。雲平が行き倒れていた事情を解決するという大きな目的が、物語全体を通してまずあり、それに絡んだあれこれや、人と人との情の通い合い、親子の心情、などなど、いろいろな興味をかきたてられる。登場人物は善人ばかりだが、だからと言って問題が起こらないということはないのだなぁと思い知らされる。ラストは思わず頬が緩む展開で、あたたかい気持ちになれる一冊でもある。