電子書籍
いよいよ新年
2019/12/31 17:49
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
2019年は令和が始まり、そして明けて2020年はオリンピックイヤーで、本当に、ニュータイプの時代ですね。自分はどこまでニュータイプを受け入れられるかわからないけどがんばります。
紙の本
オールドタイプは変われるのか?
2019/12/30 10:26
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:だい - この投稿者のレビュー一覧を見る
■6つのメガトレンド
従来の望ましい人材=オールドタイプ
偏差値に代表される「正解を出す能力」が人の優秀さを示すモノサシ
今後の望ましい人材=ニュータイプ
問題が希少で解決策が過大であるため「問題発見能力」が価値を生む
・飽和するモノと枯渇する意味
・問題の希少化と正解のコモディティ化
・クソ仕事の蔓延
・社会のVUCA化
・スケールメリットの消失
・寿命の伸長と事業の短命化
■価値創造
問題解決から課題設定へ
1競争力の源泉は問題発見力へシフトする
2解決したい課題の設定に絞る
3構想した未来の実現に向けて行動する
■競争戦略
「役に立つ」から「意味がある」へ
4仕事に意味を与え、モチベーションを引き出すことが
組織競争力を引き上げる
5フォーカスを優先し、グローバル市場への貫通力を高め
スケールを得る
6意味のポジションを築くことで、高い収益と安定を得る
7WHAT、WHY、HOWを明確化し、共感できるスト
ーリーとして伝える
■思考法
論理偏重から論理+直感の最適ミックスへ
8経営における問題には、その性質を見極めて論理と直感の
どちらを用いて対処すべきかを決定する
9大きな方向性を持った上ですべてを予定調和させるのでは
なく、直感と予感に基づいて仕込みをする
10ルールに依存せず、自分の内在的な規範や美意識に基づき
判断していくための成熟した知性が不可欠
11量的・質的な側面をうまくバランスさせ同時に発展させる
■ワークスタイル
ローモビリティからハイモビリティへ
(組織定着) (社会的移動)
12組織に所属する生き方はリスクが大きくリターンが小さい
13自分の場所=ポジショニングを変えることで自分の成長を
加速させる
14自分で仕事の意味を形成する内発的モチベーションにより
弱者が勝者になる
15専門家と門外漢の意見を区別せず、ニュートラルかつフラ
ットに両者を扱う
■キャリア
予定調和から偶有性へ
16やってくる機会を積極的に「自分のコナトゥス」を高める
機会になるかどうかを試していく
コナトゥス=自分らしい自分を続けようとするエネルギー
17高いモビリティを持ち直感と美意識に駆動されて行動する
18TakerよりもGiverの方が最終的に得られる利得は大きく
なる
■学習力
ストック型学習からフロー型学習へ
19リベラルアーツを学ぶことで時間軸空間軸で目の前の常識
を相対化するリテラシーを持てる
(一般教養:人文科学・社会科学・自然科学)
20他者の声に耳を傾け共感することで、気付きの契機を創り
その契機からの学びを活かして成長し続ける
21環境に応じて自分の学びをアップデートする
■組織マネジメント
権力型マネジメントから対話型マネジメントへ
22人的資本(スキル・知識)や社会資本(評判・信用)を蓄積す
ることでモビリティを高め、ポジションリスクを気にせずに
年長者にオピニオンを出し、時によりエグジットを行使する
23権威に頼らず自ら問題意識を持ち、人に働き掛けていく
24システムに一応は適応し、システム内での発言力・影響力を
蓄えながら課題を見据え、システム改変のために行動する
紙の本
「世界のエリート・・・」のインパクトが
2019/07/15 17:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はるはる - この投稿者のレビュー一覧を見る
「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」がインパクトがあったのでどうしても比べてしまいます。この本も「世界のエリート・・・」とは関連しており、より詳しく内容を述べた本といってよいかと思います。ただ、もう少し各所に具体例が欲しかった気はします。悪い本ではないです。
紙の本
今までとこれから
2020/09/22 17:47
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投稿者:翔 - この投稿者のレビュー一覧を見る
特に、「タイプ1の努力」と「タイプ2の努力」という考え方がお気に入りです。これから大事なのは、タイプ2の努力です。
紙の本
正解を出す力にもはや価値はない
2020/08/09 16:16
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投稿者:UMA1001 - この投稿者のレビュー一覧を見る
しょっぱなからインパクトのある内容です。少し尻萎みですが。
・正解を探すにではなく、問題を探す
・役に立つものを生産し続けるのではなく、希少な意味を世界に与える
・最適化はどうでもよく、どれだけしなやかに適合できるかという柔軟性の度合いが大切になってくる
・自分なりの理想像を構想し、現実と見比べ、そのギャップを見出すことで問題を発見していく
・経営課題の取り組みにおいて、解決したい課題が設定されていない
・自分の価値を高めるための解決ではなく、世の中の課題を解決することを目標にする
・未来はどうなるかえ、ではなく、未来をどうしたいか、で考える
・自分が欲しいと思わないものは他人が欲しがるわけない
・ビジョンや目標で最も大切なものは共感できること
・非効率なものが偶然最適なものを見つけることで更なる効率化が実現される
・人間は意味を食べて生きる生き物
・殆どのものが残すべきとしての価値がなく、労働力と資源を投入してゴミをせっせと作っているようなもの。ゴミを作り、売ることに意味を見いだせない
電子書籍
時代と人間は常に変化する
2020/10/20 07:14
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投稿者:ノースウラワ - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代と人間は常に変化するのだが、その流れを見極められるか、あわよくばその流れに乗って自分の利益を上げられるか、そのためにはどのような心構えが必要か。自問自答するためのヒント。
紙の本
気づきにはなります
2020/10/11 15:49
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投稿者:one story - この投稿者のレビュー一覧を見る
題名からの期待どおり、着眼点は良く、わかりやすく記載されています。ただし、具体的に一歩踏み出してどう取り組むべきかについて、難しい問題とはいえ、例えば筆者の考える方向性なりが示されていれば、自分で考える上でより参考になったと思います。着眼点が良く、期待が高くなっただけに、あと一歩足りない印象が残った1冊です。
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これはいい本でした。一読の価値ある本。新たな気付きや勉強になる点が多く、先日聞いた日本マイクロソフトの平野社長の話とあいまって、ニュータイプが活躍する時代になっていくような気分になります。もちろん、宇宙世紀0079年の話ではないです、って言うあたり自分が既にオールドタイプ(笑)。オールドタイプの価値観で生きてきたのですから、それはしょうがないにしても、新しい時代の新しい価値観を許容する器を持っていたいものです。
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人に紹介されて。
これほど読んでてあせるというか落ち込むというか、なんか動き出さないとやばいなと思わせられるという意味で今までに読んだことないタイプの本でした。
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1 飽和するモノと枯渇する意味
2 問題の希少化と正解のコモディティ化
ボトルネックは問題の解決から問題の発見へとシフトし、 解決能力は供給過剰の状況に陥る
MBA志願者の減少 人工知能のよる追い打ち
3 クソ仕事の蔓延
4 社会のVUCA化 volatile 不安定、uncertain 不確実、complex 複雑, ambiguous 曖昧 アメリカ陸軍が現在の世界状況を説明するために用いだした用語
経験の無価値化、予測の無価値化、最適化の無価値化
5 スケールメリットの消失
6 寿命の伸長と事業の短命化 アメリカの企業の平均寿命が60年から20年へ
日本 フォローすべき先行者のいない状況に歴史上初めて立たされた
日本の思想史 コンテンツがない 外来のものに無批判にといついて、それを飲み込んでいくという文明受容の態度
イノベーション停滞の真因は問題の希少化
セグウエイ 黒字化できず
どんな問題をとこうとしているのか、はっきりしない製品だった
課題設定とその解決にこだわる
未来は予測せずに構想する
ニュータイプは未来がどうなるかでなく、未来をどうしたいか考える
重要な局面ほど予測は外れる
予測をもとに自分の行動を決定するのはオールドタイプ
未来予測は原理的に不可能
人工知能を人間が手にしたことで、私達にどのような可能性が開けるかと問うことが大事
意味を与えると人は豹変する
ピーチ・アビエーション 社是 戦争をなくすこと
ニュータイプのリーダーは、仕事の背景をなす大きな意味を明らかにすることで、組織からモチベーションと創造性を引き出す
広島 マルニ木工 アップルに数千脚の椅子を納入
山中社長 本気で自分がほしいと思う椅子で勝負したいと方向転換
グローバル市場におけるニッチ
フランクとクック 市場が絶対評価から相対評価へ変化することで勝者総取りが進行すると考えた
役に立つとい市場で生き残りをかけた熾烈な戦いに身を投じるか、意味があるという市場で独自のポジションをとるか
役に立つという市場で戦うとほぼ全員負ける
役に立つより意味がある方が高く売れる
モノが飽和し、モノの価値が中長期的に低落傾向にある時代だからこそ、これからは、役に立つものを生み出せる組織や個人にではなく、意味やストーリーを生み出すことができるニュータイプに、高い報酬が支払われる時代がやってくる
意味はコピーできない
テクノロジーもデザインもコピーされやすい
優秀な人材を集め、彼らのモチベーションを引き出すためには、what,why,howを明確化し、それらを整合的に共感できるストーリーと伝えることが必要になる
カーネマン
外部からの刺激に対して、大きく2種類の意思決定の過程が同時に、異なるスピードでおこる システム1直感、システム2論理
論理と直感をしなやかにつかいこなす 相対的に直感が重要な時代
わがままが最高の美徳
ルールさえ守ればいいが破滅を導く
��確定な時代こそ真・善・美による意思決定をする
進化のスピードが早く、複雑化していく社会において、外在的なルールだけに頼って自分達の行動を律するのはリスクが大きすぎる。これからの時代は、自分の中にある真・善・美の基準に照らして、自分達の行動を律して行かなければ大きなカタストロフィを回避することはできない
複数のスタンダードを同時に当てて絶妙なバランスを取るというのは、日本が得意としているところでした
日本人がもつデュアルスタンダードの特徴
量的指標から質的指標へ
☓ 努力は報われる
○ 自分の勝ちが高まるレイヤーで努力する
モチベーションが最大の競争要因 モチベーションのマネジメントが必要
専門家が斬新なアイディアを潰す
大量に試してうまくいったものを残す
賢人とは人生を楽しむ術を心得た人
何が良いかは試さないとわからない
試し上手は、やめ上手 撤退の巧拙が事業創出の鍵
人生の豊かさは逃げることの巧拙に左右される
パラノ型は環境の変化に弱い
行き先などは決まっていなくても、「どうもヤバそうだ」と思ったらさっさと逃げる、というのがニュータイプの行動様式
専門領域を自由に横断するためには教養=リベラルアーツが必要だ 加藤周一
リベラルアーツを学ぶことで、自分の中に時間軸・空間軸で眼の前に相対化するリテラシーを持つことができる。この「常識への違和感」が、誰も気付いていない新しい問題の提起へとつながることになる
オールドタイプの行動様式は、私達の精神世界を「わかり会える者たち」だけの閉じたものとし、その外側にいる「わかりあえない者たち」を断絶する、あるいはそもそも「存在しないこと」にしてしまう可能性があります。つまりインターネットが登場したことで、むしろ私達は「孤立化・分散化」する恐れがある、ということえす。
ニュータイプは、短兵急に「わかった」つもりになるのではなく、また「わからない」と排除するものでなく、他者の声に耳を傾け、共感することで、新しい気付きの契機を作り、その契機からの学びを生かして成長し続ける
苦労して身につけたパターン認識を書き換える
パターン認識による経験は不良債権化する
カギは速習でなく古い学びのリセット
権威ではなく問題意識で行動する
日本人は権威がなんとかしてくれると考える傾向が強いが、権威は常に正しい判断をして状況を救ってくれると考えるオールドタイプの思考様式は、特にVUCA化する世界においては極めてリスクが大きい。このような時代に適応するニュータイプは、権威に頼らず、自ら問題意識を持ち、人に働きかけていく
システムに耽溺せずに、脚本をしたたかに書き換える
中西輝政 脅威やリスクを見て見ぬふりをし、対立を避け、誰とでも仲良くしようとするのは、行きつくところ「滅びの哲学」にほかなりません
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大量生産・大量消費・画一性から多品種少量生産・個別消費・多様性の時代へ―なんてもうずっと言われているけど、その中で私たちの思考や行動はどう変化していくのか、丁寧に考えてみたことはなかったのかもしれないなと、この本を読みながら感じた。
特に、「役に立つ」と「意味がある」の話。「役に立つ」ものよりも、「意味がある」ものの方がコピーされにくく、価値が高いという考え方は確かにその通りだし、意味があるものを生み出すにはとにかく頑張ることよりも内発的動機で動く方が大事だなと思った。
自分自身も、知らず知らずのうちにオールドタイプの思考に囚われていることがあるように思うので、自分よりも年下の人たち、自分とは違うバックグラウンドを持った人たち、そしてよく分からないなと思う人たち(笑)とのつながりは大事にしていきたい。
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この本は、これからの激動している世の中を生き抜くために
読むべき必須の本かもしれない。
実際に他の人の評価もとても高い。
著者はこれから求められる思考や行動様式を
ニュータイプ(これから)・オールドタイプ(これまで)で、
きれいに整理してくれており、読者に新たな気付きをもたらしてくれます。
この本を読めば、(ほぼ全ての)人が
「この部分、自分はオールドタイプやったな」といった自省があるのではないでしょうか。
とても良い本で、大事な本だけを入れている本棚に置こうと思っていますが、
些細なことで少しだけ気に入らないことは、例えば、
著者はもともとBCGというコンサル会社出身にも関わらず、
「コンサルに未来予測を依頼してきた会社は、その後うまくいっていないケースが多い」だの本の中で述べていますが、
だったらそんなプロジェクト受注せず、
本当にやるべきプロジェクトにクライアントを促しましょうよ…と感じてしまいます。
ニュータイプ・オールドタイプの思考や行動様式を理解する上では、
ふさわしい例なのかもしれないのですが、あんまり読んでいて気持ち良いものではない。。
でも、そんなところ気になる人はほとんどいないはずなので、皆さん是非読んでみてください。
マストバイ的な、とてもいい本です。
話題になった「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」も読んでみたいです。
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【No.356】「オールドタイプ=従順で、論理的で、勤勉で、責任感の強い、いわゆる”優秀な人材”。ニュータイプ=自由で、直感的で、わがままで、好奇心の強い人材」「私たちは”モノが過剰で、意味が希少な時代”を生きています。このような時代にあって、相も変わらずに”役に立つもの”を生産し続けようとするオールドタイプは価値を失うことになる一方で、希少な”意味”を世界に対して与えるニュータイプは大きな価値を生み出していく」「求められるニーズが一定であれば、生産性の向上に伴って投入されるべき労働量は減少するはずですが、一向にそうなっていない。結論から言えば、私たちの多くは実質的な価値や意味を生み出すことのない”クソ仕事”に携わっている、ということになります」「イニシアチブをとって運動するニュータイプにとって、やってくる未来は必然的に”予定通り”のものとなる一方で、未来を予測し、その予測に右往左往しているオールドタイプにとって、やってきた未来は”青天の霹靂”となる」「イノベーションの文脈では”デザイン”と”テクノロジー”が大きな論点になることが多いが、この2つは”コピーに弱い”という弱点がある。このコピーという攻撃に対抗するためには”意味”。が求められる」「”過剰なもの”がことごとく”論理と理性”によって生み出させているのに対して、”希少なもの”はことごとく”直感と感性”によって生み出されています。論理だけに主軸を置いて意思決定をはかろうとするオールドタイプの思考様式を続けていれば、すでに過剰になっているものを生み出すことになり、それは必然的に人材と組織のコモディティ化を招く」「”努力のレイヤー”を変えない限り、人一倍努力しても無意味。大事なのは努力の方向と自分の適性が合っているという点と、その努力が技量の向上に結びつく正しいやり方の努力になっているという点」「上司からの命令に対して実直に向き合い、内発的な動機を圧殺して一所懸命に働くオールドタイプは、結局のところ、自分がやりたい仕事だけをやると宣言して自由に動き回るニュータイプに敗れることになる」「自分のコナトゥス(自分らしい自分で居続けようとするエネルギー)を高める”良いモノゴト”は外形的に見定めることはできず、結局はたくさんのことを試してみて、経験的につかんでいくしかない」「”たくさん試して、うまくいったものに身を寄せていく”というニュータイプの行動様式を実践するには、”やめる”ということもまた必要になる。資源が有限である以上、何かを始めるためには何かをやめなければならない」「いわゆる頭のいい人は、言わば足の早い旅人のようなものである。人より先にまだ行かない所へ行き着くこともできる代わりに、途中の道ばたあるいはちょっとしたわき道にある肝心なものを見落とす恐れがある」
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・正解を探す>問題を探す、予測する>構想する、KPIで管理する>意味を与える、生産性を上げる>遊びを盛り込む、ルールに従う>自らの道徳観に従う、ひとつの組織にとどまる>組織間を越境する、綿密に計画し実行する>とりあえず試す、奪い、独占する>与え、共有する、経験に頼る>学習能力に頼る
・問題を「望ましい状態と現在の状況が一致していない状態」と定義すると、問題の不足という状況は、そもそも私たち自身が「世界はこうあるべきではないか」あるいは「人間はこうあるべきではないか」ということを考える構想力の衰えが招いている
・「未来はどうなるのか?」ではなく「未来をどうしたいか?」を考える
・今わたしたちが暮らしている世界は、どこかで誰かが行った意思決定の集積によってできている
・非連続な変化に対して、専門家の予測というのは「原理的に外れるのが当たり前」
・「何のために存在する会社なのか」という「問い」に対して明確な「意味」を与える
・ピーチは「戦争をなくすため」=「若者が格安でどんどん外国に出て、いろんな文化に触れ、たくさんの人と触れ合って、友達がいろんな国にいる状態を作る」
・まず「世の中にこういうものを打ち出したい」という人間の思いが起点となり、その思いを実現するための道具としてマーケティングを用いる。そうしないと、マーケティングというシステムにより、主体的に想い、考える力が疎外される
・自分がほしいと想う製品を作る(マルニ木工)
・顧客に提供する価値の市場 役に立つか×意味があるか
・グローバル化が進めば進むほど「役に立つ」市場の頂上は「高く、狭く」なり、ごくごく少数の「グローバル勝ち組企業」以外は生き残ることができない「真っ赤かのレッドオーシャン」になる。なんらかの「意味」にフォーカスを絞ることで独自のポジションを獲得する「グローバル×ニッチ」のタイプは「爽やかなブルーオーシャン」を自らの居場所にすることになる
・予測に関わる情報が多すぎると、それぞれの情報が持っている精度上のばらつきによって予測モデルが左右されてしまう
・将来を確定的に予測して必要なもの「だけ」を準備するわけではなく、かといってまた何の準備もしないというわけでもない、その中間となるニュータイプの思考様式、つまり「大きな方向性は持った上で、すべてを予定調和させるのではなく、直感と予感に基づいて仕込をする」という営み=ブリコラージュが今後はリーダーにとって必須の素養となる
・成長の肥料となるのは「体験の質」と「仕事の環境」。その改善のためには、自分とフィットした「場」を得るためにポジショニングを図る必要がある
・リーダーの役割は「問題を設定する」こと
・目の前の世界を「そういうものだから仕方がない」と受け止めてあきらめるのではなく、比較相対化する。そうすることで浮かび上がってくる「普遍性のなさ」にこそ疑うべき常識がある。
・経験に頼らず新しい状況から学習する
・どんなに判断力が優れたリーダーであっても、たとえ力量が劣ったとしても仲間と議論をしながら行う意思決定のほうが、単独で行う意思��定よりも優れたものになることを示唆している
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これからの時代に求められる、というか活躍しうる人材の特徴をニュータイプとして、オールドタイプの人材との違いが述べられている。ニュータイプと聞くと、ガンダムとかアニメ雑誌を思い浮かべてしまうが、それは余談として。
現代の変化の激しさや、予測不能性を前にして活躍できる人材がニュータイプである。そこで求められている能力やマインドセットは、著者の説明を受けると当たり前と思ってしまうのだが、理論立てて語られているので頭を整理することができた。
個人的に刺さったのは、これからは問題解決ができる人材よりも、問題自体を見つけてさらにそれを解決できる人材が活躍できるという点であった。近頃、自分に降りかかる仕事は指示が曖昧で、一体何が問題なんだ?と、ひとしきり悩むことが多い。これはつまり、問題自体が曖昧だけど、何かしら問題があるということで、その問題の明確化を含め、解決までを求められていることなのだと、妙に腑に落ちた。それはそれで大変なことなんだけど、ニュータイプの人材への一歩としてポジティブに取り組む気持ちになった。