なぜお父さんを選んだのか?
2019/10/06 11:59
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投稿者:1ベクトル - この投稿者のレビュー一覧を見る
ご本人が語る内田樹先生のこれまで。納得できる言葉を求めて、個性的な圭角を弁証法的に社会化されて来られたのだろうと思いました。
答えが二度繰り返されることはない。「そのうちなんとかなるだろう」って、良いですね。
Que Sera, Sera
2019/07/29 22:54
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
内田樹さんの自叙伝。生まれたときから現在までの人生をまとめた一冊です。
内田さんの著作はよく読むので興味深く手に取ってみましたが、何というのか、「のれない」感じで読了しました。
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の意思がしっかりとしていて回り方見た自分というよりは、自分がどうしたいのかというのを、しっかりしているなと感じました。
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『そのうちなんとかなるだろう』 内田樹46
ウチダ狂の私としては、ツイッターで内田先生が「私の履歴書」の様なものを書きましたとツイートした瞬間にアマゾンで予約をし、発売日に読み切ってしまった。かれこれ約50冊もウチダ本を読んでいる自分としては、既知の内容も多かったが、師と仰ぐ内田先生をもってしても、3回院試に落第し、32校の就職試験に落ちているという事実は、こうして自叙伝的な本で読むと驚いた。確かに、本流の人間ではないところの魅力にひかれたところもあるが、読んでみると、はたから見ると意外にもたくさん失敗しているのだなと感じてしまった。アーバントランスレーションの話や、都立大時代の話は、初めて読む話も多く、面白かった。途中、コラム的に出てくる日比谷高校の同志たちの話も、内田先生らしく、「存在するとは別の形で」触れ合う亡き友人達について語っており、読みごたえがあった。
兼ねてから、このような自伝的な本を書いてもらえないかなと考えていたが、正直自分としては、内田先生がゲバ棒をもって戦っている学生闘争の時の話を、もう少し読みたかった。『死と身体』だったか忘れたが、一緒にゲバ棒で戦っていた友人がなくなってしまった話など、ある種のトラウマ的な記憶なのかもしれないが、この時期の空気をしらない今の人間としては、内田先生をもって語られる学生闘争の時代の話や、高橋源一郎などからも伝説的な知性と評される竹信悦夫氏の話も、もう少し聞きたかった。
極論として、この本の本旨は、強い現実に関しては、多少の入力に誤差があっても実現されるということであろう。自分自身、やりたいと強く願ったことに関しては、そのうちしっかりと叶うものであり、とにかくなんとか生き延びられることが、武道においても重要なことであるということであろう。
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自分自身となんとなくよく似ている部分というか、
経験したことや、思っていたことが若干
共通感が多少なりとも感じました、
なので、この人の本がすきなのだろうともいました。
大阪の北野高校の周りの雰囲気が、著者が書かれている
日比谷高校にあったものとも同じような気がします。
また、道筋の選びかた。人生の苦悩の選択なんてものは
なくて、なんとなく行きたい方向に行く。どちらかを
選ぶ苦悩があった場合は、その時点ですでに間違った
ということ。というのは非常によくわかる。
人を批判するのではなくほめる。
いいサービスを受けようと思うと、いいものを享受しようと
思うと、その人をほめるのが一倍いいというのは
”はっ”とさせられた思いがしました。
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本が出るのはツイッターで見て知っていた。あとがきも一部読んだ。単行本で買うほどでもないかな、と思いつつ、通勤途中のエキナカ書店で探したら1冊だけあった。こういうのは縁のものだから買って読んだ。まあ、内田先生の自伝だもの、おもしろくないはずはない。ただ、三島由紀夫の「戦後日記」と並行して読んでいたので、どっちに書いてあったのか定かでないことも多々ある。クリエーターの質を上げるには「いいところをほめる」しかない。そしてこれは教育についてもまったく同じことがいえる。うーん、ほめ方って難しいんだなあ。まあ、いいところをみつけたら、「それいいね」というようにしてるつもりだけど。でも、悪いところがどうしても目に付くんだな。で、いやみをいっちゃう。あっ、いかん、とまた思う。内田先生、出かけるのはあまり好きじゃないとどこかで書いていたと思うけど、でもとにかくしょっちゅうどこかに出かけているし、友だち多いし、選挙の応援にも行くし、全然出不精な感じではない。人生については僕も同じようなことをいっている。受験に失敗することもあるし、全然違う道を歩むことになるかもしれないけれど、結局は同じところに落ち着くかもしれない。まあ、なるようにしかならんのだろうなあ。ケセラセラ。直感にまかせるっていうのも結構大事なんだな。好きに理由はいらんもんなあ。しかし、日比谷高校おもしろそう。
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内田樹の自伝。説教臭いところ、自慢げなところは鼻につくが、どんなところで暮らしたか、どんな仕事をしていたか、どんな人と交流していたか、結構仔細に書いていて読み応えがある。NewsPicksでの連載だったからか、「仕事」が語りの軸になっていたように思う。
学生時代に友達と起業していたという話は噂程度に聞いたことがあったが、本人が語っているのは初めて読んだ。義父についても同様。
もし神戸女学院大学に職を得なければ翻訳会社で編集者になっていた、それでも同じように物書きになっていただろう、合気道だってそのときに習い始めていなくても、こちらを選ばなければ今の自分になっていなかっただろうという決定的な分岐点はない、という人生観は面白かった。
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思想家にして武道家のウチダさんらしい半生。
安田講堂事件直後の東大キャンパスの話など
興味深い。
いちばん、共感したのは、働き盛りのときに
父子家庭生活をしていたところ。
仕事できる時間をボーナスと捉える発想が
学内行政に時間をとられるようになってからも
生きたという話は、いろいろ考えさせられた。
武道(人生)の極意は、「いるべき所にいて、なすべきことをなすこと」、直感(なんとなく)を信じることなど、
お馴染みのウチダ哲学の原点がよくわかる。
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いつもの調子で読み始めたら…
まさか、内田先生が自伝!?!!
吃驚(*_*)
でも、今まで部分的にしか知らなかった「内田樹はこうしてできた!」をご自身の解説付きで拝読できたのは、めちゃ嬉しい✨
内田先生の著書としては稀にみる速さで読めたし…( ̄▽ ̄;)
21日に大阪で行われるご講演が楽しみぃ〰️ッ‼️
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内田樹さんの意外な生き方に触れることができます。内田ファンは一読の価値ありです。心に残った文章を紹介します。「いるべきときに、いるべきところにいて、なすべきことをなす」日々悩みの多い毎日ですが、この文章に出会って、毎日がシンプルになりました。
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初めて読む内田さんの本が、自叙伝でした。でも、考え方とか感じ方とか、自分と似ている部分があって、自分を少し正当化したりしました。
P97 「武運の勘所」→自分が「天職」に出会うきっかけ
→本当にそう思います。
私も、色々な人とのご縁やお世話になって
本当に有意義な生活を暮らすことができていて
感謝してもしきれないほどです。
ありがたやありがたや、なむなむ。
P149 マインドの切り替え
ルーチンをこなすことができたら、自分に満点を与え、
少しでも時間が余ったら、それは「贈り物」として
ありがたく受け取る。
その「贈り物」の「余暇」に本を読んで
翻訳をして、論文を書く。
そこで達成されたものは「ボーナス」の
ようなものだから、あれば喜ぶけれど、
なくても気にしない
家事育児のせいで、研究時間が削られた、
子供のせいで自己実現が阻害された、
という考え方はしない
P154 ★狭間
あらゆる仕事には、
「誰の分担でもないけれど、
誰かがしなければならない仕事」
が、必ず発生する。
誰の分担でもないのだから、
やらずに済ますことはできるけれど、
誰も引き受けないと、
いずれ取り返しがつかないことになるので、
厳密な議論をして担当を決めるよりは、
「あ、オレがやっておきます」
と言って、さっさと済ませてしまえば
何も面倒なことは起こらない。
★★★
相手に期待せず、押し付けず、全部自分でやる。
だから、相手がしてくれたら、
「あぁ、ありがたい」と、感謝する気持ちになれる。
人間を疲れさせるのは、労働そのものではなく
労働をする「システム」を設計したり、管理したり
合理化したりすること
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一時期どっぷりはまって片っ端から著作を読んでいた。最初に読んだのは「ためらいの倫理学」だったかな。こんなに腑に落ちる論考を読んだのは、岸田秀「ものぐさ精神分析」以来だと思ったのを覚えている。(「ものぐさ~」はロングセラーだそうだ。今でも名著だと思う。)どんどん出版されるのをいつ頃まで追いかけていただろうか、神戸女学院を退官されて、凱風館を建てられたあたりから、さしたる理由はないが読まなくなったように思う。
これは「自伝」だというので、ちょっと興味が湧いて、久々に読んでみた。小中高の学校時代の話が詳しく書いてあって面白かった。やっぱりずいぶんとんがった少年だったんだなあ。一方、東大時代のことは、他のもので読んだことがあるが、ここではわりとあっさりとした書き方。結構ハードな学生運動家だったらしいが、運動よりも周辺のさほど緊迫感のないエピソードの方が多かった。それはそれで面白かったけれど。
離婚後の娘さんとのふたり暮らしについては、ある程度具体的に触れられていた。当時としてはずいぶん珍しい父子家庭だったと思うが、ここで家庭を優先して学者としては「雌伏」の時期を過ごしたことが、後の爆発的な文筆生活につながったとあり、なるほどなあと思ったのだった。
気軽な聞き書きの形ではあるけれど、読んでみるとやはり、フムフムと思うくだりがいろいろある。以下はその抜き書き。
「SFは1950年代のアメリカに誕生した新しい文学ジャンルです。背景にあるのは、原子爆弾の発明によって核戦争による人類の滅亡というシナリオに現実味が出て来たという歴史的事実です。人間が自分たちを豊かにするために創り出したテクノロジーによって人間が死滅するという不条理が現実になりつつあったのです。でも、伝統的な文学形式はそのような非劇的なまでにナンセンスな現実を叙することができなかった。SFはほとんどそのためだけに発明された特異な文学ジャンルだったのだと僕は思います。ですから、SFはその荒唐無稽な娯楽性にもかかわらず、底にはある種の絶望感が伏流していました」
これには膝を打った。そう、SFには、底にか芯にか空気にかはわからないが、絶望感があると思う。もう誰かが言っていることかも知れないけど、私は目から鱗が落ちた。
「批判を受けたせいで魅力が増すということはないんです。 というのは、才能ある人の魅力というのは、ある種の「無防備さ」と不可分だからです。一度深く傷つけられると、この「無防備さ」はもう回復しません。その人の作品のなかにあった「素直さ」「無垢」「開放性」「明るさ」は一度失われると二度と戻らない」
これも同感。才能が世に出るや、すぐさま何かと叩かれる現代は不幸な時代だと思う。
一番胸にしみたのは、終わりの方で紹介されていた、スティーブン・ジョブズの言葉。
「いちばんたいせつなことは、あなたの心と直観に従う勇気をもつことです。あなたの心と直観は、あなたがほんとうはなにものになりたいかをなぜか知っているからです」
内田氏が書いているように、心と直観に従うにはとても「勇気」がいる。でも本当に、心と直観は「なぜか」私のことを知っているのだ。
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内田樹さんの自叙伝。
嫌と感じるものは一切妥協せずに拒否し、計画性がない人生を過ごされたが、なんとかなっている人生。
クソ真面目に人生を過ごしてきた者からすると本当に羨ましい限りである。
後悔は2つあり、何かをしてしまった後悔と、何かをしなかった後悔がある。その内取り返しがつかないのは何かをしなかった後悔であると。これは身に染みて感じる内容である。
失敗してもいいからとにかくアクション。これが人生の幅を広げ、成功する方法であると改めて感じた。
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10年以上にわたる内田樹読者(=私)にとっては 同級生や合気道との出会いなどお馴染みの話で安心させられたり、そうだったのか!の驚きもあり興味深く、一気に読了。
なかでも一番の驚きは椎名誠さんに言及したくだり。
(わたくし、椎名誠さんも30年以上にわたる読者なので)
改めておふたりに惹かれた理由=「なんとなく」を肯定された感じで★追加したいところ!!
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20190922 内田先生の自叙伝。なんとなくと言っているが結局は直感を信じて生きてきたという話。自分に置き換えて考える必要はない。若い人なら一つの生き方として参考にできるところを参考にするために読むと良いかも。