紙の本
視野が広がる1冊です!
2019/08/17 10:04
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本からマレーシアに移住した著者が、マレーシアの人々のおおらかな生活を、普段精神的に余裕のない生活を送る日本に疑問を投げかける1冊です。
日本も、マレーシアのおおらかな生活、国民性から学ぶことは多くある、と読み終わって思えました。日本国内にとどまっていてはいけない、そういう視点を養える本です。
ぜひご購読してみてください。目から鱗が落ちるでしょう。
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マレーシアに移住してわかった、日本との違いをいくつかの視点でまとめた本。
小学生ですら、転校をバンバンするマレーシア人。部活のルールは「続けてはいけない」。学校を辞めてもフリースクールが沢山あり、必要なスキルはいくらでも身につく。社会人ですら、合わない会社であれば初日で辞めることも珍しくない。それでも社会は回っているのだ。
一方、日本人はトライ&エラーの経験値が極度に不足している。これは社会が、日本人に対して1つのことをやり続けることを前提にしているから。だから、パワハラ・セクハラに耐え、逃げ場を失い、鬱になる人が続出するのだ。
そんな日本人と日本社会に対して、「辞める」ことの必要性を説いている。日本社会にどっぷり浸かっていては、知るよしもない世界観である。
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いやぁー参りました。
規則で縛り規律を守ることを教育を通じて学んぶ日本人。
結果、人と違うが異質で、すべてが誰かが決めた規制の中で規律を守る国民となる。決してすべてが悪い訳ではないが。。。
かたや経済的には決して裕福でなくても、おおらかで自分のことは自分で決める。そして行いは自己責任であることを小さい時から学ぶ。多様性を認めないとならない多民族という環境。
どっちが豊かな国なのかわからなくなりました。
これも人によって違うって事なのだろう。
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トライ&エラーが足りてない、という話は納得。
ただ、その受け皿となるものが少ないのも事実なんだよなーと思う。
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一度は辞めた者として激しく共感。だからこの国は生きにくい。日本の多様性=分断という指摘は広がりを持つように思う。
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「そうそう、これが言いたかった!」が詰まった一冊だった。私はマレーシアではなくアメリカに住んでいたけど、本著に書かれていることの多くにかなり似た思いがある。他の国の方の意見もぜひ聞いてみたいと思った。
日本にいると失敗ができない、多数派から外れることができない、20点を取っても150点を取っても100点でいることを求められる…それは、いくら本人が望まなくても周りが望むから。
だけどその考えが基盤にあると挫折は悪になって、挫折しそうな芽は始めから摘まれてしまう。するとなにかの拍子に誤って実際にエラーや挫折を経験したとき、本人も周りも対処できなくなってしまう。仮に本人が平気でも周りが過剰に反応する。受け皿を増やす必要があると思う。
日本がダメで外国が優れているというわけじゃない。日本のモノとサービスはやはり完璧。だけど今の社会は、あまりにもみんな完璧であろうと頑張りすぎているから(無理矢理に努力させられているという表現の方が正しいかもしれないけど)。
少し肩の力を抜いてもいいんじゃない?と提案してくれる本作、頑張りすぎて少し疲れてしまった方に読んでもらいたい。
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強烈なタイトルなので、自己啓発系か、教育論系か、何が学者っぽい人が書いたのかと思ったら、ただのエッセイだった。構えて読み始めちゃったからビビったけど、最初からエッセイって分かってればもうちょっと好意的に読めた。エッセイとしてはとても興味深いことが書いてある。
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マレーシアで暮らす著者から見た日本。
やめる練習というか……リスクを最大限まで避けようとしてしまう状況。石橋をたたき壊して途方に暮れるような。
マレーシアで自発的にリスクを鑑みつつ、自分で決断し続ければ、人としての能力は磨かれるだろう。非常に魅力的だ。
しかし日本で同じことができる気がしない……つらいなら英語を学び国を出たほうが幸せなのかもしれない。
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マレーシア在住 ライター野本響子さんのツイート&noteをもとにした著書。日本を飛び出したからこその視点に驚きの連続。たしかに、やめる練習は不足してるなぁ…と実感。
そしてもっと深刻なのは「決める練習」不足。これからの社会を生きていく上で、正解探しで失敗しない人生ではなく、決めて→失敗して→やめて→再挑戦 というサイクルをなるべくストレスなく回せるようになりたい。
これは子どもや若手だけの話ではなく、僕らアラフィフ以上の世代にも言えること。
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学校は変わっていい。 ハッピーでなければ居場所を変える。 自分で決めてチャレンジして結果を引き受ける。この訓練を続けるとチャレンジが怖く無くなる。自分の適性もわかってくる。 日本は成績だけで個人を見ていない。入口しか見ていない。日本の学校は辞める練習ではなく我慢する練習を教えている。所属や人間関係は参考にならない。答えがない世界を生きるための教育。 いかに自分の頭で考えることをサボっているか。お互いが察するのは無理。言わなくても察してほしいではなく、どうしてほしいのかを聞く。社会に不信があるからこそ非効率になる。子供に教えるのは、自分で判断し、自分で責任をとる能力。バグった日本人2.0 日本風の連帯感、一体感が居心地がいい。多様性教育は単純にその事実を認めて対応すること。
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一章は自己紹介。それ以後はマレーシアは素晴らしい調の話。人生人それぞれだが、目的意識が無いとこうなる良い例。
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マレーシア在住の編集者である野本響子さんの著書。視野を広げてくれる1冊。「あぁ世の中には色んな世界があるんだな」と心が軽くなった。日本の社会に生きづらさを感じている人におすすめです。
日本の学校や会社は「一旦始めたら最後まで辞めない」という前提のもとで作られているため、辞めた時の受け皿が少なく、余計に辞めるという選択が難しいんだと思う。
辞める=逃げると捉えられる風潮もそうだし、もっと辞めた時の受け皿があれば、自分で選択して挑戦しやすい社会になると思うし、そうなって欲しい。
あとは日本の学校だと良くも悪くも環境が整い過ぎていて、敷かれたレールの上を歩いている様な、自分の頭で考えて取捨選択するみたいな状況は少ない気がする。だからマレーシアの様な子供の頃から、自分で選択し色んな経験をしていく中で自分を知るっていう教育は凄く大事だと思った。
「自分で判断し、自分で選択し、自分で責任を取る」
当たり前のことだけど、日頃から行えるようにしたい。そしてその一人一人の選択を尊重できる社会であって欲しい。
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辞めることができるから試すことができる。
たくさん試すことで自分の得意なことがわかる。
そうやって軸ができて自分で選択していくことができる。
日本でもそういう生き方ができるように子どもを育てるにはと考えながら読みました。
自分自身もルールに厳しいタイプの人間だと思う。
この行き方がどんなにたくさんの無駄な時間を生んできたんだろうかと気付かされました。
好きなようにしている人をどこかで羨む部分もあったと思う。
自分の楽しい事をして相手の事も認めてあげる、そんな行き方ができるようにしていこうと思いました。
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日本は同調圧力
マレーシアは自分で決める
マレーシアの良さが全面に出ていると思いましたが
物事は何事も表裏一体なので
マレーシアの良さが辛さになっている人もいるのではないかと思います
ただこの世界しかないと思い込みがちな日本人には
発想を変えるヒントになりそうなことが
たくさんありました
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自分で選択して、結果に対して自分で責任を持つことが重要。という言葉があったが、まさにその通りだなと感じた。
他人に委ねることが悪いのではない、我慢し続けることが悪いわけではない、それを自分が選択して納得していることが重要。そうしなければ、常に他人のせいにする人生になり、うまくいくときはよいが、うまくいかないときに立ち行かなくなってしまう。
あと、感謝を示して、怒りを見せずに事実だけを伝えてクレームを伝えるというのは、日本でもスマートな方法なので、ぜひ実践していきたい。