- 販売開始日: 2019/08/02
- 出版社: 新潮社
- ISBN:978-4-10-352731-2
1988年のパ・リーグ
著者 山室寛之
リーグ制覇は共に10回、日本一は3回と2回――阪急・南海という、名門球団の電撃的な身売りの裏では、取引先銀行の特命チームによる水面下の秘密交渉があった。そしてペナントレー...
1988年のパ・リーグ
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商品説明
リーグ制覇は共に10回、日本一は3回と2回――阪急・南海という、名門球団の電撃的な身売りの裏では、取引先銀行の特命チームによる水面下の秘密交渉があった。そしてペナントレースも終盤、ロッテとのダブルヘッダーの結果如何で、近鉄の優勝が左右される事になった88年のパ・リーグ。その激動の舞台裏を、新証言と資料で綴る。
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伝説の裏の買収劇
2020/06/28 20:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1988年と聞くとやはり反応してしまう、パ・リーグ者としては。
テレビ朝日が「ニュースステーション」の中で放送を続けた伝説の10.19ロッテ対近鉄のダブルヘッダー第2試合だけでなく、阪急の身売り、そして南海の身売りと福岡への移転。なんでこんなことが同じ年に起きるのかと、興奮し、胸を痛めたことは今もよく覚えている。
本書で印象に残ったのは、伝説のダブルヘッダーではなく、二球団の身売りに関する章。周到に準備され、練りに練られた戦略で進められた買収劇。ひとつタイミングが違っていたら、福岡移転を果たしたのは別の球団かもしれなかったという事実。企業買収に関するビジネス本を読んでいるような錯覚に陥り、あれは紛れもなく昭和最後の大事件だった、という思いがよみがえる。嗚呼、それにしても阪急身売りの発表が10.19だったのはなんとも残念すぎる。
パ・リーグのターニングポイントだった1988年に迫るノンフィクション
2020/05/28 16:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
1988年のパリーグと言えば、10.19の川崎球場でのロッテ-近鉄のダブルヘッダーを思い起こす方が多いのではないでしょうか。しかし、南海ホークスがダイエーに買収され本拠地を福岡に移すという大きな動き、そして阪急ブレーブスがオリックスに買収されるという事態が発覚したのも実は1988年の秋だったのです。
本書のタイトルを見ると、ロッテ-近鉄のダブルヘッダーを主題とした本のように思えますが、本書の大部分は南海ホークスと阪急ブレーブスの2球団の買収がどのように水面下で進められたのかを描いています。
マスコミに絶対に知られないように極秘に交渉を進めて行く過程を、当時交渉の当事者であった多くの人への直接取材で明らにして行きます。実はダイエーが当初買収を働きかけていたのがロッテだったという事実は本書を読んで初めて知りました。
そして本書の最後はロッテ-近鉄のダブルヘッダーの舞台裏にも触れています。当時のロッテ有藤監督がなぜあの試合の勝利に執着したのか、あの試合の球審を務めた方の興味深い証言、野球中継を拡大し、ニュースステーションで急遽放映することを決定したテレビ局の舞台裏など、興味深い事実を詳細に描いています。
私は当時高校生で、あの試合はテレビに釘付けになった記憶もありますし、南海ホークス、阪急ブレーブスという関西の伝統ある2球団が一挙に消滅するというニュースに驚いた記憶がよみがえりました。
懐かしい・・・
2019/09/08 06:59
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:た~ま - この投稿者のレビュー一覧を見る
当時のことが思い出されます。
まさか身売りする球団が2つも出てくるとは・・・
昭和のプロ野球&パリーグファンは是非!
なつかしい
2022/04/23 19:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいると、あの日、久米宏のニュースステーションまで野球中継が延びたこと、昨日のようによみがえりました。しかし……ロッテがねえ……。これ、全部事実としたらすごいです……
衝撃だった南海の身売り
2022/03/12 08:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
1988年、南海はダイエーに、本拠地も難波から福岡に、それはホークスファンの亡父にとって青天の霹靂だったらしい、その発表があった前の日まで父は「南海は堺に移転することになった、近なってよかったわ」と喜んでいたぐらいだから(その情報の元ネタは何だったのかは不明)。でも、その移転が後のパリーグの繁栄、読売支配の脱却につながっていくのだからわからない
パ・リーグのターニングポイントだった1988年に迫るノンフィクション
2024/12/31 20:55
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投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
1988年のパリーグと言えば、10.19の川崎球場でのロッテ-近鉄のダブルヘッダーを思い起こす方が多いのではないでしょうか。しかし、南海ホークスがダイエーに買収され本拠地を福岡に移すという大きな動き、そして阪急ブレーブスがオリックスに買収されるという事態が発覚したのも実は1988年の秋だったのです。
本書のタイトルを見ると、ロッテ-近鉄のダブルヘッダーを主題とした本のように思えますが、本書の大部分は南海ホークスと阪急ブレーブスの2球団の買収がどのように水面下で進められたのかを描いています。
マスコミに絶対に知られないように極秘に交渉を進めて行く過程を、当時交渉の当事者であった多くの人への直接取材で明らにして行きます。実はダイエーが当初買収を働きかけていたのがロッテだったという事実は本書を読んで初めて知りました。
そして本書の最後はロッテ-近鉄のダブルヘッダーの舞台裏にも触れています。当時のロッテ有藤監督がなぜあの試合の勝利に執着したのか、あの試合の球審を務めた方の興味深い証言、野球中継を拡大し、ニュースステーションで急遽放映することを決定したテレビ局の舞台裏など、興味深い事実を詳細に描いています。
私は当時高校生で、あの試合はテレビに釘付けになった記憶もありますし、南海ホークス、阪急ブレーブスという関西の伝統ある2球団が一挙に消滅するというニュースに驚いた記憶がよみがえりました。