新しい職場への挑戦をする人への物語
2023/04/16 09:50
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
職場小説・警察小説の醍醐味が味わえる物語だ。新人警察官いや新任巡査が、警察学校を卒業する時期から、地域交番に職場実習として配置され、警察官のイロハを身につけていく。読み進めると、交番業務の意義や凄さがわかる。そして警察業務は、個人の法益と地域の公益を守ることを理解できる。警察だけに限らず、あらゆる職場の、新しい環境に挑戦してくる新人に向けての応援の物語でもあるのかもしれな。
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投稿者:ゆめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
警察官そのもの、警察事情についてより詳しく知ることが出来、とても面白く興味深かった。物語の進み方や構成が自分にはぴったりと馴染みやすく、何度読んでも飽きない面白さ。何度も読み、新たな視点で読み返すのも面白い。
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
警察学校を晴れて卒業し、愛予署地域課に配属された上原頼音と女警で主席の内田アキラ。何かと要領よくこなすアキラとなにかにつけモタモタする頼音。交番勤務につく不安げな頼音に先輩方から洗礼が・・・。
頼音君の日々の成長を感じさせる内容で、警察官の大変さがよくわかりました。何気ない会話から犯罪を想像する力を養わなければいけないのですね。頭が下がる思いです。
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上原頼音、22歳。職業、今日から警察官。はじめての24時間交番勤務。立番・巡回連絡・職務質問・無線の使い方・出前の取り方…「バカヤロウ」と何度も怒鳴られながら、組織で働く社会人としての、そして地域を守る警察官としての心構えをたたき込まれる。そんな新米巡査の日常の中に、少女連続行方不明事件の手がかりが潜んでいた。
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所謂「お仕事モノ」という雰囲気を帯びながら、物語全体が“謎解き”で、“探偵役”と“犯人”とが対峙し、やがて一件落着ということになる…
物語の舞台となっているのは「愛予県警察」という“架空の県”の県警だ。特定地域のイメージになることを避けようとしているそうだ。(それでも「作者に何かの縁が在る何処かをモデルにしているのか?」と強く思う描写は在るが…)そして、比較的人口規模が小さ目な県の、相対的に規模が小さい組織の「少し典型的な感じ」ということにしている。作中にも「4万人の警視庁に対して愛予県警は2千人」というようなことが出ている…
この“愛予県警”の県都に在る、傘下19警察署の筆頭格ということになる“愛予警察署”が物語の主な場で、題名の『新任巡査』のとおり、大学卒業後に県警に入って、警察学校での最初の研修を終えて“愛予警察署”に配属された2人の新人警察官が主人公ということになる。
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警察学校での講義から始まり、初任務の交番勤務=立番や巡回連絡等と、新任警察官が歩むコースが丹念に描かれている。
警察の仕事及び警察官に興味があり、あるいはその職を求めようと思うなら、読んでおくべきお仕事小説と言っていい。
よくもまあ、ここまで緻密に描かれるものだと思ったら、著者はキャリアとして警察庁に入庁した経歴の持ち主だそうだ。
新米巡査が、指導官などに怒鳴られながら成長してゆく様は、青春小説の趣き。
大きな事件もなく、このまま警察情報小説で終わるのかと思っていたら、そうは問屋が卸さなかった。
この署管内で数年前から、少女連続行方不明事件が起きているという。この事件が、今後どう展開するのか、下巻が楽しみ。
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上原頼音、22歳。職業、今日から警察官。はじめての24時間交番勤務。立番・巡回連絡・職務質問・無線の使い方・出前の取り方…「バカヤロウ」と何度も怒鳴られながら、組織で働く社会人としての、そして地域を守る警察官としての心構えをたたき込まれる。そんな新米巡査の日常の中に、少女連続行方不明事件の手がかりが潜んでいた。圧倒的な熱量とリアリティで描き出す“警察お仕事小説”。
以前から気になっていたが、初めて読む作家の作品。どこまでリアルなのか、ぜひ現場の方々にたずねてみたい。
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古野まほろについては、警察組織解説?の新潮新書を読んだだけだったが、小説へ転身、それも「新潮文庫」とは!。上巻は、新人警察官の交番配属一日目を、本当にみっちりと書きこんであり、驚き。
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警察学校卒業から、新しく配属されて赴任した、タイトル通りの新任巡査が、上司・先輩に指導されながら育っていく様子。本の前半が配属されるまで。後半は新人クンの長い長い1日に様子。厳しく鍛えられているようで、それは警察の話だけではなく世の中に普通につながることばかり。とても納得。でも実は新しく配属された主人公はもう1人いた。そしてその2人は何やら普通とは違う選ばれ方をしている模様。その話が動くのは下巻みたい。
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星4.8
警察学校から交番勤務までの職業描写として、こういうのを「くどいほど緻密」というのだろう。結局上巻の終わりまで交番勤務の話であり、下巻の中盤まで交番の話に終始することになった。
「面白いミステリ小説が読みたい」より先に「警察文化に取材し考証した小説が読みたい」があったため、この『新任巡査』上下巻はその2020年09月の欲望にほぼ完璧に応えてくれた。この作品2冊だけで警察用語集が作れそうだ。(古野さんによる新潮新書および幻冬舎新書の数冊の警察文化評論ともよく整合した内容であることが後日確認できた。)
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これは、完全にお仕事小説ですね。
(一応)元警察官僚が書いているという事で、微に入り細に入り、なかなか細かいことまで・・・と言うか、実際に体験しているかのように描かれていて、非常に興味深い内容になっています。
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新卒警察官のリアルな仕事内容が描かれており、自分にとっては未知の世界であった警察のほんの一部分を知れて楽しめた。
終盤にかけては、交番の業務を通して事件の伏線が張られる内容だったが、登場人物の口調に少々イライラさせられた。
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上原頼音、22歳。職業、今日から警察官。はじめての24時間交番勤務。立番・巡回連絡・職務質問・無線の使い方・出前の取り方……「バカヤロウ」と何度も怒鳴られながら、組織で働く社会人としての、そして地域を守る警察官としての心構えをたたき込まれる。そんな新米巡査の日常の中に、少女連続行方不明事件の手がかりが潜んでいた。圧倒的な熱量とリアリティで描き出す“警察お仕事小説”。
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警察の組織が良く理解できた。知り合いに警察官がいて話には聞いていたが、階級社会なんだなと改めて納得。
警察官ってメンタル強いな。市民の為に、命懸けで守る勇者、かっこいい。