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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
スニーカー文庫『ウォーター&ビスケットのテーマ』
河野裕単独名義での加筆修正版。
河野さんの作品だったら、
タイトルと表紙だけでそれ以上情報を入れず読みたいから、
買ってしまったじゃないか。
まあ、「され竜」みたいに移籍してから続編も出てくるみたいだし、
復習に読んでおこうと思っていたけれど。
こんな終わり方だったっけ??
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河野裕の新シリーズ。
設定そのものは流行の『異世界転生もの』の一種と読むことも出来るが、nexの前作『階段島シリーズ』と同様、一筋縄ではいかない雰囲気が漂っている。どういう裏があるのか解らないが、けっこうシビアなことにもなりそうだし。続きはさほど間を置かずに出るようなので、楽しみに待っていよう。
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「階段島」から「架見崎」へ。
青春ミステリーから、青春デスゲームへ。
淡々と、しかし必死に描かれるのは
「何としてでも生き抜く」という意志。
次巻も楽しみです。
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異世界に飛ばされて、ポイントやらチームやら領土やらリセットやら完全にゲームの世界。ちょっとついていけない感じになってきたのでこの先は読まなくてもいいかな…。この子達はとても気になるのだけど。
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失礼な言い方だけど意外と面白かった。
元々共著だってこともあり、著者らしいところとらしくないところが混在して良い感じになっている気がする。
能力バトル的な感じだけどメインは戦略なあたりが著者らしくて良きかな。
そしてミステリーでもないのに仕掛けをしてくるあたりも著者らしい。
続きが気になるエピローグで続きが楽しみ。
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二年前に失踪した友人。
トーマからの最後のメールには、ようやく生きる意味が見つかりそうなんだよ、とメッセージと写真が添付されていた。
そしてその二年後。
高校二年生になった香屋歩、秋穂栞の元に招待状が届く。
その招待状は、トーマのメールの写真に見せびらかすように映り込んでいたものだった。
招待状には指定日と指定場所、その二日前に訪れた二人は突然にして架見崎へと送られる。
ここは終わった世界。
8月を繰り返し、いくつかに分かれたチームが領土をめぐって殺し合う。
階段島終わって、新たに架見崎シリーズが始まりです
(各巻初版には階段島からの手紙が同封されています)。
サクラダリセットに似て、限定された世界での能力バトルもの。
どちらかというと、こちらの方が殺伐としてる。
ここで、主人公の能力設定が妙で、この世界では使えない能力だということ。
とりあえず、しばらくシリーズ様子見します。
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河野さんの世界観は、自分にとっては難解で、すべてを解くのに何回も読まないといけないなという印象でした。階段島シリーズは、途中で挫折してしまいましたが…。
今回のシリーズは、個人的には階段島と比較すると、とっつきやすい方かなと思いました。領土や生き残りをかけたバトルあり、様々な謎ありでした。最初は主人公と同じように訳がわからないまま、世界観に放り出されていくようでした。が、段々と状況がなんとなくですが掴めていき、すっかり引き込まれる自分がいました。RPGっぽい展開で、ミステリー要素を含みながら、進行していくので、楽しめました。
色々な謎が散りばめられていて、わからないまま終了はしましたが、ちょっと次も気になってしまいました。
個人的にこの作品も映像化してほしいなと思いました。どうしても文字だけだと表現しづらい部分もあって、よくわからなかった部分もありました。なんとなくの雰囲気でしたが、頭脳を使っての対決シーンではグッと引き込まれましたので、夢中になって読んでいました。
おそらく、長期化すると思いますが、最後の完結まで読めればと思います。
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階段島の短編があるとか聞かされるとな~
というわけでオマケのペラペラに踊らされて買いましたとも!
基本的に主人公の…正義感溢れる彼女より魔女の方が好きだったのでちょっと嬉しかったかも。色々と気苦労の絶えなさそうな人だなぁとは思うけど。
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別題、別出版社から出ていた作品の改題再出版で、前のも読んでいるから実質再読。ではあるけど、かなり改稿されたのか、2度目だからか、かなり読みやすくというか、作中におけるゲームのルールと展開が腑に落ちた。
「架見崎」という異世界らしき廃墟の街で繰り広げられる、8月のループと異能力を使った領土戦争。運営者の目的は分からないままだが、主人公は自分の異能力を「ゲームのルール」の外に置くことで、それを探り、また生き延びようとしている。
ゲームにおける最強のプレイヤーはルールを作る存在であることを考えさせられる。
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シリーズ第一弾。設定の説明を読むのが少し辛かった。わかってしまえば単純なルールだけど、なかなか細かい。その部分だけ数回読み返しました。今のところ主役2人どちらのキャラクターもそこまで好きではないけれど、ストーリーは面白いです。
最初に降り立った陣地「キネマ倶楽部」のリーダーキドさんがかっこいい予感。
香屋の表情として怯えた顔で笑う、のような表現がよく出てきますが、その顔が上手く想像できませんでした。完全に私個人の問題ですが、毎度それどんな顔?って思いながら読み進めました笑
ひとまず次巻も買います。
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二年前、トーマは居なくなった。
その親友を探しに、香屋は秋穂と共に「架見崎」へ行く。
突然、香屋の元に奇妙な手紙が届いた。それには「架見崎」と言う町の名前が書かれていて、トーマが最後に残したマークも記されていた。手紙で指定された場所へ行くと、「架見崎」へ飛ばされた。「架見崎」は滅亡した世界に唯一残存する街で、領土を巡る異能力者同士の戦争が行われていた。その抗争に巻き込まれながら、香屋と秋穂はトーマを探す。
香屋は人一番怖がりだが、目的を達成させる力は優れていて、逆境と取れる場面での恐ろしい発想力と行動力が読んでいて気持ちが良かった。オリジナルスキルや、ループの機能の設定があるから、単調なシナリオにならなくて、読む手が止まらなかった。次巻が楽しみ。
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2020/10/09 読了。
図書館から。
新シリーズ。
階段島シリーズの最終巻がまだ読めていないけれど、
見つけてしまったので。
閉鎖的な空間でファンタジックな設定なのに、
やっていることは戦争…疑似的ではあるけれど。
死んだらすべて元通りとのことだけど、本当なんだろうか。
架見崎自体の謎が大きくて、
全容がまだまだ見えないけれど
一筋縄ではいかないんだろうなぁ。
ルールとシステムと読み返しながら読んだ。
きちんとしないと香屋の指示がちゃんとわからん笑
この先、もっとこんがらがるんだろうなぁ…。
強くてかっこいいヒーローではなく、
弱くて臆病で愚直。
頑張るのは自分の安全の為。
それでも戦うのだから香屋は強い人だよねぇ…。
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一貫して「ウォーター&ビスケットの冒険」をテーマとして物語が進んでいる。作中の設定では、2人が保安官として協力しているが、香屋と冬間は違った。意見の対立。お互いを意識している。2年前に失踪した友達が、自分もいる異世界でもう一度出会えたとしたら、もう少し心躍ってもいいと思う。しかし、香屋歩と秋穂は心底「架見崎には冬間がいる」と確信していた。だからこそ、それをもとに生きるための計画を立て、最後は目論見通り会うことができた。そこに何の感情もなく、ただ、必然であるかのように映画館で二人座っていた。
冬間に刺された香屋は、何を思っただろう。
意外?驚き?納得?
香屋なら「これも、想定の範囲内」と言ってのけそうなもんだが。気になるところで終わってしまった。悔しい。続きがとても気になる。
人々の生死がテーマとなっているように感じる。異世界だからこそ生き死にを軽視する状況に、何かのメッセージが込められているのかも。次巻を読むのが楽しみだ。
2020/3/27
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架見崎シリーズの第一編とあるように設定が細かく描かれたり伏線をたくさん張っていたりと、これからの導入という側面が強いような印象を受けた。最後まで謎が明かされない異世界の場所や仕組みなど、階段島シリーズと似た舞台設定の印象がした。
頭脳によって決められたルールの外側をいこうとする主人公香屋歩は最近流行りの異世界転生ものの主人公像そのまんまだと思った。個人的にルールの穴を突くタイプの話は最初に設定が練られているかどうかで面白さが決まると思うが、その点で言うと階段島のよく練られた設定が思い起こされるため安心して読み進められた。
作中の主軸となっている『ウォーター&ビスケットの冒険』の中で語られている「とにかく生きろ」という言葉は陳腐で薄っぺらい印象だ。しかしその話に付随して出てくる「死んではならない理由がわかるまでは生きろ」という言葉には納得がいった。
キドがキネマ倶楽部に執着して、命を投げ出そうとする考えに対して香屋が腹を立てる気持ちは共感する。架見崎で死ぬということが現実の生とどう関係しているのかがこの物語の軸となっているのだと思う。
カエルたちの目的やウォーター派、ビスケット派の意味、香屋たちの生死の問題など回収されない伏線が多く、悪い意味ではモヤモヤし、良い意味では続きが早く読みたくなった。
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本当に好きだなぁと思った作品です。SFというか、だれもが主人公になれる作品だと思いました。この一冊で完結すると思い、読み進めていたので、最後の展開に驚きました。これからどうなっていくの、と思いながら次回作にとても期待を馳せた作品です。