読割 50
電子書籍
ナラタージュ
著者 著者:島本 理生
お願いだから、私を壊して。ごまかすこともそらすこともできない、鮮烈な痛みに満ちた20歳の恋。もうこの恋から逃れることはできない。早熟の天才作家、若き日の絶唱というべき恋愛...
ナラタージュ
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ナラタージュ (角川文庫)
商品説明
お願いだから、私を壊して。ごまかすこともそらすこともできない、鮮烈な痛みに満ちた20歳の恋。もうこの恋から逃れることはできない。早熟の天才作家、若き日の絶唱というべき恋愛文学の最高作。
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電子書籍
感傷的な物語
2022/07/04 13:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
それほど前の小説でもないが、今ではDVなどという言葉も当てはまるかもしれない。葉山先生も泉も幸せになってよかったと思う。
電子書籍
若い頃に
2021/12/16 22:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MR1110 - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校生の頃クラスに馴染めずにいた主人公を演劇部に誘った葉山先生。昼休みに先生のところに行って話しをする内に心惹かれていきます。生徒の面倒をよく見る葉山先生ですが、心に闇を抱えていました。先生と生徒という設定の恋物語ですが、今まであったような展開とは一味ちがう切なさがあります。
電子書籍
わからない
2020/12/24 12:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あきた - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の想いを押し付け合っている人たち。
これも片想いというのだろうか?
紙の本
葉山先生か小野玲二か
2020/11/21 20:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ふたりの男性の間で揺れ動きながらも、自分自身を見失うことのないヒロイン・工藤泉が凛としています。 彼女が下した決断と、それぞれが歩んでいく道が切ないです。
電子書籍
高校教師と教え子のモヤモヤ恋愛物語
2020/09/14 01:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:future4227 - この投稿者のレビュー一覧を見る
【ネタバレ】島本さん初読み。高校教師と教え子の恋愛ストーリー。ありがちな設定だけど、中途半端で、未練タラタラで、煮え切らない態度にフラストレーションだけがつのっていく。自分の恋愛観とは全く相容れない人たちばかりで、共感できなかったなぁ。突っ走るならタブー無視でとことん突き抜けて欲しかった。昔のTVドラマ『高校教師』のように。変な遠慮とか理性とかがブレーキをかけて、けっして幸せとは言えない悶々とした日々を過ごす登場人物たち。最後の最後まで未練がましいことにイラッ。でも、これを二十歳で書いた島本さんの筆力はすごいかも。
紙の本
未婚女性に受ける
2018/12/31 12:58
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はるりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
多分、未婚で恋しか知らないような女だったら、泣けるんだろうな。
ラストで、私はまた、激情に揺さぶられた。みたいな事が、書かれているんですが、そんなの10年経つ頃には忘れてる。
既婚で子供もいる私は、そんな感情しか湧きませんでした。
まぁ、結婚は生活だから、2番目に好きな人とした方が良いってよく言うけど、まさにこの主人公が、そんな感じ。
紙の本
女性向けの切ない恋愛物語
2018/05/08 10:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰かを忘れる為には新しい恋と言うし、実際にそれは有効だと思うけど、この主人公は違う。彼女の中ではずっと自分だけの片想いだったに違いないからこそ、両想いだと知った彼女は更に想いを強くしただろうし、新しい相手と過ごせるタイプには見えない。きっとこれからも片想いを続けるのでしょう。婚約者のセリフは数年前に言われた小野君の他に好きな人がいてもかまわない。という言葉に似てる。そんな彼女を想う彼の言葉に甘えるのもどうかとは思いましたが…。切ないお話。駅のシーンは自分の失恋した瞬間を思い出した。
紙の本
救われぬ思いを抱いて。
2018/01/23 10:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kaoriction - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終えてすぐに最初のページに戻った。
途中まで冒頭の「結婚相手」は小野君なのだと思って読んでいたからだ。それが小野君ではないとわかった上で読むプロローグ… なんとも言えない鬱積した感情が身体の奥の方で浮遊している。
終始、重くぼんやりした空気感。浮遊感みたいな。水の底で、川の底で、潜って膝を抱えているような。閉塞感みたいな、そんな感覚だった。
最後まで、決して楽しい読書ではなかった。イライラも募るだけ募って、個人的には不完全燃焼のままに読み終えた。
*
*
泉は、自分で思っている以上にしたたかで、狡くて、本当は弱くなんかなくて 誰よりも強くて、男を惑わす女だと思う。正直、全く感情移入もできず、私のキライなタイプだった。
葉山先生は…狡い という言葉では言い尽くせないほどのダメな男だと思う。
お互いがお互いを必要としていた…?
果たして、本当に必要としていたのだろうか。
美化していただけのようにも思えるし、愛だと気づかぬうちに愛していた、というよりも、恋に恋してしまった自分たちを「愛」という尊い物語に仕立てあげちゃったのかな、という印象。
そんな中で、志緒と黒川 はこの作品の唯一の良心であり、真っ当な二人、だった。真っ当な感覚のこの二人がいたからこそ他者が浮き立ったように思う。軽くしか描かれていないが、志緒だって、黒川だって、せつなく 苦しい思いをしていたのだ。それなりの思いで愛を。。。
そして小野君。あまり肯定的な意見を聞かないし目にもしないけれど、私は 小野君には頷ける。葉山先生や泉に比べたら、自分の気持ちに素直だし、何より他人を傷つけてはいないんじゃない? 泉は彼の言動によって自分の気持ちに気づいただけだ。傷つけられたわけではない。むしろ傷つけたのは泉の方。
そんな風に私は感じてしまった。
*
*
決して楽しい読書ではない。
人間の狡さ、非情さ、身勝手さを じわじわと刷り込まれるというか。
葉山先生の良さもわからないし、泉の、とにかく個人的には 泉の態度が腑に落ちなかったし。
それなのに読んでしまう、気になる のは、どこかで何か「救われる思い」を期待していたからかもしれない。どこかで誰かが救われることを。
けれど、結局、誰も救われなかった。
柚子も然り、新藤君も然り。
葉山先生も泉も、小野君も。
結局、「あの頃」の思いから逃れられることなくみんな生きてゆくのだろうな。もう過去になった、と思ってもそれは薄まってしまっただけで消えることはない。
ずっと、ぼんやりと薄くなりながらも「あの頃」が完全に消えることなどない。
そんな、せつなくも苦しい人生たち。
「きっと君は、この先、誰と一緒にいてもその人のことを思い出すだろう。」
一緒にいる相手を遠い存在に思わせて。
せつなくて苦しくて。
*
*
しかし、何が凄いって、この作品を若干22歳で書いた島本理生だ。
「早熟の天才少女小説家、若き日の絶唱ともいえる恋愛文学。」
と言われているが、確かに、これを22歳で書いた彼女の 10年後、20年後、30代、40代の作品は一体どんな風になっているのか…読んでみたいと思った。
紙の本
ひりひりした痛みが残る作品
2017/12/12 06:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぺるっち - この投稿者のレビュー一覧を見る
話題の映画の原作です。ですがその前にRedを読んでしまったため、印象がそちらにもっていかれてしまいました。
プロローグ「現在」から大学時代に遡り、主人公の一人称で続く作品でした。高校時代に思いを寄せていた教師と再び関わり合うことで、ヒロインの中での教師への思いが進みます。恋から愛に。しかし教師は優しすぎて、それが別れを決めるとどめになった。
最後に彼女が選んだ別れの方法は、女として切なすぎる。でも気持ちは理解できる。別れた後も彼女の心の片隅に住み続けていた彼。社会人になったあとの出来事に向かって、一気に収束し切なさがこみ上げてくる作品でした。最後半までどうなるかわからない伏線なし(私が気付かなかっただけかも)の直球な作品。
読み終わった後、しばらく余韻が残りました。
ただRedのほうがインパクト強かっただけに、それを読む前なら評価は5点。
紙の本
重く苦しい
2017/11/05 02:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ルナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画化で話題の本です。すごくじっとりした感じで、重く苦しい。恋することで傷ついて、でも好きな気持ちを止められなくて、そんなどうしようもない感情が描かれています。
映画とは異なるラストが、どうしようもなく辛いです。
紙の本
原作をとるか映画をとるか
2017/10/27 11:10
5人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は、原作を読みながら映画を見るという離れ業に挑戦しました。原作が文庫本で400ページを超える長編なので、2時間余の映画にはやはり無理があり、設定も結構違うので、原作の方がはるかに深みがあり、人物一人ひとりもていねいに書き分けられています。映画は、3人に集中しているので、坂口健太郎くんがいい人で終わっているかなぁと思います。映画のみの方は、原作にあたってほしいです。映画と原作を違うものとして楽しんだ方がいいかもしれませんね。あるいは、原作をなぞる形で、10回くらいのテレビドラマにするのもいいかもしれませんよ。いずれにしても、原作はよく書けています。読んでよかったです。
紙の本
心持って行かれます。
2017/05/05 20:48
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公が婚約者と新居に向かうシーンから始まります。二人の意味深な会話。
作中で主人公を巡って二人の男性がいますが、どちらとの会話だろうと考えながら読み進め、最後には意外な結末になります。
本当に愛してる人とは一緒になれない。別れた痛みさえ大切な真実であると思えるお話し。心持って行かれます。
完全ハッピーエンドが好みの人には向かないです。
紙の本
ひとを愛するということ
2017/04/24 23:16
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きよし - この投稿者のレビュー一覧を見る
学生のときから読んでいるが、未だに書評をするというかたちでは向き合えない。
それほど、僕にとっては思い入れがある本だ。
泉が思いを寄せる葉山は、ずるい人だとおもう。
でも、葉山先生に主人公の泉が救われていたのは事実で、ひとは救ってくれたひとのことを簡単には割りきれない。人間が星の数ほどいても、大切に想えるひとなんて、そうはいない。
でも、泉は葉山先生のことを愛していたんだと痛切に感じる。
ひとを愛するということは、相手がかけがえのないひとだと気づくことから始まるように思えてならない。
紙の本
おもしろかった!!!
2017/03/08 19:20
3人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のんたん - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画化されるということで手に取りました。
とってもきゅんきゅんして何度でも読み返したくなりました!
紙の本
せつなさが溢れる作品
2016/12/11 06:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:バラックのオス - この投稿者のレビュー一覧を見る
工藤泉の、葉山先生へのひたむきな愛が物語全体に広がっていて、後半はせつなさが漂いつつも、泉の信念・気持ちが泉のように湧き出ていてとても感動しました。