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立ち止まって
2019/10/05 18:50
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投稿者:horitei - この投稿者のレビュー一覧を見る
アマゾンコムはたいへん便利なサービスを提供してくれる。しかし便利さや落差に溺れて暮らしていていいのか、と気づかせてくれるのが、本書である。
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偏見の少ないバランスの取れた内容
2021/02/24 10:08
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投稿者:akihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
国内の物流センターでの潜入ルポに加えて、海外の物流センターに潜入した方への取材内容も書かれています。本人の体験談だけでなく、多くは労働者など関係者への取材にページを割いているため、客観的で偏見の少ない内容になっていると思います。終盤では、Amazonのやり方に対する、日本の出版社業界からの苦情も紹介されています。
また、合同会社になった背景などは著者の推測も述べていますが、事実と推測は区別できるように書かれています。一連の流れをわかりやすく書いており、断言できないにしても最もらしい推測だなと思えることが多かったです。
なお、Amazonの事業の三本柱(マーケットプレイス、アマゾンプライム、AWS)についての解説もあり、同社の主力事業を知る上でも勉強になりました。日本の出版社業界の仕組みについても理解を深めることができました。
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ユニクロの実店舗への潜入取材により、店舗のブラックさを明らかにした一連の著作で一躍有名になった著者が今回選んだのはAmazonである。既に2005年に著者は
「潜入ルポ アマゾン・ドット・コム」において、倉庫への潜入取材を行っているが、大きく時代状況が変わった2018年に、再び潜入取材を行う。
本書ではプラットフォーマーとして強大な権力を有するAmazonという会社の実態を明らかにするため、倉庫への潜入取材に留まらず、マーケットプレイスにおける違法レビュー、法人税の迂回による租税回避の仕組みなども含めて、何が問題になっているのかを非常によく理解できる。
これを読むと、Amazonの倉庫で働く派遣社員を守るためにも、適切な労働組合・ユニオンの存在が欠かせないという思いを新たにした。大企業での労組が最早意味をなしていない状況下で、労組が取り組むべきはこうした問題であるのは間違いがない。
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アマゾンの市場 2位ドイツ 3位イギリス 4位 日本
アマゾンが蛇蝎のごとく嫌うこと 組合活動、納税、情報開示
ジェフボット
自分自身の言葉で語ることを許された二人 ジェフウィルケ、アンディジャジー(AWS)
義烏市(イーウー) マーケットプレイスでOEM商品を作ってくれる業者がいる
0円仕入れ 5つ星のレビューをかく条件で商品をただで手に入れる
AWS 朝日新聞 見出しをつくる 日経 AI記者
2017 AWS 51 アジュール(MS) 13% アリババ 4% google 3%
先行者利益による
はいチーズ! 顔認識 AWS Rekognition
AI アナウンサ エフエム和歌山 深夜帯
オハイオ州 6000人の物流センター勤務者 1/10がフードスタンプ
KADOKAWA 直取引
現行 出版社 70% 取次 8% 書店 22%
amazon e託 アマゾンの取り分を22%から40%に増やす
電子書籍 出版社の取り分60% amazon 40% その後 出版社40% amazon 60%の提示がきた 受け入れないと物流センターにある出版社の在庫を送り返すと
緑風出版 amazonとの取引を停止
トランスビューという出版社
取次を使った配本はせず、書店から直接注文をうける
書店の取り分を22%から30%に引き上げ
直取引 倉庫とamazonがつながると、出版社の倉庫をamazonに全部見せることになる
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今ではGAFAと並び称せられるようになった巨大企業のAmazonが、社内ではブラックな体制が敷かれてるのをルポとして描いた一冊。
後半は一般的なAmazon帝国による経済支配の話だが、それも含めて勉強になった。
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「アマゾンは、人を人として扱っていないことに最大の問題があるんだ。」
たしかに便利なんだけど、消費者側も人として扱われない感じがするなー。
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母が16才高校生でベゾンを産んだ。18才実父とはすぐに離婚。再婚した男がメキシコ人。メゾンになった。10才の時、ベゾンはそれを教えられ号泣
成績優秀でプリンストン大学卒業。小柄。開業資金は父と母の貯金。80%の確率で失敗すると告げた。
小田原の物流センターは人間がロボットに使われる。契約社員の仕事は単純な作業。体調不良で契約社員が死んでいる。
倒れても緊急対応していない。
日本ではAmazonは税金を払っている。
日本での本の振り上げは秘密だが2000億円のトップ。2位TSUTAYA1200億円を圧倒。
輸送料無料+翌日配送をすると赤字。AWSの利益がそれを補填。
日販は減収減益。Amazonとの取引は増加。
KADOKAWAが最初にAmazonに直接販売。日系ハーフの営業は、チョクやしましょうを連呼していた。
テキサス州ではAmzonの契約社員は時給が低く、税金で食費補助をもらっている。政治家(次期大統領候補)がなんで給与が安いのか?
時給が11ドルから14ドルにあがった。日本は安いまま。
欧州では団体がAmazonのやりかたを指摘。ドイツではストライキが頻繁に発生。労働組合員になると給与は最低にされる。
イギリスのAmazonで潜入取材をした記者(フルマラソン、サブ3)体重は10Kg落ちた。かなりきつい。ルーマニア人の派遣女性から、「イギリス人なのでになぜ働いているのか?と不思議に思われてた。
Amazonの利益はAWSで生み出している。本では赤字。
中国人によるフェイクレビュー。アカウント削除されるので代理人を使う。1件500円。無償で商品が送られてきてレビューを書く。
個人商店がAmazonで中国製の商品を出典。その商品が特許侵害と一方的にAmazonから言われアカウント削除。倒産の危機。
Amazonでの売上割合を減らさないと経営があぶない。
Amazonは仕切り率を一方的に変える。契約をしているわけでない。
小規模出版社はAmazonに倒産させられる。
せとり、古本屋で見つけた貴重な本をAmazonで高く売る。これをすると本探し、倉庫、梱包、配送で忙しい。
週15時間労働でまわしている例もある。
Amazonの電子本サービスでは税金を払わなかった。
赤字なのでダウンロード対象の本が一方的になくなる。漫画家はAmazonを訴えている。Amazonが自分の作品を対象から外し販売機会喪失。
Amazonは銀行業務をするらしい。
AWSは競合より7年早く開始していた為、現在トップ。
日本でオンラインブックストアをAmazonと協業する計画が中止。その日本人はAmzonと交渉し、米Amazonの社員になり、日本オンラインショップを立ち上げ事業を担当
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端末に管理され1日20キロ歩く、アマゾンの巨大倉庫での厳しい労働。宅配ドライバーの過酷な労働。アマゾンに生殺与奪権限を握られるマーケットプレイス出品者。フェイクレビューの売買。租税回避。日本の出版システムへの影響力。
倉庫でのアルバイトの扱い、アマゾンってほんとに、人間じゃなくて機械が欲しいんだなって思いました。
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アマゾンではよく買い物をしますが、内部はこんなになっているのかとビックリです。次の日届くからすごいなあぐらいは思っていたのですが、やはり無理していんだなあと思います。
ゴーンじゃないけど、富めるものはなにをしても許されるというのは、社会を不安定にさせますね。
アマゾンのいう三方良しが真に実現できるとよいですね。
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今やAmazonなくては本当に困る。けど配送センターの人たちの管理体制かわいそう!後半部分はちょっと難しかった。
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Amazonプライム会員になり、買い物だけでなくプライム・ビデオやらプライム・リーディング、Amazon Music などなどすっかりAmazon利用頻度が高くなってきた近頃。安くて便利なのだが、その安さと便利さの裏では何が起きているのか。物流センターへの潜入ルポを皮切りに、Amzon帝国の歩んできた道と現在の最新の姿、そして、これからどこへ向かって拡大しようとしているのか、それが描き出されている。これからAmazonで買い物するときは、Amazon帝国が周囲を踏み潰し支配を拡げた後の社会がどうなってしまうかを少しは考えながらポチッとクリックしてみようと思う。
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結局はamazonがあれだけのサービスを提供出来ているのは、弱いものからのの収奪に長けているからと、著者は主張している。
私は町に本屋が無くなって来ているのは寂しく、ここ何年もamazonは利用していない。だからと言って悪だとか善だとか決めつける気はない。
ただ、税金が無いからと医療費や介護の負担額が増えて来ている現在。税金を払わない企業の在り方は問題が有るのではないかと思わせてくれる。
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Amazonへの潜入ルポというので読んでみましたが、潜入ルポの内容はあっけないくらい少しだけでちょっと期待外れ。
それでも倉庫での具体的な仕事ぶりがとても興味深く面白かった。
その他Amazonの日本での戦略や仕組みなども興味深く、読むほどにAmazonの影響力の凄さを実感した。
「アマゾンエフェクト」「デス・バイ・アマゾン」
これはAmazonの影響力を表すのによく使われる言葉だ。
実際出版業界を含め多くの企業がAmazonに振り回されつつもその存在感の大きさから無視はできずに共存している。
しかし一般消費者にとってはAmazonというのは「見えない」ままに我々の生活に影響を与え続けている企業とも言える。
そういう意味では「インビジブルアマゾン」とも言えるかもしれない。
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潜入ルポが得意な横田氏がまたもamazonの配送センターに潜入した。やはり、この潜入ルポが一番面白い。その後、外国での潜入ルポのライターへのインタビュー、配送現場の苦労、amazonの秘密主義や課税回避に関する事実、マーケットプレイス出品者や書籍出版社に対して優越するamazonが行使する支配力の強さなどに焦点が当てられる。少し毛色が異なるのがamazonに横行するフェイクレビューについてで、他の章ではamazonに向けられた著者の憤りが偽レビューを悪びれずに行うレビューワーやそれを依頼する企業に対して発散されている。
amazonはたしかに便利なのだが、そのバックヤードは低賃金の労働搾取に近いものがあり、果たして持続可能なものなのか、また、amazonへの依存が高まって一極集中のようになった後も同じように消費者に優しい存在で居続けるのかといったことを立ち止まって考えるきっかけになる一冊ではある。
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とにかく読むのが辛かった。
ピッキングと呼ばれる巨大な倉庫内で棚から注文された商品を1日20キロメートル以上歩いて探す作業から始まり、運送業、フェイクレビューを書いている人、出版業など様々な面からamazonを取材した一冊。
少し誠光社も出てくる。
値段を安くしてシェアを伸ばし、サービスを利用するのが当たり前になったところで一方的に値段を釣り上げる。クスリの売人のようなやり方に警戒心を持たなければ。