紙の本
ひたむきに生きるとは
2019/10/01 20:12
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投稿者:ルカ - この投稿者のレビュー一覧を見る
当時、先進的な集合住宅であった、この建物に住んでいた八重を中心とした家族の物語。 特に劇的な人生を送ったわけではない。その世代毎に経験した時代の流れ、加えて個人的な人生の波もある生涯。
皆、各々人生があるんだね。
ひたむきに生きるって美しい。
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
市井の人にも歴史があるってことかな。
どんな人であろうと、親がいて、その親がいて、ってつながってるわけだからね。
大きな不幸がないまま一生を終えられれるのは良いこと。
紙の本
残念な点あり
2019/05/26 07:51
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投稿者:ぷりしら - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初に簡単な家系図が載っているのだが、どうもネタバレのような気がして
見ないようにして読み進めたところ案の定…。
ミステリーではないのでその家系図で感興が著しく削がれるというわけではなく、
また読みながら登場人物の関係を確認できる利点はあるのだが、
まっさらな状態でストーリーを楽しむためにはやはりこの家系図はない方が…。
見ないようにしても、家系図があるだけで
この狭い範囲で人間関係が結ばれていくことが予想できるしね。
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学生の頃、同潤会アパートの存在を知って、よく写真集などを漁ったなあ〜…と思い出し、本屋さんでこちらの本を見かけ、タイトルに惹かれて手に取りました。
同潤会代官山アパートが建てられて、壊されるまで、ここに住んだ家族が四世代に渡って描かれています。
一つ一つが独立した話になっていて、巻末にyomyomに掲載されていた話と知り、成る程。何から読んでも大丈夫ですが、登場人物はリンクしているので、やはり最初から読むと読後感もひとしお。自分自身も透明な家族の一人になった気分でお話に寄り添えます。
そして、それぞれの時代に合った情勢と流行、小さくもささやかな謎がキレイに組み込まれていて、この著者の方はビブリアでもこういう謎が美しい方だったと思いながら、読み進めました。
ほっこりとなれます。
私自身は〝実家〟や〝祖父母〟〝親戚〟というものがないので、こういった場所があるのはやっぱり素敵だよなあとしみじみとしてしまいました。
真鍮の鍵、欲しいなあ。
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一人の女性を軸に、日本の戦前から現代までの移り変わりを描き切った。急速に近代化していった昭和から平成が地続きであったことを実感した。
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代官山のアパートを舞台に暮らす四世代の家族の話だが、一言、良かった…いい本読んだ。八重さんの寡黙だけれど強く優しい姿。ひ孫の代までちゃんとそれは伝わっている。
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四世代に渡る家族の話。
昭和初期(戦争前)から関東大震災、そして阪神淡路大震災もこの物語に出てくる。
私も阪神淡路大震災は経験したので、ちょっとタイムスリップした気分でした。
八重さんすてきな女性です。だから素敵な家族に囲まれたんだね。
本の帯に「心の居場所」と書いてありましたが、ほんとそうだなと思いました。
人に薦めたい一冊です。
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関東大震災から阪神淡路大震災まで続く
かけがえのない家族繋がりの話。
長い年月の流れを感じる構成と
“自分”は確実に誰かに助けられて
生きていることを実感出来た。
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家族の歴史を見守る家。物語のはじめと終わりをあの出来事にしているのはどんな意図なんだろうか。やっぱり、この「家」を際立たせるためなんだろうか。
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娯楽小説としては、可も無く不可も無く、というところかな。
アパートの写真なりイラストなりがあれば、もっと感興が湧いたと思うが。
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その時代を生きたわけじゃないけど、なんだか懐かしい感じのする内容。
子供のころに住んでいた社宅とかぶるところがあるのかもしれない。その時代、団地などの集合住宅ってなんだか新しい! って扱いだったんじゃないのかな。
しっかりしたものを大事に使うという方向で暮らしたいけれど、最近はお手軽価格なだけに持ちもイマイチだわね。つまらないような……。
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私たちは、かなしみを乗り越えるために〝家族〞になった――。
関東大震災で最愛の妹を喪った八重は、妹の婚約者だった竹井と結婚したが、最新式の住居にも、新しい夫にも、上手く馴染めない――昭和と共に誕生し、その終焉と共に解体された同潤会代官山アパート。
そこに暮らす一家の歳月を通して、時代の激流に翻弄されても決して失われない《魂の拠り所》を描く。
ノスタルジックで、いい感じ。
不器用な竹井が好ましい。
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1927-1997、大正から平成まで、代官山アパートに暮らす八重と夫、娘・婿、孫、ひ孫までの家族の約10年ごとの時の流れ。
27年のエピローグを読み終わり、改めて95年のプロローグを読み直して、帰ってこれる場所としての家族の結びつきと家としてのアパートの存在を想った。
19-65
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アンソロジー「この部屋で君と」で
「月の砂漠を」は既読。
素敵な話だと思ったので
そのお話の続きが読めるのは嬉しい。
関東大震災後に建った「同潤会代官山アパート」
が阪神大震災の後に解体されるまでの
70年間のお話。
最初に入居した夫婦が家族を作り、
子、孫、曾孫の世代まで。
優しくてあたたかなお話だった。
戦前、戦後、高度成長期、バブル、天災、いろんなことが
あるけれど、家族はきちんと繋がっている。
温かい、優しい、お話だった。
こういうのはとっても好みだ。
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東京に住んでいた頃、代官山にはあまり行く事はなかった。
同潤会アパートがあった頃、1度行っているとは思うが、その場所を見たかどうか、後に写真集とかで見た記憶とごっちゃになっているのか・・・
モノクロなイメージはあって、その場所のお話という事もあり読んでみたくなった。
関東大震災や、阪神淡路大震災の事も書かれていて、
登場人物たちが引き継がれて長い歴史を歩んできた事。
八重さんの人生は立派だった。
私の人生はちっぽけかもしれないな。