紙の本
買いました!
2020/01/31 21:21
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投稿者:ひつこば - この投稿者のレビュー一覧を見る
新刊発売と新聞で見つけ、書店に探しに行きました。
普段なかなか本を手に取らない小6の息子も、鈴木さんの本は、真剣に読んでいます。読後、一緒に感想を語り合えるのも嬉しい。
紙の本
やはり二作目はむずかしい
2020/01/20 08:38
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投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「さよなら,田中さん」が感動的だったので,そしてファンになったので早速購入,一気に読破。まず,書店での扱いが悪くなった。最新刊なのに探して隅のほうにやっと見つけた。これではコアなファン以外は買わないだろう。出版社の力の入れ具合がわかってしまった。で感想はというと,「やはり二作目はむずかしい」。一作目の日常を描く気負わなさが失われてしまった感じがする。一作目で大成功を収めてしまったので肩に力が入ってしまったのであろう。無理もない。まだ高校一年生なのだ。一貫校だから中学4年生か。もっとも秀逸な作品と感じたのが「神様ヘルプ」。カソリックの学校に通っている利点が余すところなく生かされている。だめだめ少年だった主人公の成長が生き生きと描かれている。あまり褒めなかったが,登場人物の成長を楽しみにしている。めげずに続編を書いてほしい。
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またやってしまいました。14歳デビューから3年連続で刊行されるなんてなんてすごいんでしょう。
中学生になった花実ちゃん大人顔負けの行動力を発揮してます。
得体の知れないおばあさんの登場やデートのシーン、オカルテックな不思議な話などエンターテイメントな最高傑作をあなたに!
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高校生進学とのことで期待して読みましたが、小学生、中学生だった著者の作品と同様、背伸びして書いた感がぬぐえない印象が残りました。まとまっていて、お上手だとは思うのですが。このレベルで作家と呼んだら他の作家さんに失礼では。同じ高校生のころ鮮烈な作品を残した作家たちと比較すれば明白。
持ち上げられすぎてだいじょうぶ?と感じさえしますが、前に番組インタビューで「自分は高額納税中学生」とユーモアと勘違いして答えている著者をみてがっかりしたことを思い出し、まぁ、そんなものかなと。いつか化けてくれることを期待しています。
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『さよなら、田中さん』続編。お母さんの過去は切なく、人は居場所がいかに大事かを思わせる。三上くん、木戸先生の短編もいい。田中さんは流されない、悩みも他人からどう見られるかもちゃんと自分というものを見失わない。この作家さんの新作をこの先もずっとずっと読みたい。大ファンだ。
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鈴木るりか第三弾。表題作の中編はややまとまりに欠けていて、流石にこのシリーズもネタ切れかと思われたが、後の「神様ヘルプ」「オーマイブラザー」が抜群に面白い。改めてるりかさんの引き出しの多さと才能に脱帽。川端康成のような短編の名手になれる素養ありと思いました。
「オーマイブラザー」の教科書に載せてもいいような鮮やかな起承転結(特に転結の展開の速さと鮮やかさの見事なこと!)、ミステリーでも通用しそうなどんでん返しの結末、その鮮やかさを最後に再度噛みしめることができる、その清々しさと「オーマイブラザー」というタイトル。完璧です。
勉強も大変でしょうが、4作目大いに期待しています。
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相変わらずの高校生とは思えないまとまって読みやすい文。
読んでみて、中学の時切実にお金がもっと家にあって豊かだったらなぁ…世の中愛だとか思いやりだとか言うけど、その前に金がなけりゃなんも出来ないんだよ。
と思っていたことを思い出した。
中学生の切実な悩みだけに焦点を置いているかと思いきや、家族の絆、親と子の関係性、思春期の思い…色んな身の回りにある様々な悩みを丁寧に取り上げていて本当にこのるりかちゃんは老成しているなぁと関心。
これから色んな経験をして、どう成長していくのかが楽しみ。
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もうすっかりファン!
デビュー作の花実ちゃんや三上くん、木戸先生にまた会えるとは!
相変わらず、すごい!何がって人物描写が!登場人物に説得力と厚みがある!だから読み応えがあって面白い!
人物が一筋縄じゃなくて、色んな背景があって安易なハッピーエンドじゃない所も好き。
佐知子ちゃんにも三上くんにも田中親子にも、みんな幸せになって欲しい。
そして木戸先生の話も秀逸!オチも爽やかで、るりかちゃんますます好きになりました。
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『太陽はひとりぼっち』鈴木るりか著
高1の娘からの薦め。同じ高1鈴木さんの著書。
離婚再婚の家庭の子供。
親元離れ全寮制で学ぶ子供。
母の幼き時代の哀しい思い出を知る子供。
鈴木さんという高校生、いえ一人の作家が描いた世界に、静かな、でも溢れる力を感じました。
親子で読みたい一冊です。
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買っちゃったよ。もうるりかさんの大ファンだもの。
さよなら田中さんに出てきた人たちのオムニパスもあって、読者サービスまで行きとどいているなんて、すご~い。
本題の「太陽はひとりぼっち」はお母さんの秘密が明かされ、孫はかわいいだの、お母さんは優しいだのという通説に一矢報いる内容になっています。ほんとにまだ高校生になったばかりなんかいな。こんなに世のすみずみにまで目をやっているなんて。
先生のお兄さんもマイノリティだったわけだ。そんな人たちに優しいまなざしを向けるるりかさんがいるなら、未来も明るいかもと思えます。これからも応援します!
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『さよなら、田中さん』の続編。期待を裏切らない良いお話でした。この作家はまだ高校生という若さなのに、どうして大人の私でも知らないような言葉や話をたくさん知っているのかとびっくりする。例えば、お大尽、逢魔が時、寄席、などなど。
人が生きていくうえで支えになる大切な物って、お金とか立派な家ではなく、心から信頼できる人がいるかどうかなのかなと感じた。佐知子しかり、三上くんしかり。ハナちゃんのお母さんは、自分の苦しみを娘にぶつけることなく生きていてえらいなと思った。これって簡単なことではないと思う。
三つの話の中で一番心に響いたのは、最後の『オーマイブラザー』。なんでかな。最後のシーンは、文字で描かれているのに画像としてその場面が目に浮かんでくるような感じがあった。お兄ちゃんの選んだ生き方が幸せでありますように。
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図書館にて。
ますます冴え渡る筆。
この人の小説はいったいどこまでいくのだろう。
心の奥の方の大事なもの、隠している弱い気持ちにそっと触れてくる感じ。
それにしても…みんなつらいなあ。
毎日は辛いことも幸せなことも表裏一体、混ざって混沌として静かに流れていく。
こんな感性をもって生きていて、文章に著せるのは本当にすごい才能だと思う。
全ての作品を、この先もずっと追いかけていきたい。
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いつもながら、
中高生がこれを書いているなんて
と感心しながら読んだ。
逆に言うと中高生だから
書ける表現なんだなとも思った。
彼女が今の時期だからかけるものや
表現の仕方で作品を作っている。
とはいえ、語彙や古いネタなど
色々知っていてほんとに感心する。
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出たよ、花ちゃんの続編!
やっぱりいい❗
もはや皆さんのオムニバスストーリーのようだが。
太陽はひとりぼっち……中学生になった花ちゃんの新しい生活と友達。佐知子ちゃんが近い将来グレないか心配。でも花ちゃんと花母がいれば大丈夫かな?三上くんのときみたいに。
神様ヘルプ……その三上くんの新しい生活。信仰に救いと生き甲斐を見いだした三上くん。家族はドン引きだけど、とことん相性悪いなぁ(笑)結局、三上くんを堕落させるってか一般人に戻すのは花ちゃんと花母かな?
オーマイブラザー……木戸先生、大好きだった❗またもや登場で嬉しい❗欠損を知っているモノはすぐにわかる。木戸先生はいい人間、いい教師どよな。小学校じゃなくて中学生や高校生には刺さったかも。
三編とも題名がどことなく昭和のアイドル曲の題ぽい……
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「さよなら、田中さん」の続編。花ちゃん中学生に進学。制服等のお金の工面に苦労したり貧乏だけど母娘真っ直ぐに生きている。そこに金が送金されないから、と祖母がやってくる。この祖母が見事なクソババで花ちゃんのお母さんとの過酷な過去が本当胸が痛い。それでも縁が切れきれない業をお母さん視点で平易な言葉で語るのが凄い。新しい友達佐知子ちゃんの家庭に居場所がない苦しさの描き方もまた上手いんだこれが。2本ある短編で三上君のその後「神様ヘルプ」では花ちゃんへの想いににやにやさせられ木戸先生の失踪した兄の話「オーマイブラザー」では兄弟の絆にほろりとさせられた。作者が高校生とは末恐ろしいぞ。