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投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
様々な高いレベルでの人の繋がりがすごいと思いました。
『国連には日本人職員が少ない。理由は簡単で、語学能力が低く、学歴が低く、職歴が低いからである』にはどっきりしたが、英仏両国語で自由に議論できて、修士号は当然で、博士号を持つ人も多い。事務総長は首相を長く務めた人だったり、事務次長でも、首相、閣僚経験者は大勢いる。らしいからその通りなのだと思う。
日本のエリート、頑張ってください。
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投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は政治学教授の学界から国連大使を歴任し、現在JICAの理事長として活躍している。世界の各国がどのような状況にあるのか、日本の外交の取り組み方などについて明快な説明や主張があり、参考になる。
そのようなことを普段は考えることが少ない人にとっても、毎日テレビ等で流される外国のニュースと日々の生活が関連していることが強く実感できる時代だ。これからの若い世代にはもっと世界に注目し、日本の為にも活躍の場を世界に広げてくれることを期待したい。
著者は国レベルで思考、行動し、世界の場で活躍した人であり、思考の視点もそこにある。何やら大学の講義を聴いているような文章である。
高坂正堯の「世界地図の中で考える」に題名が似ている。この本には感銘を受けたものだが、これと比べるとややもの足りなさを感じる。
この内容なら・・・
2020/10/24 21:49
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投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作者は”地政学”という言葉をつけたものが、2冊ある。その1つを読んでみた。
”地政学”を語るのもおこがましい内容だった。
作者は、JICA(国際協力機構)の理事長をされていて、出張した国は50か国に上るそうだ。その経験から発せられる言葉は、確かに傾聴するに値する。しかし、それが”地政学”を本の副題に入れていいかどうかは、甚だ疑問。
この内容なら、JICAの名前を大きく出した方がいいのではないだろうか。
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北岡伸一氏(1948年~)は、国連次席大使(2004~2006年)、国際大学学長などを歴任し、現在、独立行政法人国際協力機構(JICA) 理事長。東京大学名誉教授、法学博士。専門は日本政治外交史。
本書は、新潮社の有料会員制情報サイト「Foresight」に連載された「日本人のフロンティア」(2017~2019年)と、 防衛省・自衛隊関連のニュースを主とする新聞「朝雲」(朝雲新聞社)連載の「春花秋冬」(2014~2015年)をまとめたもので、大半は著者が過去数年間に訪れた国々について書かれたものである。
私は、藻谷浩介氏の『世界まちかど地政学』シリーズのような、見聞に基づく世界の国々の客観的な分析を予想して購入したのだが、著者の経歴、および現JICA理事長という立場に基づく本書は、世界の国々と日本との関係についての考察であり、日本が二国間関係においてそれらの国とどのように付き合っていくべきかという、部分的にはかなり政治的色彩の強い提言となっている。著者は、最初、書名を『政治学者の世界地図』としようとして、やめにした、と書いているが、そのままの方が内容的にしっくりくる。
取り上げられた国は、ジョージア、アルメニア、ウクライナ、トルコ、フィンランド、バルト三国、ロシア、ウガンダ、アルジェリア、南スーダン、エジプト、ザンビア、マラウイ、ブラジル、コロンビア、パプアニューギニア、フィジー、サモア、ミャンマー、ベトナム、東ティモール、タジキスタン、と、著者のようなミッションでなければなかなか訪問する機会のない国ばかりであり、そうした点では大変興味深い情報も少なくない。
著者は最後に、「日本の場合、非西洋から近代化してきた歴史と、西洋とは異なる途上国へのアプローチが、世界の信頼を集めていることを、本書の中から読み取っていただけると思う。明治以来、多くの日本の知識人や政治家が、日本は東西文明の架け橋になるべきだ、と主張してきた。・・・非西洋から発展した歴史を基礎に、民主主義的な国際協調体制を、それぞれの国の事情に応じて支援していくこと、これが日本の理念に他ならない。それを自覚し、言語化し、発信し、かつ戦略的に行動すること、これが今後の日本外交の大方針ではないだろうか。」と結んでいるが、著者のそのメッセージは十分に受け取ることができる一冊と思う。
(2019年12月了)
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日本政治外交史の研究者でもある著述が、JICA理事長や国連大使として見聞した、国際政治の一幕を解説。
馴染みのない国の意外な日本との繋がりなど、
興味深い。
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元JICA理事長による日本人にとってはニッチな国々の地政学解説。ロシア隣国やアフリカ、南米、南太平洋諸国など普段あまり意識しない国や地域の地政学が分かるのです。いずれの地域でも中国の進出は盛んであり、隣の大国との付き合い方は日本の国益に直結するのだと思いました。
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途上国を中心に世界地図を鳥瞰し、歴史を振り返りながら日本の協力について紹介している。様々な国の多様なセクターについて触れているが、いまいちまとまりがなかったように感じた。
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この本で著者は、国際協力機構(JICA)の取り組みを通して"他国の国々と協力しあえる信頼関係"と"他国の理不尽な強制を退ける力の必要性"を伝えてくれます。旅行記ではありません。
また日本に馴染みのある近隣諸国をメインにするよりも、他の国々との関係性から日本の国際的な立ち位置について述べていきます。本書で取り上げた国は、インド・ロシア・ジョージア・アルメニア・ウクライナ・トルコ・フィンランド・ウガンダ・アルジェリア・南スーダン・エジプト・ザンビア・マラウイ・ブラジル・コロンビア・パプアニューギニア・フィージー・サモア・ミャンマー・ベトナム・東ティーモール・タジキスタン。訪れた国の簡単な歴史と周辺国との関わりや日本国の関わり方・国際協力機構(JICA)の関わりを簡潔にまとめてくれています。また「中国の影響力の拡大に対抗して、ODAで相手を親日にしようなどと考えない方がよい。相手には相手の国益がある。援助が相手国が自主独立の国として発展してくれれば良いという考え方が必要。」とい記述はとても大事だと思います。
著者の北岡伸一氏は東京大学名誉教授。国際協力機(JICA)理事長や国連大使、国際大学学長等を歴任した方です。著者は、世界から見た日本の評価をよく伝えてくれています。日本がより評価される立ち位置を示してくれています。ただこの観点の発言は政治的な発言とも捉えられかもしれないため評価は様々だと思います。
特に印象に残ったのは、「日本は、難民を受け入れる事ができないが苦し紛れではあっても難民を受け入れている国への援助として、難民が自活できるように職業訓練を行っている。その取り組みが評価されている」と述べている。外国は目に見えやすい援助を好むが、バックアップの仕方もゆっくりであっても評価されるものだと思いました。
日本が世界の中で国民を守るためには、世界の国々から日本と一緒に協力していきたいと思ってもらえる国になる事が必要がある。日本だけが孤立しない事が必要だと思いました。
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JICA理事長を務めた著者が、訪れた国々についてその歴史や政治的なバックグラウンドを説明しつつ、そこに日本がどう関わっているかを説明した本。エッセイ形式で読みやすい。
日本の国際関係を考える場合、中国やアメリカ等大国との関係ばかりに目が行きがちであるが、この本で取り上げられているような国々(アルメニア、コロンビア、ウガンダ等)のことももっと意識されるべきであるし、日本が今後国際的な信用を向上させる上でも重要になる。
のだけれども、そういう意義などを置いておいても、世界の様々な国の歴史を知れるだけでも単純に面白い。
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著者がJICA理事長としてどちらかと言うと普段からニュースで毎日聞くような国以外のところへ行き、大統領などと会談したりしたことを通じて、今後のそれらの国との交流のあり方や、振り返って日本の在り方はどうかと言うことなどを考えている。
JICAが何をしているのかもわかる。
支援競争や、味方を作るというよりは、支援や交流を通じて、価値観を同じくする国が、独立を守って健全に発展していくことが、長期的に日本の利益になる、だから、大国との関係だけでなく、そういうところへの目配りも忘れないようにしないといけない。
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平成30年間は日本停滞・衰退の時代
GDP世界シェアは18%('94)→6%('17)
なぜか? 世界史の視点で探求する
1.フィンランド大国の狭間で過酷な運命を受け入れ
'40年ソ連侵攻「冬戦争」 '41バルバロッサ作戦に追随
'43単独不講和承認対独 '44対ソ降伏 賠償対独参戦
マンネルハイム大統領
余力を残して和平協定・譲歩
余力をなくすと完全な屈服・亡国
2.戦前日本軍の教育 視野狭窄
軍人に社会科学的なものの見方
視野の広い世界観
→世界のリーダー並みの人材を育てられなかった
⇒これは今日的課題である
トップリーダーの貧困
*優れた見識の著者だが、本書は散漫の印象
テーマが大きすぎてまとまりが弱い
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まず、アカデミックな地政学の本かと言えばそうではない。
端的に言って、知的な旅行記といった風情。
具体的には、日本の援助機関のトップとして各国に(やや表敬気味の)出張に行ったときの楽しい思い出話である。
著者の他の本のような骨太かつややライト寄りな論考を期待して手に取るとちょっと違うな、となるだろう。
著者は、安倍政権の積極的平和主義構想の思想面でのリーダーのひとりでもあり、したがって日本が世界で評価されるにはこれこれだ、とか、あるいは援助を通じてこんなに評価されている、というエピソードが多い。それが悪いわけではなく、やはり誇らしいものはある。もっとも、こうした国際支援の現場のあの独特の「ノリ」を経験したことのある人なら、海外の日本人への賞賛が多分にリップサービスであることも知っているだろう。
総じて、例えばなぜロシアと西欧はウクライナを巡ってここまで進退極まるほど対立しているのか、といった地政学的視点を学ぶ本というよりは、将来国際支援や外交、商社のようなクロスボーダービジネスに憧れる若者向けのガイドブックとして読まれるべき本かと思う。
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令和4年のGWに部屋にある本を全て整理することにしました、この本は読みかけの本でした。読むことでためになるポイントはあるとは思いますが、部屋の整理を優先することにしました。いずれ読む時間が取れれば嬉しく思っています。
評価は星一つとなっておりますが、内容に問題があるのではなく、時間が取れず読了できなかったためにこの評価になっています。
2022年5月2日作成
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しばらく人気で、2種の図書館でなかな空きに出くわさなかった本。
著者への興味から、読んでみたかったもの。
真面目な話が、経験や史実を基にして軽めのタッチで書かれているもので、この本の雰囲気にしては、読みやすかった。
一部、JICAの宣伝??というような面もあったが、 全体的には、複数の立場の視点から、著者が国際情勢をどう思うか、ということがまとめられていて、面白かった。
留学生受け入れの大切さ、外交力を高めるための語学力の必要性、中南米と日本研究における学術交流の可能性、~スタンの中央アジアの国々の成り立ちが国によって実はかなり違うこと(カザフだけペルシャ系とか!)、国土が山で分断されてしまう国の統治の困難さ、などが興味深かったり、対ロシアの考え方含め、今のウクライナ情勢とほぼ同様なことがこの時点ですでに生々しく語られており、改めて、この話は今に始まったことではないのだなぁと思ったり。
こういうのを読んでいると、ホント、組織トップというのは、ポリシーがあって「おしゃべり」が上手な人が向いているのだなぁと思う。
私にゃ向いていない感満載。
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著者の北岡伸一さんは東京大学法学部教授、日本政府国連代表部次席代表や国際大学理事長、JICA理事長、政策研究大学院大学客員教授と歴任されており、日本の外交を最もよく知る人の一人である。
本書は北岡さんの実際に訪れた国での経験をベースに、日本の外交がどうあるべきか、大国とどのように付き合っていくべきなのかを記述している。地政学について造詣が深いわけではない私が読んでも理解しやすく、読みやすい本である。地政学ビギナーが初めに手に取る本として、とっつきやすくていいのではないか。
外交は二国間で語られることが多い。例えば、日米関係、日中関係、日露関係、日韓関係など。しかし本書では、外交がマルチになってきている今こそ、二国のみに注目するのではなく、その周辺国まで含めて理解することで、日本の国際的な立ち位置を見極めることが外交上重要と説く。
本書の構成は以下の通り
序章 自由で開かれたインド太平洋構想――日本の生命線
第1章 ロシアとその隣国たち――独立心と思慮深さを学ぶ
ジョージア、アルメニア、ウクライナ、トルコ、フィンランド、バルト三国
第2章 フロンティアとしてのアフリカ――中国の影と向き合う
ウガンダ、アルジェリア、南スーダン、エジプト、ザンビア、マラウイ
第3章 遠くて近い中南米――絆を強化するために
ブラジル、コロンビア
第4章 「海洋の自由」と南太平洋――親密な関係を維持できるか
パプア・ニューギニア、フィジー、サモア
第5章 揺れるアジア――独裁と民主主義の狭間で
ミャンマー、ベトナム、東ティモール、タジキスタン
終章 世界地図の中を生きる日本人
日本の脅威となるロシア、中国を中心に、彼らの影響力や脅威が世界でどのように効いているのかを書き出している。その上で、日本の立ち振る舞いがどうあるべか、を意見を述べている。
著者の見識は的確で、例えば「ロシアは安全保障に敏感な国、四方から包囲されているという被害意識が強い」という認識は、ロシア隣国の国民として必ず持っておかないといけないと思う。まさにそこを見誤ってしまったのがウクライナであった(西側諸国が煽ったのもあるが)。大国と隣り合う国の安全を保つためには、相手のことを正しく理解して、逆鱗に触れない立ち回りが求められる。
私としては、日本という資源を持たない、国土も狭い小国が生き延びていく生命線は、日本を支持してくれる国を増やすことだと思っている。日本という国を理解して友好的な関係を築いてくれる人材を世界中に作ることが、広義での安全保障につながる、という著者の意見は完全に賛同する。領土問題など、直接的な利害関係を持っている国との友好関係を作るのは絶妙な距離感が必要であるが、第三国と友好関係を作っておくことは、国際社会の中でのプレゼンスを高め、これが日本という国を守ることにつながると思う。
日本国内では海外にお金を使いすぎ、という批判が出ることもあるが、これは保険のようなものなので、予算の中で一定の支出を国外に使うことは必須と思う。これまでに日本が築い���日本の信用を落とさないような振る舞いを今後も政府には期待したい、国民も理解すべきかと思う。