紙の本
ナイトは夜ではなく、騎士のことです
2023/05/30 15:56
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
鶴峯家の子育て連作短編です。お誕生会の話、あながちフィクションではないのかもしれません。金持ちも大変なんですね。
紙の本
すっきり気持ちのいいお話だった。
2020/06/17 15:29
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投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ついこの間、角田さんの幼稚園ママたちのお話を読んだばかりで、私はまだ母になっていないけれど、子どもを産んだから母になれるわけじゃない。いろんな暗黙ルールはいつから決まっていたのだろう。家族はそれぞれに育っていくものだし、育て合わないと母や父や大人になれない。
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幼い姉弟を持つ(端から見れば恵まれた環境にある)核家族のパパママが,家庭の幸せを守るナイト(騎士)になって,家庭より少し広いコミュニティーで起こる問題を解いていく日常系ミステリー.
世代も違うし田舎に住んでいるので切実に感じたことはないのだけれども,都会で暮らす幼い子供を持つ今時の親御さんの苦労がしのばれる.
家庭ごとに常識が違うというのは当たり前なんだけれども,その常識を疑うことはついつい忘れがちで,小さなコミュニティーの常識にとらわれてタコツボにはまってしまうなんて,良くあることかもしれない.
(このあたりの心理は,スクールカーストに支配されている生徒と共通しているのかな.)
「東京會舘とわたし」を読んだときも思ったのだけれども,「家族シアター」の頃からか,辻村先生の文章の雰囲気が変わったのかな?
初期の自分探しの青春ミステリーの頃は,硬質で蒼く透き通った感じの文章だったのだけれども,最近の文章からは,もっと暖色系の ー 例えば,柔らかな黄金色(こがねいろ)の日差しのような ー 感じを受ける気がする.(気のせいか?)
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良くも悪くも家族は続いていく、なのでせめて醜く甘えない自分でありたい。そのためには、きちんと相手を慮ることなんだろうなと改めて思う。この年になっても時々ひどく難しく感じるけれど。
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鶴峯家、素敵すぎる!というか、夫の鶴峯裕が理想の夫です。「秘密のない夫婦」の最後に、夫が妻の手を握る場面はほんとに温かいし、こんな夫婦になれたら最高だなと思った。
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出産を控えている私にとっては、保活やお受験は、心配の種もどんどん増えることになってしまったけど、それ以上に早くおなかの子に会いたいなぁと思わせてくれる一冊でした。
4人家族の身近に起きるさまざまな事件をとても優しく解決していくのが、読んでいてとてもほっこりできました。
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家族を守る、若いお父さん(ナイト―騎士)の物語。
その家族は、他の家族だったり、自分の家族だったり。
悩んでいることをはっきり言えない人達の悩みを、その人の何気ない言葉や周りの状況から推理して、円滑に解消できるように、夫婦でそっと手を差し伸べる。
なんて素敵な夫婦なんだろうと思っていたら、最終章で、まさかの奥さんの隠し事。
奥さんを守る旦那様は、頼もしかった。
保活もイクダンも初耳で、そういうものとは馴染みのない世界で生きてきた私でも、十分に楽しめた。
面白かった。
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ぶっちゃけ、私は辻村さんを好きだと思って読んだことはないのです。優等生で、かまってちゃんで、私の超苦手な「がんばってるアピール」を感じてしまうことがよくある。時には登場人物の誰かにイラつきすぎて頭に血が上ったりも。なのに読まずにはいられない。
保育園にかよう子どもふたりを持つ主人公夫婦をイクメン夫の目線で描いています。どの章にもママ友のちょっとした不可解な行動があり、それを解き明かすミステリー要素も。
好きだと思って読んだことはないと宣言したとおり、やっぱい苦手は苦手だと思うところ多数。「ねー」とか「よー」とかいう語尾が頻発する読み物はなんだかぞわぞわする。姑の言動に腸が煮えくり返り、血圧上がって倒れそうになりました(笑)。でも、素直になって振り返ると、いい話なんだなぁ。そうなんだよー。ねー。
これからもきっと読みます、辻村深月。
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これは好きすぎました。
三十代で幼い姉弟のいる夫婦の話で、身の回りで起こるちょっとしたミステリーについて探っていくというストーリー。
基本的には浮気とかを最初疑ってしまうようなシチュエーションが続くが、どこかでふとヒントが見つかるといった風に進んでいく。
家族や子育てを考えるのにとても良いストーリーが多いなと感じた。
最後の、子供を心配して色々口だししてしまうおばあちゃんのお話はすごく好きだった。
家族のあたたかさ、在り方を考えさせてくれる。
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最終話「秘密のない夫婦」で身につまされる。
結婚とはやはり家同士の繋がりでどんなに馬の合わない人間とでも親戚付き合いしなければならない。
これ見よがしに先輩面する人間の多い事。
長い時間の中では血の繋がった親子でさえ信じられないくらい理解できないことも起こる。良かれと思ってアドバイスしているのだから有り難く思え、的な押し付けは家族間だからこそ多いのかも。
結局ぶつかって憎みあっても許してあった訳ではなくても付き合って行かなければならない存在なのかもしれない。
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いろいろな家族の形がある
私は、どれもこれも
一人で戦ってきた
私にナイトはいない
誰かにナイトでいて欲しいとも
思わない
この全ての物語とは
正反対の人生
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解説の杉江松恋という人は全然きちんと作品を読んでいないのだな、と思った。
「保育園探し難航中の荒木夫妻」って…
荒木は独身だという記載が何度もあったはずだが?
解説は校閲もしないのか?
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小さい子の子育てについて勉強になる一冊。VERYで連載されていたということで納得。女性同士の会話の描写が多いため、自分も女子会的なものに参加しているような気分になる。
とりあえず子育て地獄すぎるだろうと思った(笑)。受験や就活と同じで視野が狭くなることは分かるが、登場人物が精神的に追い詰められていく描写は胸糞悪く、しんどかった。周りもやってるから自分もとか、日本人的な思考から離れて海外にでも逃げた方が良い気がしてくる。
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主人公の裕、妻の志保、娘の莉枝未、息子の琉大、核家族。
裕が家族のクローバーナイトとなって、家族を守るためにさまざまな問題を解決していく物語。
その内容は、保育園のママ友の付き合い、激化する保育園活動、小学校受験の厳しさ、肥大化する子どもの誕生日会、孫に対する母娘の関係性など。
どの話もやっぱり暖かかった。子供の成長を感じられるのは幸せだな。
自分自身、2人目の子供が生まれてから読めてよかった。この物語に出てきたような問題たちに直面するのはまだ先のことだけど、ちゃんと覚悟しておかないとなと思う。
どんなことがあっても、裕のようなクローバーナイトになれたらいいなと強く思った。苦しい困難があったらまた読みたいと思えた一冊。
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子育て未経験者としては「やはり私には無理」を再確認しつつ、若いお父さんとお母さんが子育てに丁寧に向き合っている様子を立派だな~と思いながら読んだ。同じ環境にある子育て家族への気配りも。
うわっと思ったのが志保のお母さん。
こういう母に育てられたので私は子育てから逃げた。
「義母の不躾な心配は暴力だ」これは名言。
すっきりした(笑)