紙の本
学校の授業でこれほど「エセ科学」が取り上げられているとは…
2020/05/07 17:51
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
現実の学校の授業の現場で、こんなにも「エセ科学」な事項を取り上げているとは…と大変ビックリしました。
当書では、実際のエセ科学授業の様子を再現したシーンが非常に多くあげられています。
脳や食育に関して著者がエセ科学とした事項には、私が疑いもなく信じていたものも複数あり、考えさせられました。
首尾一貫、科学的見解に終始した当書。著者の科学・理科を大事にする、これからもしていきたいという気持ちがヒシヒシ伝わる1冊でした。
紙の本
「先生、こんな本がありますが」
2021/06/24 22:56
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投稿者:安堵 玲 - この投稿者のレビュー一覧を見る
このところよく目にする「歴史常識の今昔」本の科学版、と思いきや、全く違う。本書に登場する人物の名前は聞いたことはあるが、その主張までは記憶にない。まったく勉強不足であったとは思ったが、幸か不幸か、汚染されずに済んだのか、とその勉強不足を肯定できる一冊。コロナ騒ぎで旭川が話題になったこと、緊急事態宣言が沖縄だけ解除されなかったことなどは、さて如何に。本書にも地名がでてきましたね。
紙の本
わかりやすい
2022/03/13 11:26
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
学校の教員などの善意に頼る言説に、注意しなければならないと思いました。科学的な装いを、見抜いていきたいです。
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ニセ科学を否定するのって、本当に苦労します。なんでこんなことも分からないのだろう?では、ニセ科学に心酔している人を説得することができないからです。そんな人たちを論破できる知識と、様々なニセ科学について知ることのできる本です。
それこそ、ユリ・ゲラーから「水からの伝言」に至るまで。
あと、ニセ科学ではないけれど、学校にはびこる悪しき慣例である、かけ算の順序強制についての記載もあります。
私としては、死後の”念?”の存在を信じてはいるので、他人のことをとやかく言えないのかもしれませんが、人に迷惑を掛けない程度の、気持ち?だと思って別に置いておきます。
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ニセ科学を広めている人には、教員や大学教授・政治家・組織の長など、特別な社会的地位のある人も多いことに驚いた。誰が言った情報かを知るのは勿論大切だが、それだけで判断することはできないということだ。情報の溢れる現代社会において重要なことは、①真偽を見抜く科学的リテラシー(知識・読解力・思考力)と②確証バイアスに囚われず、1つの物事に対して多角的に考えられる柔軟な視点を持つ姿勢である、ということを覚えておきたい。
というわけで、本書は非常に面白かったがその分、ニセ科学を叩く視点ばかりだったので、本書で紹介されているニセ科学本も読まないとフェアではないんだろうな、と。
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よかれと思って行ったことが…という事例は珍しいことではないけれど、教育の場においては致命的なことになりかねない(人が学ぶ時間というのは限りがある場合が多いから…)。
冷静かつ慎重に検証することが大切だよね。
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水の似非話やEMはともかくとしても、右脳左脳やゲーム脳、あるいは腸の長さの話なんかは、文字通り学校という教育現場に入り込んでしまっている。近年の大規模言語モデルとのチャットでも感じることだが、それっぽくてモワッと分かった気になる文章が出てきたとき、それを論理的に正していくことは簡単ではない。それゆえに、知的かつ専門的な見解がむしろ鍛えられる。逆に言えば、単にそれっぽい感じだけを持つ文章の方が誤解とはいえ分かりやすい(気がする)という点で広がるスピードは桁違いに速い。SNSのデマもしかり。発言・発信する方が悪いのに、騙される方もまた悪いという、人生の不都合な真実がまたここにも。
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言ってることは正しいし、このテの本にありがちな著者の偏向的な思想もあまりなく、そういう意味では悪くない本なのだけど、特に前半は一つのテーマに対して話がくどくて退屈。一冊の本にすべくページ数稼ぎをしているのかと勘繰ってしまう。むしろおまけのようにいくつも話題が出てくる後半の方がテンポが良く面白い。
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学校教育において科学とは言えないオカルトのような内容がどのように使われているのかについて、その起源についても解説している。
ニセ科学を元にした授業内容の教材やその背景についても記載があ利、その部分はおよそ科学からは遠い内容が書いてあるため読むのに体力を使う。だがその内容も反論も両方を参照元を示した上で書いているため、非常にフェアに対象を批判していると言える。
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- 水に「ありがとう」と言うとプラスの効果
- 江戸しぐさ
上記のニセ科学が、学校にて横行するのは下記が原因。
- 現場の教員が多忙のため、都合の良い教材に飛びつく
要約すると以上。
ニセ科学憎しのためか、本文で冗長な部分が多い気がする。
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水からの伝言やEM菌については、この本を読んで初めて知りました。自分も子ども達も、そういう授業を行う教師に担任をしてもらわなくて良かったというのが率直な感想です。
私達の人生に対して影響力を持つ教師や政治家などに、ニセ科学の信奉者が多数いることに驚きました。
また、ゲーム脳や白砂糖有害説などを、テレビ番組でとりあげられ、書籍にもなっているので、何となく本当だと信じていたことが、実はニセ科学だと知りがっかりしました。
著者は、水伝やEM菌の信奉者達、特に教師集団に対して批判的です。その人達を批判している割合が多いのですが、それだけ危機感を抱いているのでしょう。
確かに、教師が、根拠のない嘘を闇雲に信じて、子ども達に教えていると思うと恐ろしい話です。
ニセ科学に限らず、いろいろな価値観に対しても、人を教える立場にある者はニュートラルでいるべきです。
自分も、科学リテラシーを高め、いろんな側面から考えるようにすることが大事だと思いました。どんな説でも賛成派と反対派があので、なるべく両方の意見を知ることが必要ですね。
そうだとすると…この本についても、著者の意見だけでなく、ニセ科学信奉者達の意見も聞いてみるべきかもしれません。
私が一番興味を持ったのはかけ算の順序強制問題です。子どもがかけ算を習った時から疑問に思っていました。どうして、ab=baという法則があるのに、それを否定するのか。やっと原因が分かりました。こんなくだらない理由で、子どもに嘘を教えないで。ab=baは法則です。abとbaで意味が違うなんてナンセンスです。
このかけ算の順序強制問題は、最後の一章分に簡単に書かれていただけですが、このような「その他のニセ科学」についてもっと知りたいと思いました。
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何かおしい。問題提起として共感できる。
論の展開が荒く感情的な印象を持つ。これくらい分かるでしょという感じで,批判対象の非科学的な言説を紹介するが,これを信じた人たちは間接的に非難された,恥ずかしいと感じるだろう。そういった教員は多いだろうから,そこに寄り添った記述だと教育現場への貢献になるのではないか。それが目的ではないとなればそれまでだけど。
「学校教員の知的レベルの低下(本を読まない,相互に学ばない),それが多忙化とも相まってお手軽にネットから指導案や授業アイディアを得てしまい,教員自身が考えていない」⇒こっちもどうにかするべき問題。
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全編にわたってトス批判。
科学の本当っぽいことをばっさり否定している。
この本の切り口で考えるとこんなこと信じる教員いるかなとも思うけど、全国的に広まっているのも事実。実際、水伝、アマラカマラは聞いたことがある。
それだけに恐怖を感じる。
商売が絡むと科学は売る側の都合の良い方にねじ曲げられることがある。
まずは疑ってみること。疑うだけでなく、いろいろな方向から探って見ること。科学技術が進むとともにフィルターバブルも進む。子供達に伝える立場としてもっと真剣に知識を得て行かなくては。
何にしても教材研究が大事だな。あとは、要は楽するなってこと。
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まぁ単純に面白くなかった。
しかしながら、現代の教育がいかに危ういものか警鐘は鳴らしていると思う。
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水からの伝言、EM菌、ゲーム脳、右脳型と左脳型、白砂糖有害論などなど。
科学的な根拠はないのに、学校教育に入り込み勢力拡大を目論むニセ科学。
TOSSの実践にこれほど入り込んでいるとは、全く知りませんでした。
とんでも授業は排除しなければなりません。