紙の本
定量評価できない定性的能力であるセンスにもっと脚光を!
2019/12/12 09:31
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:neoaco - この投稿者のレビュー一覧を見る
昨今、仕事で報われる(出世する)ためには、スキル(含むダークサイドスキル)
の習得ばかりに脚光が当たり続けているが、それにたけた人だけが報われ続ける
昨今に、疑問を持って鋭く切り込んだ良書である。
センスは抽象的かつ定性的で、いったい何者?という疑問に、インサイドアウト
、人への興味に裏打ちされた人間力(≒徳のようなもの)、良し悪しと好き嫌い、
サイエンスとアート等、様々なアプローチにて解き明かす!
紙の本
よくわかる
2019/12/07 09:15
4人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
デフレ気味に資格があふれかえっている現代社会にあって、本当に仕事ができるということは、どういうことか、わかりました。
紙の本
結局センスの問題か
2021/05/03 15:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:obiwan0623 - この投稿者のレビュー一覧を見る
後輩指導の参考になればと読んでみた。二人の対談形式で本文は進んでいき、「仕事ができる」とはどういうことかは、なんとなく理解できた。しかし、どうすれば、その「仕事ができる」状態になるのか、指導すれば良いのか、方法は解らなかった。
投稿元:
レビューを見る
「仕事ができる」とはどういうことか?
著作者:楠木建
宝島社
ニュータイプの時代の新時代を生き抜く24の思考・行動様式
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
投稿元:
レビューを見る
やはり対談集は著者一人の考えがelaborateしていく感じがして好みだ。自分で調べてみよう考えてみようという意識をもらえた。
投稿元:
レビューを見る
ロジカルシンキング 照屋華子
ストーリーとしての競争戦略 楠木建
役に立つはスキル、意味があるはセンス
小林秀雄 直感を磨くもの
男のマウンティング3つ 家柄、偏差値、仕事で活躍している
マウンティング合戦で変数として残るのがスキル
外交官としてうまくいく人 対人感受性が高い、フラットで建設的な人間関係が築けるはずだという信念、政治的な力学に対する嗅覚
自分で思っている自分の強みはだいたい外れている
仕事ができるというのは、人に頼りにされるということ
天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ 北野唯我
小林一三の評伝
チャーチル 資源配分ができない
プロの凄みにはやることの順番に現れる
ルイス・ガースナー IBM再建時 唯一必要でないのはヴィジョンだな
原田泳幸さん マクドナルド再建 quality/service/cleannessのみした 次に100円マック、quarter pouder
山本さん 速い球をなげるのがプロではない。早く見えるためを投げるのがプロだ
テヘランから来た男
偉くなるとはどういうことか?
それは、自分の体から光がでるんだよ。ただね、聖人君子じゃないから本当に光が出ているわけじゃなくて、いろんな人が自分に投げかけてくる注意や注目、これを反射しているだけなんだ
世の中というのは、こうすれば威張れるというのがはっきりしない
それでだおじさん 思考や構想に時間的な奥行きがあり、論理でつながっている
組織化の社会心理学 カールワイク
予測できる未来に意味はない
負けた側に足りなかったのはモチベーション
ネットフリックス 限られた資金と在庫でお客さんを満足させるためには、とにかく旧作へ旧作へと誘導し、貸し出されるタイトルを平準化することが弱者が強者に対抗するカギだとネットフリックスは気付いた
仕事ができる人の思考の軸足はインサイドアウトです。完全な未来予測はできない。情報は不完全でも、まず自分なりのロジックやストーリー、自分なりのハッピーエンドみたいなものが見えている。もちろん知らないことはいっぱいあるんだけど、「わからなかったらあとで取りに行けばいいよ」というのがインサイド・アウトの考え方です
競争優位を左右する要因としては、人、モノ、カネのなかでもやっぱり人なんです。それも人の能力やスキルよりもモチベーションが大事になる
娘に伝えた一年目のアドバイス
挨拶、視る、顧客の視点で考える
島田紳助 芸人は努力するな どうやったら売れるかという戦略なシイひたすら漫才の稽古をする、そんな不毛な努力はするな しかし漫才の稽古をする。それは、努力していると安心するから
宮本武蔵 五輪書 人は視ようとすると必ず、全体ではなく部分を視てしまう
弓と禅 オイゲンヘリゲル
弓の練習 弓の玄を引くだけ(呼吸法)、目の前の藁束を打て(撃とうと思って撃つのでない。そうではなく矢にいかせなさい)(あなたが的に当てようとしなくても、的に当たるように勝手に矢がでていくから、矢にいかせなさい)
小林一三 偉い人というのは貸しが多い人
ラ・ブリュイエール 徳は男気と気前のよさだ。なぜかというと生命と金銭という二大重要事を軽視することだから
デキる人というのは総じて、「人間をわかっている」
役に立つで価値をだそうとすればデータとスキルはとても有用でわかりやすいんですけど、意味があるで価値をだそうとするとデータもスキルも役に立たない。そこで求められるのは、人間性に対する洞察で、これがこれから競争力の中核になっていくんでしょうね
レッセルの幸福論 自分自身に興味と関心を向ける人は必ず不幸になる
プーチン 政治的な屈辱は安い。政治的屈辱をやり過ごせるヤツがつよいんだ。
センスとは具体と抽象の往復運動
ユニクロの視察 女性が9割、かごが男性用 旦那と子供の服はユニクロでかって、自分はそこでお金をセーブして終末に玉川高島屋のユナイテッドアローズで買う
石黒先生がアラン・ケイに、アンドロイドに未来はあると思いますかと質問。アラン・ケイがすごく起こって、「お前、第一人者の立場として、そんなことを俺にきいてどうするんだ。お前はおアンドロイドをどうしたいと思っているんだ?」といわれた
堀場雅夫 イヤならやめろ
今求められているのは、「儲かる仕組み」と「社会課題の解決」を「全体」として構想し、その構想によって人のモチベーションを引き出せるような人物
スキルがあってもセンスがなければインパクトのある作品を作れない
投稿元:
レビューを見る
Todo書き出すやつはセンスがない、そこに全体を通すストーリーがないから
AIとか必殺技を求める奴もセンスがない
すぐにフレームワークに当てはめたり、分析始めたりするやつもセンスがない
センスとは自分の土俵で常に自分なりの仮説・will・モチベーションを持てることなのかと
投稿元:
レビューを見る
スキル/役に立つ、センス/意味あるもの、として、スキルは可視化され習得せやすく再現性はあるが、センスは培えるがはっきりとは掴めない、だからこそ競争戦略としても重要だし、意味あることが求められる中、重要なのはセンス、ということ。
投稿元:
レビューを見る
楠木先生がいつも話したり本に書いたりしている内容のおさらい。そこに山口さんが壁打ち相手になることで、他の事例なども出てきてこれまで以上に理解しやすくなっていた。本のタイトル・装丁と中身のギャップがまたいい。
投稿元:
レビューを見る
具体と抽象をバランスよく行き来するのはセンスのひとつ。本質をつく仮説を検証していくことで無駄な絨毯爆撃は不要となる
投稿元:
レビューを見る
仕事ができるとはどういうことか?
とありますが、この本はスキル習得本ではありません。
この本を見ても仕事ができるようにはなりません。
その意味ではハウツー本を期待すると肩透かしを喰らいます。
両氏の近著を見ているとセンス>スキルを重視する傾向にあります。従って、センス、スキルを要素分解してセンスが大事だねというのが結論です。
スキルは速習可、計測可、誰でも習得可能という特徴があります。センスは逆の考えになります。
センスは学ぶことが難しいため、トレーニングには適さないところがありますが、最終的に自身、会社を支えるのはセンスであるという考えです。
2000年代のスキル偏重はバブル崩壊後の日本型経営の疑問から始まったと言えます。
それ以後MBAの計測可能な、最適解を求める考えを経営に反映させようとスキル一辺倒に突き進みました。
しかしスキルだけでは、混迷の世の中を渡っていけないと言う反省からセンスの見直しが起こっています。
その文脈から様々な例を出しながら見ていくというのが本書の活用の仕方です。
それぞれの例がかなり面白いので、例を楽しめるかも本書を見るかどうかの分かれ目となりそうです。
<面白かった点>
・センスは事後性が高い。読書はセンスを高める。
・小林一三
銀行員時代はぱっとせず。ベンチャーの有馬箕面線の経営にあたることになってからはセンスを発揮
・チャーチル
政治家に必要な資源配分ができない。
逆に危機にあたって本領を発揮する。
・原田泳幸
マクドナルドの再建にあたってquality/service/cleanneを徹底したその後100円マックを投入。クォーターパウンドを導入。経営には取り組むべき順番も重要。
どこに焦点をあてるかもセンスが必要
投稿元:
レビューを見る
良書。
「役に立つ」はスキル、「意味がある」はセンス
センスは後天的に習得するもの
センスとは「具体と抽象の往復運動」
投稿元:
レビューを見る
スキルとか資格とか振り回されている人にオススメです。最後はセンスを身に付ける技術があると言うことで1周回ってきてしまいますが考え方の整理にはなると思います。
投稿元:
レビューを見る
仕事の能力を「スキル」と「センス」に分けて考えるというのは非常に面白かった。
タイトル通り仕事が出来るとはどういうことかということが明確になってきます。
内容的にこれは違うかなという部分もありますが、それらも含めて仕事をする為の能力について多くの発見をもたらしてくれます。
とても勉強になりました。おすすめです。
投稿元:
レビューを見る
結局のところ「どれだけ失敗が許容されるか」がセンスの醸成には必要だということだと思う。
学力はあれどセンスがない人がいる。この本はそれを起点として楠木 建 氏, 山口 周 氏がそれこそセンスを発揮して論じていくという内容である。
この本を読んで気づいたのは、センスとは収集された大量の知識や経験を未来に向かって再構成するチカラだということである。学校教育が知識の高を問うことが多く、それに基づいて会社等の組織は人の優劣を評価している場合があるが、センスが極端に無い人が起こす悲劇は後を立たない。お二人共その悲劇の犠牲者だったり犠牲者の近くにいる立場であることからその構造についてよく考えている。
この書籍では幾人かが紹介されている訳だが、センスがある方々ということで白土謙二氏、原田泳幸氏が紹介されている。結論から言うとおふたりともグラフィックレコーディング(グラレコ)を書いているのだがこの本の内容を知ってから描くのとそうでないのでは相当内容が変わったのではないかと思っている。
白土謙二氏の時代を読むチカラ、原田泳幸氏の会社立て直しのためのシナリオ構成力。それぞれに必要な専門知識はもとよりその周辺に関する肌感覚、そしてそれを時間軸をつかって再構成することができるか。何かを作る・立て直すということに深くコミットし、多くの失敗を通じて学ぶことなのだろうと推察する。