紙の本
日本と同じ島国のイギリス
2020/12/10 17:37
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投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
イギリスについて次のことが良く分かりました。
・イギリスは4つの国の連合王国
・イギリスと英連邦加盟国と英連邦王国について
・EU加盟への道のりとEU離脱までの道のり
・EU離脱の問題点と離脱後の課題
・イギリスの植民地統治は、現地に大学を造り優秀な現地人に統治させたこと
・階級社会がありパブリックスクールに入学できるのは上流階級層の人逹だけ
・上流階級の精神論は「ノブレス・オブリージュ」
・イギリスとアイルランドとの歴史
・二大政党(保守党と労働党)の違い
・日露戦争は日英同盟のおかげで勝利した
同じ島国のイギリスを日本はお手本にした部分がたくさんあります。
EU離脱後のイギリスの歩みを見ていきたいと思います。
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
学生だった頃、ちょうどEU(当時はECといったが出来た頃で、ヨーロッパの国々を自由に行き来できるイメージがあった。
そこから離脱するようになった理由をもう一度イチから知りたい。
紙の本
イギリス
2019/12/08 09:59
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
イギリスの現状について、わかりやすく解説されていて、よかったです。若者の動向によって、大きく変化するかもしれないですね。
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このシリーズのドイツ・インドが良かったので購入。
少し古い話題ではあるものの、ブレグジットと英国の歴史・仕組みおよび課題が短時間で把握できる良書である。
ヘンリー8世が開いたイングランド国教会、貴族制度やアイルランドとの紛争などについては、おぼろげながら知っていたものの説明できるほどではなく、改めて整理された知見が得られた。
次はロシアかな…。
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2019/12/8
ドイツ編買ってたけどこっちを先に読んでしまった…。この本が最新刊みたいですが、イギリスが若干混迷気味な理由を歴史的背景や地理的背景などの側面から分かりやすく解説してくれています。
そういえば離脱決まったはずなのに何をグダグダしてるんだろう?みたいな印象だったのですが、その背景にある北アイルランドの問題、その原因とつながるイギリス国教会の誕生にまつわる王室の歴史、王室に絡むイギリスの今の政治のあり方とその経緯、イギリスと絡んで日本がどのように関わっているのか、イギリスのEU離脱の国民投票実施から日本が学ぶべき教訓は何なのかということなど広い視野で考えさせられます。
イギリスのEU離脱の国民投票の結果は今の日本が今後どうあるべきなのかを反面教師的な感じで見せてくれているのではないかと思います。若者と高齢者の間での移民に対する意識の開き、危機感の違い、タカをくくって投票に行かなかった若者が招いた結果でもあり、議会での決定とのねじれを見ると今後も大きく混乱して、イギリスの行方もどうなるのかわからないような気がします。
日本でも国民投票の議論がある中で、イギリスの結果から日本はどうしなくてはいけないのか今一度考えないといけないと思います。また、イギリスという何気なく呼んでいる国名も、現地の人からしたら、スコットランド、ウェールズ、イングランド、北アイルランドであるということ、どうしてそういう意識があるのかということは歴史に学ばないといけないと思いました。
歴史に出てくるだけではない部分を多く学べたように思います。
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比較的情報がよく流れて知られているはずのイギリスであるが、池上さんは必ず知らなかったことをいくつか教えてくれる。これぞ池上本と感心しつつ読み終えた。
ちょっとした知識、ちょっとした知的刺激、決して難しくない文章。池上さんはやはりおもしろい。
本書の最終に教養エピソードがててくるところが微笑ましい。思わず読みながらニッコリしてしまった。皆にお勧めしたい本である。
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このシリーズはいつも知ってたつもりが知らなかったと発見する連続だったけど、今回ほど色んな事実を知ったのは初めて。
政治経済の他にも歴史的に知った新発見もあり、改めてイギリスって奥の深い国だと思った。
それと自分が思ってたより実は10倍以上面倒臭い地域であり、もしかしたらユーゴスラビアとかあの辺と匹敵するレベルではなかろうか。
それを繋ぎ止める役割が女王陛下にあったとは・・・。
でも結論から言うとイギリスの未来は暗いな。
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池上彰が東京の高校で授業をした時の様子を本にしたものです。 イギリスが EU からなぜ脱退したのかなど分かりやすく説明してあります。 その他にもイギリスの文化や風習などためになることが山盛りです。 EU 脱退は国民投票で決まったわけですが、 若者が選挙に行かないとどういうことになるかの説明も大変分かりやすかったです。
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イングランドとスコットランド、ウェールズ、北アイルランドとの関係性は新鮮だった。また、EUでありながらポンドを使用し続けたこと、イギリスの影響力が世界に及んでいること等、各状況に至った背景には納得させられた。今後日本がイギリスとどのように付き合って行くべきか、方向性を考えさせられた。
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「どうするんでしょうねぇイギリス」と思って手に取った一冊。個人的には案外、楽観視していたのだけれど、この本を読む限りそう簡単でもないようだ。特に経済面。
制度の面でも、EUで決めて乗っかればよかったのが、自国で、となるとそれなりのコストがかかりそうだ。コモンウェルスでなんとかしちゃうんだろうか。
「蒸気機関車の時代に石炭をくべていた人がそのまま電気機関車にただ乗っているという状態になりました」って、同じようなことが、DXとかAI時代の今、日本の官僚的な企業や役所とかでも起こっていそう 笑。
しかし、階級社会だけは肌感覚がないせいか、どの本を読んでも腹落ちしない。
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池上彰が2019年10月現在のイギリスとEU、そして現在に至るまでのイギリスという国家を歴史等を踏まえて解説している。元々、高校での講義をまとめたもので、中学生や高校生向きではあるが、簡潔に解説しているということでわかりやすい一冊である。
私自身が英文学を昔、勉強してきたということ、またざっとではあるがイギリスを一周旅行したこともあり、ある程度は理解していると思っていた。しかし「 EU離脱」を実際、イギリス国民がどのように感じているかなど地域や年齢によっても思うことが違うことがわかる。
またイギリスが「階級社会」であるということはよく言われるが、インドの「カースト制度」とは異なり、これをどのように国民が思っているかということもこの本で理解できた。
ニュース等で報道されるイギリスは世界にそれほどの影響力がない、「大英帝国」は過去の遺産と思っていたが、現代も国力の奥深さを認識した。
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ボイコットって、アイルランドの男爵の名前なんかい!アイルランド問題に興味持ちました。IRA対アルスター義勇軍。
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東京都立富士高校での講義。
メモ
・ECの前身、ECSC欧州石炭鉄鋼共同体が1951年にできた。フランスが西ドイツを警戒し、石炭と鉄鋼産業を共同管理しよう、という発想。
・ドイツ小噺(フランスは冷涼なドイツに比べ豊かな自然がある)ドイツ:フランスだけ豊かな国土にするのは不公平です 神様:それじゃあフランスにはフランス人を置こう
・フランス小噺 周りの国:フランスだけがこんなに豊かな国だと不公平です 神様:それじゃあ、フランスの隣にドイツを置こう
・イギリスが申請から10年たって1961年にやっとECに加盟できた理由:ド・ゴール大統領が死んだから。ドゴールは戦時中イギリスで亡命政府を作っていたにもかかわらずイギリスが大嫌いだった。
・イギリスへの移民 2017年時点 ポーランド人102万1000人 ルーマニア人41万1000人 アイルランド人35万人 インド34万6000人 イタリア人29万7000人 この数字を見るとイギリス映画やドラマでこれら移民が出てきたのが理解できた。
・2004~2015年の12年間でイギリスに住むEU域内からの移民は100万人から300万人に増えた。
・イギリスはユーロ未使用、自由な行き来ができるシェンゲン協定にも参加していない。平和的な欧州統一をめざしたヨーロッパ大陸と、共通市場の経済利点が目的のイギリスで考えの違いがある。
・EU離脱の国民投票は1975年にもやっており、その時は国は残留派でその御墨付きのための投票だった。今回も投票を決めたキャメロン首相と議会は残留派で御墨付きのつもりだった。若者は残留派が多く、きっと離脱にはならないだろうと投票にいかなかった、これが離脱になってしまった遠因にもなっている。
・現在のイギリスはヘンリー8世から始まった。自らの離婚のためにイギリス国教会を作り、カトリックを禁止し修道院を解散させ財産と土地をすべて取り上げ王室のものとした。イングランドの土地の5分の1が王室に移動したといわれる。
・リージェントストリートの大家はイギリス王室。賃料をとる。ハイドパーク、マン島、チェネル諸島、ガーンジー島、ジャージー島も王室。
・地主が借用期間を決めて、建設業者などに一定の賃貸料で土地を貸す。建設業者は自費負担で土地の開発をしたり建物の内装を変えて住居や店舗にして貸し出す。賃貸期間が終われば開発した物件をそのまま地主に返す。
・MI6は海外スパイ活動、MI5は国内スパイ活動。MI6はジャージー島に架空の会社を作り、そこに金を送り、民間の会社からの送金ということで活動。
・MI6は国家公務員。
・ボイコットの語源 ヘンリー8世はアイルランドを植民地化したが、1880年イギリス人の農場支配人のボイコット大尉はアイルランド小作人を追放しようとしたが、アイルランド人は物を売らないなどボイコット一家に抵抗した。このアイルランド人の抵抗運動がボイコットと呼ばれるようになった。
・本当の上流階級の家にはカーテンが無い。広大な敷地なのでカーテンは必要ない。・・なるほど映画やドラマでカーテンの無い家がよく出てくる。でも見える所に別な家はある方がおおかったが。
・イギリスは植民地の人を優秀な人材に育て���民地経営をする方針。なので現地に大学を作った。フランスは現地人をフランスの大学に連れてきてフランス人としての教育をさせ現地に返した。ので独立後の国家は大学が無く人材育成に苦労した。
・インドのシーク教徒(ヒンズー教とイスラム教の中間の宗教)は教育熱心だったのでイギリスは重用した。ターバンをするのがシーク教徒。
・ファイブアイズ アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの五カ国はそれぞれのスパイ組織が相互に情報を送りあっている。ヨーロッパに関してはイギリスが情報を集約してアメリカのNSA(アメリカ国家安全保障局)に送っている。・・携帯電話やメールは全部チェック。・・米英犯罪ドラマですぐ携帯の通話記録を調べる場面があるが、このせい?
・青森県三沢基地 白いゴルフボール状のものがあるがそれがレーダーのパラボラアンテナ。アメリカではファイブアイズで得た情報のうち日本に知らせた方がいいというものは日本に伝えてくる。日本の情報は三沢基地で盗聴。
・フランスの仮想敵国はソ連とドイツ。
・日露戦争時、イギリスはロシアのバルチック艦隊の情報を逐一日本に送っていた。
2019.12.3初版第1刷 図書館
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UKロックが好きだけどイギリスのことは何も知らなかったなぁと思った。
EU離脱が決定した国民投票のことを考えると、安易に国民投票するのは危険だということがわかった
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このシリーズはいつも学生産の賢さに驚かされます。イギリスについて知ってることも知らないこも、歴史的なところは多少これまで学んできましたが、現代とか政治の視線が入ると違った肉付けがされて興味深かったです。
英連邦王国の話や軍事大国としての英国などについては、その情報自体にあまり触れたことがなかったのでとても面白かったです。