- 販売開始日: 2019/12/25
- 出版社: 徳間書店(Chara)
- レーベル: キャラ文庫
- ISBN:978-4-19-900771-2
哀しい獣
兄はどうして俺を抱くんだろう――? 幼い頃の災害で家と家族を失った亮(りょう)。唯一の肉親は兄の銀(ぎん)だ。無骨で無愛想な銀は夜になると一変、「俺を必要だと言ってくれ」...
哀しい獣
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商品説明
兄はどうして俺を抱くんだろう――? 幼い頃の災害で家と家族を失った亮(りょう)。唯一の肉親は兄の銀(ぎん)だ。無骨で無愛想な銀は夜になると一変、「俺を必要だと言ってくれ」と縋るように求めてくる。しかもなぜか昔の思い出話ははぐらかして応じない。 不安を抱えながらも愛撫を拒めないでいたある日、柴田(しばた)と名乗る青年が現れ、兄弟の過去を炙り出して!? 依存し執着し合う兄弟に秘められた衝撃の真実!! ※口絵・イラスト収録あり
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鬼神が子供を守って育てる話
2022/05/27 20:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M★ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自然災害を鬼や大蛇で表現した民話のBLジャンル現代版でした。
タイトルの「哀しい獣」は、銀のことなのかな?銀は、鬼神で、獣じゃないです。
昔、僧によって岩に封じられた鬼神の銀が、山津波で壊滅した村でたった一人生き残った10才の男の子;亮を、親の代わりに町に出てずっと育てる。
或る晩、寝ている亮の枕元で、銀が誰かと会話しているのを聞いてしまう亮。
「亮が他の誰かと一緒になるまで、傍に居る」と会話しているのを聴いて、いつか、銀と別れる日が来ることと、銀は兄ではないことを知ってしまった亮。
亮が成人して勤務するレストランに、本社から派遣されてきた社員の柴田は経営者の息子で亮の従弟だった。柴田家が亮を引き取りたいと申し出てきて、亮は自分の気持ちに気づく。・・色々あって、いい具合に夫々落ち着いて終り。
作中に、山津波の原因は「村の川を整地の為に流れを変えた為だ」と書いています。「忌地」特有の地名の土地には、災害が多いので住まないほうがいいと昔から言われていますが、主人公の家はそんな地域に有ったのかもしれません。
「銀達は、祠を異界の入り口にしている」と言っているのも、面白かったです。
続篇を出すつもりだったのか、中途半端な終わり方でした。
火崎先生の「ただ一人の男」を読んでみよと思ってます。