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もう少し浄瑠璃を読もう
著者 橋本治
男女の恋をテーマとする日本で最初の劇作品『曾根崎心中』、喧嘩っ早いヤンキー達が躍動する『夏祭浪花鑑』、泣くことが許されない男のためのドラマ「熊谷陣屋」――近世という時代が...
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商品説明
男女の恋をテーマとする日本で最初の劇作品『曾根崎心中』、喧嘩っ早いヤンキー達が躍動する『夏祭浪花鑑』、泣くことが許されない男のためのドラマ「熊谷陣屋」――近世という時代が生んだ八つの名作を精読すれば、ぶっ飛んだ設定、複雑なプロットの中に、愛おしい人間達が息づく。最高の案内人が遺した最後の案内書。
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紙の本
橋本さんは校正刷に目を通さぬまま逝ってしまわれました。亡き橋本治先生の新刊
2019/10/07 21:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
なかなか面白い。浄瑠璃を全く知らない私にも話の筋がわかり、当時の考えなど興味深い。江戸時代の論理がややこしいのは、人が「自分の感情」や「自分の立場」を棚に上げて、その位置付けをもたないもののありどころーつまり正当性を探っているから。だから「なんでそんなややこしい話を作るの?」という疑問も生まれてしまうのが人形浄瑠璃のドラマであるわけですが、なんで人形浄瑠璃のドラマはそんなにもややこしく難解なものになったのか。人形浄瑠璃のドラマはとても複雑で、その設定はかなりぶっ飛んでいるのだけれど、ぶっ飛んだ設定がややこしくこじつけられて、最後は全然ぶっ飛ばない。その魅力を知るには、実際に劇場に行って観劇するのが一番だが、この本は人形浄瑠璃の素晴らしさを、橋本治の色気のある文章で紹介する。装丁も抜群にいい。