電子書籍
運命の絵
著者 中野京子
『怖い絵』の中野京子が、名画の奥に潜む画家の息吹と人間ドラマに迫る!命懸けの闘い、とめられぬ恋、英雄達の葛藤、そして、流転の始まり……。ルノワールやムンク、モローなど名だ...
運命の絵
運命の絵 (文春文庫)
商品説明
『怖い絵』の中野京子が、名画の奥に潜む画家の息吹と人間ドラマに迫る!
命懸けの闘い、とめられぬ恋、英雄達の葛藤、そして、流転の始まり……。ルノワールやムンク、モローなど名だたる画家による“運命”の絵。それは、世紀の瞬間を捉えた名画であり、描いた者の人生を一変させた作品である。絵画エッセイの名手による新シリーズ。絵画は36点をすべてカラー掲載。
【本書の掲載絵画】
ルノワール『シャルパンティエ婦人と子どもたち』
ムンク『叫び』
ジェローム『差し下ろされた親指』
ベッリーニ『好機』
ダヴィッド『書斎のナポレオン一世』
モロー『オイディプスとスフィンクス』
アングル『パオロとフランチェスカ』
ブリューロフ『ポンペイ最後の日』
など
解説・竹下美佐
※この電子書籍は2017年3月に文藝春秋より刊行された単行本を改題した文庫版を底本としています。
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紙の本
幸福の記録
2020/08/15 14:42
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙になったパトロン家族を描いたルノアール作品が印象に残った。
当時画壇に認められていなかったルノアールのこの作品が官展に出品されたのはパトロンを慮った主催側だという。
自分たちの家族の姿を官展に出すのは画壇にすれは眉をひそめる行為だっただろう。
この作品が描かれた時期からパトロン一家は衰えていき、ルノアールは光の当たる場所へ駆け上がった。
この絵はパトロン一家の幸福の瞬間。ルノアールの養分になった記録でもある。
まさに運命の絵。
紙の本
面白い
2020/01/28 14:45
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵が全てカラーなのが良いです。他の本にも出ていた絵もあれば、初めて見る絵もあり、とても興味深く読みました。
紙の本
さらっと読める
2021/11/30 22:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:calimero - この投稿者のレビュー一覧を見る
中野先生の本は数冊読みましたが、分かりやすくてグット引き込まれます。
図版もカラーで見やすいです。
ウィリアム・ホガースの政略結婚とその不幸な結末を描いた『当世風の結婚』は、6枚の連作になっています。どれも登場人物の表情がいい味を出していて、息遣いが聞こえてきそうです。
また、アングルとシェフェールは同じ主題「パオロとフランチェスカ」を描いていますが、アングルはプラトニックな感じの恋、シェフェールは官能的な感じで画家によって表現がこうも違うのかと思いました。
次はどんな運命の絵に出会えるでしょうか。
電子書籍
絵画の見方が変わる
2020/04/05 02:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:moppy - この投稿者のレビュー一覧を見る
西洋の絵画は、その歴史背景や宗教と密接に関わっていて、ある意味では歴史を学んでいるような錯覚に陥ることもある。
中野さんの素晴らしい解説で、更なる深みと楽しさを感じることが出来て嬉しいです。