商品説明
かつて蘭学や歌舞音曲を弾圧して「妖怪」と嫌われた奉行・鳥居胖庵。幽閉二十三年の末に彼が目にした江戸は「東京」へと変貌していた。西洋文化を拒む胖庵は若い能役者と出会う。能楽もまた明治に没落の道を歩んでいた――おかしな二人が遭遇するささやかな事件と謎。世に翻弄されても懸命に生きる人々を哀歓込めて描く正統派時代小説。
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紙の本
そうだったのか、明治
2020/01/16 02:41
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投稿者:Chocolat - この投稿者のレビュー一覧を見る
澤田瞳子氏の作品を読みはじめてから、奈良時代に詳しくなりましたが、今回の明治初期も知らないことばかり
しかし、小説の力って凄いですね
奈良でも明治でも、登場人物に感情移入し、その臨場感で、歴史がすいすい頭に入ってきます
江戸から東京に変わった、大混乱の時代
今作品では、久しぶりに江戸(東京)に戻った、元侍の老人と、廃れゆく「能」の世界で、困窮しながら修行を続ける青年の二人が、もがきながらも、お互いの価値観の中に何かを感じ、発見し、前進していく物語です