紙の本
☆ドラえもんをつくりたい☆
2021/02/13 09:20
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投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ドラえもんをつくりたい」
小学生の頃からロボットをつくり始め、大学在学中から本格的に研究を行い、「みんなとドラえもんをつくる」ことを決意する。
著者が注目する点は、単なるロボットの域を超えて、人間が持つ「感情」や「心」
そのために、各分野のエキスパートや仲間の力を借り、夢を一歩ずつ現実に近づけていく。
私も、ドラえもんは好きだ。
この本を読んでいると、2112年には、本当にドラえもんが誕生するかもしれない、と思ってしまった。
紙の本
singularity
2020/11/14 22:05
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラえもんを題材にAI等の最新の状況を取りまとめた一冊。HAIという考え方をはじめて知りました。ドラえもんのみならず鉄腕アトムなどが人気なことで日本人はAIが身近なのではないかと思います。
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子供のころから「ドラえもんをつくりたい」と夢見ていた著者。小学生のころからロボットをつくり始めて大学在学中から本格的に研究を行い、「みんなとドラえもんをつくる」ことを決意する。最新のAIと「人間」を研究し尽くした著者が語る人とロボットの未来論。いつかドラえもんが本当にできるのではないかと思わせてくれます。
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ドラえもんを作りたい、作るということに対して、他人に失笑されようがないされようがぶれない著書の想いの強さにすごさを感じる。何かを成し遂げるにはそれぐらいの信念がなければならないのだと改めて思う。
ドラえもんを作るといえばなんとなく、姿かたちが誰が見てもドラえもんであり、AIが搭載されていて人の問いかけにそつなく受け答えをする、程度に思っていたけれど、著者の考えるドラえもんとは全く想像の上の上を目指していた。
読んでいて元気がでるというか、進んでいこうって気持ちいなる。
余談だけれど、日本はAIに関しては諸外国に後れをとっているものの、HAIに関しては進んでるということが書かれていて、なんだか誇らしかった。
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独立性の強いAIではなく、人と深くかかわるためのAI技術「HAI(ヒューマン・エージェント・インタラクション)」がおもしろい。
工学だけでなく、心理学や認知科学の領域を含む研究分野であり、人間とロボットが共存し、協力することで、より大きな効果があがる。
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<目次>
序章 人を幸せにする心をもった存在
第1章 現在のAIはどこまでできるのか?
第2章 ドラえもんはこうしてつくる
第3章 ミニドラのようなロボットを、みんなで育てる
第4章 仲間とつくるドラえもん
第5章 HAIのテクノロジーが日本から世界へ
<内容>
マンガ(アニメ)「ドラえもん」に憧れ、ドラえもんのようなロボットを創ろうと考えた学生が、いまその第1歩(もっと進んでいるかな?)を作っていて、そこまでの過程をまとめたもの。
なかなか示唆に富んだ本で、ロボット研究は、なんでもできるロボットを想像し研究しているが、そう簡単にはできない。実は使う側は、「完璧な」ロボットと言われると、各自が勝手に想像して、現在の技術によるロボットに幻滅してしまうのだ。しかし著者の考えるHAI(ヒューマン・エージェント・インタラクション)のロボット。人と関わることで学習していくもので、例えばしゃべるところはかなり雑。雑というか、我々がまだしゃべれない赤ちゃんの言葉を読み取ったり、イヌやネコと会話するようにしたり(プレディクティブ・コーディング)とか、心理学的要素をかなり取り込んだものの方が、勝手にその喋りを解釈して意思の疎通ができてしまうなど、発想の転換がユニーク。通常のAIやロボット研究者の逆の発想である。著者は第5章では、こうした考え方は日本人の方が有利なのだ、と論破している。
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キーワードはHAI
ヒューマン.エージェント.インタラクション。
人と深くかかわるための技術。AIと人間の共存。
高度な技術だけを追い求めるのではなく、社会生活に必要なAIのシステムをつくる。
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ドラえもんを本気で作ろうとする著者の熱い思い。
とあるイベントでの登壇を拝見したことをきっかけによみました。人の感情を揺さぶって行動につなげるというアプローチは面白い
心理学、行動経済学的な話も含まれる。
他人の感情をどうとらえているのかなど。
メモ
・人と深く関わるためのai human agent interaction
・haiのコア技術は人に他社モデルを想定させること。他社モデルを想定しないものは道具で、想定することで仲間になる。共感でき、失敗を許せ、行動を予想できるように
・ドラドラだけで会話が成立する。自然言語をあえて用いない。非自然言語を用いることで、受け手が都合のいい解釈を取り入れることができて、受け手にとってむしろ気持ちのいいインタラクションが実現される可能性がある。
・のっぺらぼうの顔によって、声によって顔を自由に推測できる。あえて表出能力を低くするという発想。機体を低くできる可能性
・デザイン上の重視ポイント
インタラクションを引き出す外見
過剰に高い能力が想定されない外見
曖昧な外見
幼くすることでユーザーからの援助的なコミュニケーションを促進できること
・
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ドラえもん、それはただの夢じゃない。
「ドラえもんをつくる」それを言ったことがある人は、結構いるんじゃないだろうか。でも、本気で目指そうとする人は、どれくらいいるのだろうか。
そもそも、「ドラえもん」とは何なのか。まず、その定義からして改めて考えると難しい。AIとは違うのか。AIが何かというのも簡単に言えることではないと知った。そういうことがすっきり説明されている。読んでいてワクワクしてくる。きっと「ドラえもん」が人間と一緒にいる未来が来る。
専門ばかりではなく、異なる分野を学び、掛け合わせることで閃くアイデアがある。両方を学んでいる人はいないからリードできる。色々な分野の人が協力することで近付く「ドラえもん」への道。
また、「ドラえもん」というモチベーションやエネルギー、イマジネーションを生み出す魅力的なフィクションの力を考えた。
AIとかHAIとかディープラーニングとか全然わからない人こそ読んでほしい。研究の道を考える世代にも。
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HAI(ヒューマン・エージェント・インタラクション)分野を初めて知りました。
非言語でコミュニケーションを試みようとする発想が面白い。
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内容は決して専門的ではないけど、ドラえもんがより好きになった気がします。みんなでドラえもんを育てる。HAIと言うAIがカギを握る。言わばひとの生活の中でいっしょに育てていくAIという感じでしょうか。AIと言うとどことなく無機質なものを感じていただけに、HAIという日本初のAI技術に今後も注目したいです。
著者の様に仲間に助けられながら自分のやりたいことがやれるひとは改めて、幸せだと思いました。著者のように生涯に渡って一生懸命になれる何かを持ち続けたいです。
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2019.7th
この本を手に取ったときには、なんかキャッチーな感じのタイトルのAIについての本かな?!くらいに思っていました。まさか、本気でドラえもんを作ろうとしてるとは…!!HAIの技術については初耳でしたが、勉強になりました。
面白かったです!筆者の熱さも良かった!いつかほんとにドラえもんが出来ますように(^^)
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『ドラえもんを本気で作る』読み終えました。
人とロボットが融合し
お互いに無いものを補い
ロボットが人を育て
人がロボットを育てる
その中でなんでも出来る
コンピュータロボット
ではなく一緒に生活できる可愛い
家族ドラえもんになるという発想なんだと理解しました…
間違っていたらごめんなさい
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誰もが知るロボット、「ドラえもん」を本当に作ろうと奮闘する若手研究者の著書。
開発技術やディープラーニングなどの理系な話はほとんどなく、これからの社会で求められる、「人と関わりながら、相互の関係性を調整したり感情をフォローしたり、日々の雑務を少しサポートしたりして、生活を豊かにする」こと、まさにのび太を支え助けながら成長してゆくドラえもんのような「あり方」のロボットを作っている現状を説明してくれています。
AIの分野ではアメリカの後塵を拝する日本ですが、他者との関わりを必要とするHAIの分野では世界をリードしている日本。他者の視線や、自然にも人格を想定する文化が影響しているようです。
こういった要素を含め、AI技術だけでなく認知心理学など他分野も積極的に学ぶ著者の姿勢や、周りの助けを借り、助け合って研究していることに自覚的な様子はとても好感を持てましたし、生徒にもぜひ伝えたいところです。
「やりたいことが無いときは、なんでもいいからやってみる」、それ(なにか専門性をもった分野ができること)により、新たな視点を得て研究世界が広がる、という考え方も面白いと思います。
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HAIのこと。今AIをうたったものが世の中に溢れてきているけど、どこかまのぬけている感があった。ディープラーニングは記憶と計算には優れているけど、人間の深い感情表現は再現できないし、理解でない。そこをあえてまのぬけている感を逆手にとっていこうという発想がうまいなと思った。
ドラえもんとは何か。ロボットとは何か。
最終的には道具ではない。友達なんだ。
攻殻機動隊でいうゴーストの存在がカギ。
つまり心。心のある人間を育てたいし、心をより豊かにしたい。そういうものに私はなりたい。