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下巻はハラハラしながら読みました!
最後がどうなる?!と不安でしたが優しい終わり方をして良かった。
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「もう、何も考えなくていいから。僕のものにしてあげる」
組長の息子惣一につく信二と、信二にヤクザをやめてほしい路彦のお話。
後半かーなりハラハラしましたが(木原さんの作品ということもあり笑)落ちるところに落ちてくれてよかったよかった。そしてラブ度の方はずっと高いイメージ。
下巻はずっと信二視点なこともあり、路彦以外頼れる人がいなくなったあたりの信二のズタズタな心中がダダ漏れで、可愛そうで可愛かった~。
空回りまくりの信二さん素敵(笑)そんな信二さんが大好きなみっちゃん最高。
上巻と下巻で、同じような状況下で2人の立場が逆転しているシーンがありますが、そこで2人の性格の違いと歳月を感じました。信二の方が脆いのか、愛が深まったのか・・・両方か。
なにはともあれ、今作も非常にのめり込ませていただきました。ありがたやー!
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木原さんの作品の中ではかなりクセのない作品かと思います。かと言って薄味ではなく、上下巻とも一気に読み進めました。面白い!本作では十年ほどの年月が描かれていますが、あまり変化のない信二とは対照的に路彦がごく普通の、それでいていい男になったなぁという印象。じわりと泣けるようなお話でした。
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木原さんにしては普通の二人が主役だったように思います。最後もハッピーエンド…一応、続きを雑誌で書かれる?みたいですが。
個人的には対人スキル崩壊してるペニバン好きのドMの経済ヤクザと側近の話がスピンオフで読めたらとっても幸せです(笑)
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木原作品のセオリーとは少し外れているかもしれない。
木原先生の描くカップルたちは大体がお互いを嫌いあっているところから始まる。
それが度を越していて、憎悪しているようなケースもある。
しかし月に笑うに限っては終始お互いを思いあっていた。
お互いに相手しかいなかったからだ。
両親がいなく、ヤクザの信二を無償で慕ったのも。
エスカレートしたいじめから路彦を掬い上げたのも。
はっきりとした告白は無かったけれど、物語の初めからずっと両思いだったと思われる。
2人を阻むのは、同性同士という柵でも無く、相手の気持ちがわからないという不安でも無い。
お互いを思う気持ちだった。
極道に巻き込みたくないから、これ以上関わらせたくない。
でも、会いたい。
怖いけど、どうにか出来る力なんてないけど、
信二さんを助けたい。
作中では路彦と信二が出会ってから実に6年以上ものの時が流れる。
ヤクザものらしく、命をかけたいざこざなんかもあるが、2人の関係を確固としたのはそんなつり橋現象では無い。
一緒にいたいと思い続けた6年間だった。
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下。
怒涛の展開(笑)
最初けっこうやわらかい、感じで。
信二のスーツかっこいい。ソウイチさん何気いいキャラしてたのに…。
もう中盤から涙なしでは語れません><w
挿絵も綺麗で泣きました。
ハッピーエンドでよかったー。みっちゃん早く信二のこと嫁にもらっちゃいな。
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受っぽい方が受だと思うなよ!!
木原さん好きだけど正直萌えはあんまりない。だけどこの作品は萌えでした。
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ふと、読み返したくなる本。
BL小説のなかでも好きな木原先生、の作品の中でも上位に入る。
木原先生は"なぜこの人じゃないとだめなのか'を描くのが本当にお上手!!路彦と信二、お互いを想う言葉に毎度涙です。
"「僕のことを好きでいること、怖がらないで。大丈夫だから。もう怪我するなんてヘマしないから。寂しい思いはさせない。たとえ僕が先に死んじゃっても、一緒にいたことを後悔させない。僕を大好きなこと後悔させないから」
路彦が、山田の頬を撫でて微笑んだ。
「おかえり」
優しい声に、指先が震えた。
「僕のところに、おかえり」" (下巻 p.272)
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穏やかに終わった上巻に対して、下巻は怒涛の展開。信二の過去をベースにした最後の展開は涙なしには読めない。そして誰よりも信二は路彦を必要としていた、それが言葉ではいえなくても。
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下巻。
とにかくすごいの一言。
どうしてこんなに凄い文章を木原さんは書けるんだろう…………
読めば読む程、どんどん好きになっていきます。
本編はひたすらヤクザのドロドロした闇のなかの信二さんと、それを見守る路彦の話。この読んでて自分まで追い込まれている感じがする文章も流石木原さんです……。
そしてまさかの左右反転………そうくるか!
今まで信二×路彦で何の違和感もなかったのに読後のいまではもう路彦×信二しか考えられないですね………
挿絵も最高!!!!
表紙と着物姿で泣く信二さんの挿絵は額にいれて飾りたいくらい好きです(笑)
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泣かないと思ってたのに涙だだ漏れ。路彦忍耐強い〜!執念かこれ〜!ほんっとに長期戦だろうと自分のものにしたかったんだなと。
本気で失いたくないもの。信二はある意味逃げたことになるけど、それは路彦の勝ち、捕まえた、の決定でもあったかな。分かってはいたけど、信二の気持ちがハッキリ言葉になったとき追い上げられるように涙腺決壊した。んも〜うまい!
相当な覚悟と根性の持ち主だと思うwいつかこうなるかもしれないって。893相手にw弱虫なふりして舐めたまねしまくりwwでもほんとは怖かっただろうな…信二とのことだから頑張ったはず…
受け攻めどっちとか忘れてた頃にビックリしたwwいや口絵でアレと思っていたけどww途中、BL忘れられてるかと思うくらい展開がねwww
信頼関係をどこに求めるか、何を信じて生きて行くのかってことに焦点があって、893ものでも苦手じゃない内容だったし、その読み応えが作家さんのいいとこで満足〜!
着物はエロいな♪
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読みやすく、続きが気になったため、上巻と一緒に借りていた下巻を続けて読む。
ヤクザの世界の話なので、ちょっと痛々しいというかえげつないシーンも。
やっぱりそういう世界は苦手だな~、と思いつつ読み進める。
上巻では受っぽかった路彦が逞しく?成長していくことに驚き。
最後は、え?そうなっちゃうわけ?みたいな。
上巻を読んでいるときの印象というか道筋(?)を覆されて驚きました。
でも良かったです。(^^)
下巻の最後のあたりでやっとキュンキュンきました。
にしても惣一はなんだったのか?
もっと二人に深く絡んでくるのかな、ライバルになるのかな?とか王道展開を予想(期待)していたが、全く違っていたので、なんだかもったいないな~と思っちゃいました。
山田をめぐってVS 路彦とかしてほしかったです。(^^;)
エンドも良かったと思います。
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東京の一流大学に進学した路彦と、舎弟と共に東京の本橋組の構成員となった信二。 二人の関係は続いている。 冬休みに信二のマンションに入り浸りになる路彦が可愛らしいが、徐々に大人の雄になりつつあった。
中学生のときにフリチンで泣きついてた弱虫が、やがて組から逃避行するヤクザを助けられるまでに力をつけた。 その本質は、中学生のときに刑事に食って掛かった勇敢さに現れていたように思える。
信二はヤクザだが、度胸があって肝も据わっているのではなかった。 だから路彦は『信二さんを守ってあげたい』と思ったのだ。
物語終盤の、路彦に助けをもとめて逃避行し、はじめて二人が繋がるまでの流れは涙なしには語れない。 その後の、信二が路彦の悲劇から逃れたいあまり出頭するまでの流れも然り。
最後の二人のやりとりと、美しい挿絵に再びホロリと来ました。
上巻のレビューでも書いたとおり、お互いを想いやりすぎるあまり進展しなかった関係がようやく結ばれて、本当に本当に良かった。
二人を結んだ磁石は、『拠り所のない孤独』だったのだろう。 路彦も信二も、真の友人はおらず、孤独だった。
信二は物語中に何回か、『孤独の中で雪に埋もれた』父と、自分の生きざまをオーバーラップさせる。 だが、彼には路彦と謂うかけがえのない存在がいたのだ。 路彦に出逢ったことで、彼の人生は変わった。
僕は同性愛者であるが、孤独を経験し、命を断ち切りたいと思ったことがある。 苦しみの輪廻を断ち切るには、愛する者の存在さえあればいいのかもしれない。
この物語は、路彦の成長と信二の救済の物語だと思いました。 こんなに美しい物語にはなかなか出逢えないので、幸運です。
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上巻は導入部だと思ってたら、本当に見事に導入で、あの静かすぎる
展開は下巻へと続く嵐の前の静けさだったわけですよやっぱり。
下巻のジェットコースター展開は、もはやBLのお約束をことごとく
無視しまくる木原節によって、具合が悪くなりそうでした。
この話の凄いところは、友情だったふたりの関係が、親愛を経て恋愛へと
移行していく様が、もの凄く自然に描かれていることに尽きます。
つっかかりも疑問も感じさせないくらい、本当にふたりが自然に気持ちが
近づいていって、その描写が自然でリアル。現実のどこかにありそうな
くらい。
煮え切らない感じも否めないですが、面白かったです。
読後の疲労感も結構強めですが、ほっこりとします。
気になるのは、その後の惣一さんなんですが、こちらは同人誌の方でも
書かれているようなので、そのうちスピンオフとしてノベルズになれば
いいなー…と。
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木原作品の容赦のなさは、物語の主軸として描かれる登場人物に対しての周囲の人たちが、それなりの対応をする、と言う部分にもあると思う。
読み手はどうしても主人公周辺の人物に肩入れする。自分の身に置き換えて読む人もいるだろうし、知っている人に似ているとか、そう言う目で見てしまうかもしれない。感情移入まではいかなくても、傾きながら読んでいると思う。その傾きを、登場人物への慈悲や贔屓で表してほしい、と身勝手な願いを時に抱いてしまう。これだけ辛い目に遭っているのだから手加減してやって欲しいとか、報われるようにして欲しいとか、読み手としては
手を貸せないので、周囲の人間に動いて欲しいと願ったりするが、上巻の時もすごく感じたが、あくまでも登場人物たちの世界の中で彼らは生きているわけで、いきなり「いい人」になったりはしないもんなのである。自分の人間関係を考えればよく解る。思いもよらなかった人から助け船が出されるなんて、早々経験できるものじゃない。早々出来るものじゃないものは、物語の中でも早々起こるもんじゃないのだ。これを、「容赦がない」と表現されるんだろうな、とも思うが、こう言うところに「逃げない」作家さんとして、信用度が個人的には上がるんだけどなぁ。