酒井氏と清少納言との対談企画は秀逸の出来でした
2024/05/25 19:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
大河が期待以上に面白く、長らく積読状態だった本書を手に取った次第。余りにも有名な冒頭の文章により、「自然」を愛でるエッセイかと思いきや、全く違い、様々な人の営みを独特の感性で論評したものでした。酒井さんの言葉を借りると、「女子校において自然発生しがちな女子高生生態ルポと同種の極私的回覧雑誌」のようなものとのこと。つまり、中宮定子に使える女房たちの話のタネとして提供されたものという感じでしょうか。とにかく、大胆な意訳や「原文を読んでみよう!」コーナーに加え、酒井氏と清少納言との対談企画は秀逸の出来でした。
『枕草子』を読むに最適な副読本かも
2020/07/22 13:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
『枕草子』の世界は、宮廷という特殊な場所ではあっても、つまりは、平安時代の生活の話。古典だぁ!などと思わず、過去にタイムスリップした気分で気楽に読むのが案外正解じゃないかと思ってはいた。本書は、そんな読み方をするためのよき副読本のひとつと思う。酒井順子さんらしい、さらっと深いところを切って語る雰囲気も、ますます、「枕草子ワールド」の面白さを明らかにする感じ。
面白いとは思うけど
2016/03/15 19:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ベニテングタケ - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者の思い入れが強すぎて多少引くところもあるけれど
枕草子って「春はあけぼの」しか知らないなあと改めて考えさせられた。
古文、読めないけど現代語にするのはニュアンスとか微妙に違ってくるのだろうなあ。
原作読んでみたいけど、難しくて挫折しそう。
とりあえず、花鳥風月のことだけを書いている訳じゃないと知って
安心しました。
清少納言さん、現代だったら有名ブロガー(笑)
投稿元:
レビューを見る
自分の好きなところだけ訳しているので、本格派の人には物足りないです。
が、勝手に清少納言と対談しているところは笑えます。
投稿元:
レビューを見る
現代風に枕草子が訳されてて、しかも作者と清少納言が対談してて非常におもしろい。1000年前でも、今と変わらないところとかあって、興味深いです。ふむふむ。
投稿元:
レビューを見る
3/21 軽い気持ちで読んだけど、とてもおもしろかった。枕草子にこんなにおもしろい話がバンバンかかれてたなんて知らなかったし。酒井順子の情報の取捨選択、切り口の巧みさを堪能できる一冊。
投稿元:
レビューを見る
枕草子といえば清少納言。
枕草子といえば『春はあけぼの』
誰しも中学時代に覚えさせられたはず。
しかして、あんな暗誦には何の意味があったか。
枕草子のおもしろさ、清少納言の鋭い視点には気づくことは出来ない。
そんな訳で『負け犬の遠吠え』で有名になった
酒井順子が1000年前のエッセイをリミックス。
実は枕草子がおもしろいエッセイであることを実感することが出来る。
清少納言が「むつかしげなるもの(むさくるしくうっとうしいもの)」として「猫の耳の中」と書いているそうだ。
対して酒井順子は「清少納言が猫の耳の中を見ずにいられないタイプの人間であることが私はうれしい。」と書いている。
確かにうれしい、そんな気がする。
投稿元:
レビューを見る
めっさ笑えるんですけど。この人の口語訳は半ばエッセイが入り交じっていて、お高い清少納言像が見事に覆された・・・高校とかの教科書もこんなふうにぶちまけてあればいいのに。「覗く」ということ、の段が衝撃的でした。
投稿元:
レビューを見る
インテリで頭の回転が早い(と思われる)清少納言が学生のころ好きでした。
でも、ココまで現代の感覚と引き比べてみることをしていなかった!
女子ばかり集まる職場なんて、昔も今もそう変わらないであろうコトも、気づかず読んでた。女子高と似た空気を感じたからこそ好きだったのか〜。「ブスは引っ込んでろ」的な清少納言の意地悪さとかまで引っ張り出してくれて、改めて清少納言が好きになりそうです(笑)
投稿元:
レビューを見る
古文の授業で必ず習う枕草子。
実のところ作者、清少納言については殆ど知らなかった。
本書は最高の手引き書でした。\^○^/
著者と清少納言の対談(フィクション)をところどころに交えつつ(笑)
「枕草子」の世界と、清少納言、作品の背景となる平安時代について
軽やかに語るエッセイ集。 清少納言にちなんだ京都ガイド付き。
「枕草子」を1段ずつ訳すのではなく、
必要に応じて、部分部分を抜粋(=REMIX)して紹介しています。
今までになかった斬新な紹介で、何よりとても楽しい一冊です。
一番面白く読んだのは、和歌について語っている部分。
ここで著者は、
平安時代の和歌は、現代のカメラ付き携帯電話のような役割を
していたのではないかと言っています。
この比較、とても面白かった。
現代の感覚に照らし合わせた平安の習慣の解釈、いやぁ〜面白い。
平安時代には、外出先で感じたことを、和歌に詠み、
日々の生活の中で、美しい!面白い!と感じたことを和歌に詠んだ。
1000年以上の時がながれ、
現代の私たちは、実況中継のような状況報告や、感動したことの数々を
携帯のメールで送ります。
和歌も携帯メールも、心が動いたことに対して、
その気持ちを誰かと共有したい、という思いから
スタートしているところが同じなのだそうです。
要するに、
≪カメラで写真に撮る代わりに≫≪和歌を詠んでいた≫ということ。
さらには、携帯メールを送った相手から、返信を期待するところも、和歌と同じ。
返信メールを出すときに
「何か気の利いた言葉の一つも返さねばならず、そのプレッシャーというか面倒さ」は
和歌の返歌にも通じるのではないか、
さらに送ってきた相手が大事な人ではない場合は
「”別に急がなくてもいいか”と思えてしまうのも、昔も今も変わらぬ点」
という著者の指摘も、とても面白く読めました。
清少納言は
お洒落で 賢く ミーハーで 意地悪
そんな人だそうです。
まさに現代っ子と同じだわ(笑)
「枕草子」入門書として、最適です。
投稿元:
レビューを見る
大好きな酒井順子さんの著書。
その名の通り、枕草子を酒井さんがREMIXしていたり、
酒井さんと清少納言の対談あり!
結局、昔も今も女の考えることは何一つ変わっていないのであーる。
投稿元:
レビューを見る
すごい!枕草子が清少納言がすっごく身近に感じる存在になった。ってか清少納言ってこんなにこだわりがある潔癖症・・・まではいかないけど、そんな感じの人だったなんてびっくり。けどこれも図書館の貸し出し期間の関係上途中までしか読んでない。。。早く読みたいなー
投稿元:
レビューを見る
枕草子が好きなら、きっと本書も気に入るはず。少なくとも私は、著者の解釈に100%同意する。エッセイには書き手の感情や考え方がそのまま表れている。枕草子を読んで私が清少納言に対して受けた(受動的にでも能動的にでもある)イメージが、本書を読んでよりはっきりと浮かび上がってきた。やっぱり私は清少納言が好きだ、と確信を持つことができた。著者ほど枕草子や清少納言や当時の時代的背景に詳しくないが、私も清少納言と気が合う自信がある。拘るところと捨てるところ。本書の読了後、まったく新鮮な視点から枕草子を読むことができた。プライドが高くて傲慢だが凛々しく思慮深い、清少納言は正しい女性だったはずだ。
投稿元:
レビューを見る
著者の言う通り清少納言の枕草子といえば「春はあけぼの〜」しか記憶にない私。
くだけた訳や著者と清少納言との仮想対談などから清少納言という人が良く分かりました。著者の考え方などがとても反映してるため、そのままのイメージで捉えるのはどうかと思いますが、女の人の考え方や性格って今も昔も変わらない部分ってやっぱあるのだと感じました。
歴史上の人物ってまるで小説の中の登場人物みたいに考えてしまう時がありますが、そこには清少納言という人が確かに存在していて、彼女はとても凛々しくて人間味のある人でした。
投稿元:
レビューを見る
『お洒落で賢くミーハーで意地悪』
まさに華やかな人そのものなコピーに惹かれて読みました。
中身は正直あまりおもしろくないというか、邪道的手法です。
ちょっとオタク臭する自己満な感じです。