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面白い
2020/06/05 00:18
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:本と - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔からスペシャリストではない私が悩んでいたことなので、非常に良い本であった。いろんな人の人生について具体的に描かれている。情報が山のようにあるなかで特化するのではなく、それを幅広く違う分野を繋げる力が今後求められるという。この本もその幅広い知識の一つになり得そうだ。
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大人になって何かを始めた・始めようとする人に読んでほしい本。
p.399
自分を誰かと比べるなら、自分より若い他人ではなく、自分自身と比べよう。成長のスピードは人それぞれであり、他の人を見て後れを取ったとは思わないことだ。あなたは恐らく、自分がどこに行こうとしているのか、まだわかっていないのだろう。だから、後れを取ったと思っても、何の助けにもならない。その代わりに、ハーミニア・イバーラがマッチ・クオリティーの追及で勧めたように、実験を計画しよう。たとえば、あなた流の「土曜の朝の実験」や「金曜の夜の実験」だ。
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目次見て興味持ち購入。週末挟んで遂に読了した。
最近はI型ではなく、T型に知識や能力を伸ばすのが良いという話を聞くが、この本を読むと変化の早いこれからの時代、より大切な考え方になるのではないかと感じた。
特に6章辺りから今自分の思うところと重なる部分があり、読むペースも上がっていった。
400ページを超えるので、読むのはある程度時間を要するが、どこかに読んでる人がハマるポイントはあるのではないかと思う。
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良くある自己啓発本かと思いきや、物凄く良い本だった。子育てに関心のある人にオススメで、かつてGRITやタイガーマザーの話などで天才を育てる方法などを読んだり、信じた人は絶対に読んだ方が良い。いかにそれが間違っているか、徹底的に書かれている。超専門性による弊害や薄く広く知識や経験を持つことの大切さが分かる。しかも筆者は専門性を否定してはいない。これからの世の中を考える上で、とても重要で示唆に富む。
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ゴッホやポルガー三姉妹など、具体的な人物の人生から、知識の幅が人生を豊かにすることを述べた一冊。
そのまま引用すれば、問題が曖昧で明確なルールがない意地悪なせかいでは、幅が人生を生産的、かつ効率化するための術になる、といつことである。
物事のやめ時にも述べられていて、やめない美徳ではなく、やめて新しい道を進むことも価値があると気がつかされた。最近興味があった、レジリエンスについても、描かれている。
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☑︎短期集中ではなく、長期間ゆっくり幅広く学ぶ
☑︎遅いスタートが後の成功に必要となることもある
☑︎後れを取ったと思わないこと
ポリマス(博識家):少なくとも1つの分野で深い知識を持っているが同時にレンジも広い人
ポリマスこそが自分の理想の姿だと思いました!
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”しかし、早期教育や早期の専門特化がユーザーにとってひどい長期戦略であっても、それを売り込もうとする勢力が世の中にあふれている。これは問題だ。なぜなら、あらゆることの中で最も重要な知識や見聞は、ゆっくりと身につける必要があるからだ。その重要な知識とは、「そもそもあなたは何に取り組むべきなのか」「何があなたに合っているか」だ。”(p.167)
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普段からコンサルティングやMeta Højskoleで意識していることが言語化され、豊富な事例で記述されていて、自分のアプローチを省みることができた。よき。
しかしながら、知識の「幅」という尺度については注意を払わないといけない。
まさに、昨日の大人のアニメ会で、トトロについて語りながら、「宮崎駿は矛盾しているかのように思えるし、結局どっちなんだ?」論争が起こった。しかし、「矛盾」と捉えているのは、私たちの思考の癖によるものであって、そもそも矛盾しない統合的なものである可能性がある、というようなことが語られた。
つまり、知識は専門分化されているからこそ、「幅」が重要だと言われる。知識が統合的なものであるという見方であれば、そもそも「幅」という言葉は使われないのであるから。統合的なものであるとするならば、その尺度はいかなるものか。そもそも測ることに意味があるのか。
そう考えると、上の引用の言いたいことが、より全身に染み渡る気がするね。
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話が冗長で何を言いたいのかが、なかなか入ってこない。
色々な人物の事例をあげたいのだと思うが、人物名があまりにも出てきてよく分からなくなることがある(私の理解力がないだけかもしれないが)。
また、書いてあることも特に目新しい感じがしない。
正直なぜこんなにも高評価が多いのかが分からない。
6章まで読んで、読むのを辞めた。
もしかしたら、6章以降がものすごく面白いから、みんな高評価つけてるのかな?でも、自分はこれ以上読めない。
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面白かったです。
「遅れを取っている」と思はない事。
良い言葉でした。前向きになります。
いつの間にか歳を重ねて、今の仕事のキャリアを積むと、何か物事がわかったような気でいる、考えに固執して、視野が狭くなってくる。
それでは、新しい事、価値のある事、幅は広がらないのだと改めて考えさせられました。
少し本書の意図とは違う捉え方をしているのかもしれませんが、また定期的に読み返したい本です。
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おもしろい!
・幼少期からの専門特化は、特定の状況(スポーツなど)では功を奏する可能性が高いが、それ以外の大多数の場面では寄り道が必要
・アナロジー思考が重要
・アナロジー思考を使い内的視点を覆す必要がある
・アウトサイドインの思考法
・不確実性の高い分野では、幅広い技術分野に関わった経験のある人を集める
・視野の狭いハリネズミと総合的なキツネ
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キャリアを積み上げる中で、深さを犠牲にしても幅を広げたほうがいい場合がある。
専門特化の傾向により「平行溝のシステム」ができている。隣に答えがあっても、気が付かない。
幅広く始めて、経験を積み、多様なレンジがある人が成功する。
「断念すること」は重要なスキル。転職者は勝利者でもある。
長期的な計画にこだわらず、短期計画を実践する。幅広い知識を身につけるほうが将来役に立つ。
任天堂の横井さんは、垂直思考ではなく水平思考で商品を開発して成功した。
カエルの目と鳥の目が必要。遠くを見る目と、深く見る目。
識者の中には、自分の意見に固執するあまり、それに沿った証拠だけを発見する。結果が間違っても、理由付けを探す。
知識がある人のほうが、独断的になる。
科学に興味がある人は、反対意見のエビデンスを受け入れやすい。
「予測するのは難しい、特に未来の予測は」デンマークのことわざ。
遅すぎるからやめておけ、と言われても成功した人はたくさんいる。
「後れを取ったとは思わないこと」
早期教育の弊害、と幼児教育の投資対効果の高さ、は矛盾しない。専門特化する必要はない。しかし、質の高い幼児教育をするべき。
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2021年2冊目読了。
The 5 Books Bill Gates Found Helpful and Inspiring This Year(2020年)の1冊。
3日間で読み終えた。色んなことを経験して遠回りするのは悪くないと元気づけてくれる。自分がアナロジーを活用しているか今日から確認してみる。
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あらすじ(日経BPブックナビより)「超専門化」よりも、知識の「幅(レンジ)」のある人が成功する。世の中は、ますます複雑さを増している。それを反映するように、ビジネスでも、研究開発でも、大学教育でも、スポーツでも、さらには幼児教育でも、分野を狭い範囲に絞って深掘りする「超専門化」がもてはやされるようになっている。ところが、こうした「超専門化」が成功しやすい分野は、実は非常に限定されている(ゴルフやチェスなど、ルールが明確で、迅速かつ正確なフィードバックが得られる「学習環境が親切」な領域だけだ)。世の中の大半の領域は、状況が刻一刻と変わり予測不能な出来事が起きる「不親切な学習環境」にある。そこでは、「超専門化」した人よりも、多くの分野に精通し知識と経験の「幅(レンジ)」のある人のほうが成功しやすいことが、さまざまな調査や学術研究で裏付けられている。 幼い頃から英才教育を受け、若くしてプロゴルファーになり世界を席巻したタイガー・ウッズのようなサクセスストーリーにあこがれ、学ぼうとする人は多い。ところが、大半の人にとって、それは誤ったロールモデルであることを、本書は明解に示す。(https://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/20/P88770/)
ビル・ゲイツが今年(2020年)の5冊に選んでたやつ。
最初、翻訳の直訳感(私だけかな?)が若干読みづらくて、あんまりスッと入ってこんな…となってたんだけど、だんだんおもしろうなってくるんですね。
春から社会人になる今、読めて良かったなって思った。周りの友人が「絶対にこれになりたい」っていう明確な目標がある中で、私だけなかなか決められなくて、試しちゃ違うことし、のらりくらりしてきて、だめだな自分は…ってなってたんだけど、この本を読むと、そんな自分を肯定してもいいんじゃない?意外とそれが良かったんじゃないってポジティブになれました。(多分)良い意味で焦らなくてもいいんだなと思えた。
たまたま2020年から私の卒業学部がこれまで1学部2学科4専攻だったのが、1学部1学科に改組されて、より横断的な学びができるようになったのだけど、これもまさにこの本で肯定的に捉えられてることやな…と真っ先に思い出した。大学ってどうしても、後れを取らせないために、分野を絞って専門的な知識を与えがちだけど、あえてそうしないことで、将来的にアナロジー思考、概念的な関連性の認識、問題の分類・解決などなどができる力を育む。意外と母校が時代を先取りしてるようで嬉しかった。
ちょこちょこ私の好きなエンタメ業界の偉人も登場して嬉しかった。
マーベル・コミックスのスタン・リーや、『ゲット・アウト』のジョーダン・ピール、『ハミルトン』のリン=マニュエル・ミランダなんかが具体例として出てきまする。
以下は引用を出していきます(軽いネタバレ?)
「最初は安全で確実に感じられたキャリアであっても、自分のことをよく知ったあとでは、ダーウィンの言葉を借りると『滑稽なもの』に見える可能性がある。仕事や生き方の好みは、ずっと同じではない。なぜなら、人間は変化するからだ。」(p.217)
これ、忘れんよ���にしたい。私の場合はキャリアに「絶対」というのはなかったけども、自分が考えに考え抜いて決めた春からの仕事にもし違和感を覚えたとしてもそれはそれで落ち込む必要もないのよな…
「人がある特定の状況にどう対応するかには、その人の性格が影響を及ぼす。しかし、状況が変わると性格が驚くほどに違って見える」(p.220)
「文脈原則(context principle)」の話のとこ。この後に外向的か、内向的かみたいな話があるんやけど、ほんとその通り!だから就活の性格診断みたいなやつとか本当に「状況によるからどっちとも言えんな…」ってなって迷ったんよなあ…
「自分の強みを見つけるためのツール類(ストレングス・ファインダー)は自分がこれから成長し、進歩し、才能を開花させ、新しい何かを見つけることを全く考慮に入れずに、自己分析させようとする。」(p.223)
これも就活でよくあるツールの難点を指摘してて納得させられた。
「世界を開拓するには鳥とカエルが一緒に働く必要がある。」(p.277)
遠くまで見通す者と、深くまで見る者、両者が揃ってこそ革新を起こせるんやな…
「指揮命令系統とコミュニケーションの系統の違いが不整合を生み出し、健全な緊張感をもたらす。『型にはまった文化』と『型にはまらない文化』のミックスは、時に混乱するが効果的だ。」(p.363)
これも大事やな…組織内での矢印?は一方向では絶対に良くないよね。最終的には指示に従うにしても、反対意見が積極的に出される環境でないと。
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エピソードの比重がかなり大きい。
何が大事かとかどうすべきかと言う話より「限定的な分野以外では、専門特化より幅が大事」ということを示すエピソード集と言った感じ。
エピソードを興味深く読める人にはおすすめできるが「エピソードはそんなに要らなくて、どうすると自分が成長できるかを知りたいんだよ!」と言う人には大部分が退屈な本になると思う。
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- 早期から専門特化するのではなく、幅広く経験した後に絞ることが成功確度が高い
- アウトサイド・イン思考(外からの知識で課題解決した事例が多い)