龍王さまと純愛の花～時を越えたつがい～【honto限定書き下ろしSS付き】(イラスト付き)

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投稿者：ふる　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

一途で健気な龍王のル・デュラｘ異世界にトリップした大学生の桜庭竜一。300年前に失われた竜一をひたすら待ち続けてきたル・デュラの孤独を思うと切なくなる。無事に竜一と再会できてよかった。

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投稿者：なつゆき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

人間型のスール、トカゲのようなドランたちの住む世界へトリップしたらしい竜一は、ドランの王であるル・デュラの300年待った定めの番だと言われて戸惑うばかり。
それでも日が経つうちにこの世界に慣れつつある頃、ル・デュラの様子がおかしくなり、一人洞窟へ閉じこもり苦しそうな声が…。

寡黙で辛抱強い優しいドランの王であるル・デュラのなにものにも勝る竜一への愛情と、それに応えた竜一の強い心が新しいスールとドランの共存の道を開いたのだろう。
ル・デュラの末の弟ジジがめちゃめちゃ可愛かった。

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投稿者：apple2　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

異世界トリップ……と思いきや、Ｕターンだったファンタジー。
兎に角、みずかねさんの表紙絵が美しい。

大学の構内を歩いていたはずの竜一は、ある日突然異世界に飛ばされた。
テンパる竜一を保護したのは、ドランの王であるル・デュラで、竜一の定められた番だと名乗る。
モルドというその世界には、ドラン(喋り人型に変身するドラゴンを王としたトカゲ擬き)と、スールの民(人間)が暮らしており、その架け橋になるのが我々だとドラゴンの王であるル・デュラが言う。

無口で端的なドラゴンのル・デュラを、コミュ力が高い竜一が辛抱強く攻略していきます。
300年の時を待った、ル・デュラの根気強さには敵いませんが。

人間とドランの関係は、地球の人種問題を彷彿とさせ、選民意識の高い一部の者により長年混乱を極めてきました。
二人は種族を越えた平和な国作りを目指し、諍いの根源となった『初の種族』と戦います。

ちょいちょい出てくる、王様の｢まじで｣が可愛い。

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投稿者：M★　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

魔法の水晶がつなぐ異世界
他にない構成の、面白いファンタジー。面白かった。

主人公の竜一は、普通の日本人として生活している。
ある日、吸い込まれるように異世界にトリップ。
そこで見聞きすることは、初めてのようで懐かしいものばかり。
読み進むと、
もともと竜一は、地球にトリップして、戻ってきた時空の旅人だった。
竜一が邪魔で抹消したい「新しい人たち」が、水晶の中に逃げ込む。
ル・デュラが、時空の出入り口と、魔力の源の水晶玉を破壊する。
失うものと、得るものを比較すると、水晶玉はないほうが平和。
最初に竜一を失った時にル・デュラが悲しんで砂漠化した跡地に、
ル・デュラと竜一が生んだ子供たちが花が咲いていることを見つける。
この描写で、新しい世界が始まっているんだなー、と嬉しくなりました。
良い結末だった。

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

異世界トリップもの
大学生の竜一はある日突然異世界へ
そこでドラン（竜）の王のル・デュラの番であると言われ。
元々こちらの世界に生まれた竜一はある事情によって飛ばされてしまい、
戻ってくることをル・デュラは300年も戻ってくるのを待つという健気さ。
この王様本当に健気で不器用で一途なんですよね。
そして話がわかっていない竜一の返しに
いちいちおろおろしたり、「え、どうして」みたいになってしまうのが
密かに笑える。
しかも「覚悟が出来ていない」という竜一に対して
無体をしないのですよね。
その健気さになんか読んでいる方もほだされてしまう感じです。
竜一もポジティブ思考なのが、心地良いです。

竜一がどうして飛ばされてしまったのか
世界がどうしてこうなってしまったかも含めて物語が進んでいきます。

竜一が最後に元居た世界に関して思うシーンがあって
ある意味すっきりします。
竜一の心の持ちようも含めて。
異世界トリップものって元いた世界はどうなってる（あるいはどう思っているの）問題が
解決されて納得感もあります。

そして、番外編では気になっていた出産問題(笑)もわかってすっきりしました。

幸せな世界が続きますようにと思った読み終わりです。

☆3.5