電子書籍
【期間限定価格】妖ファンタスティカ
著者 朝松健,秋山香乃,芦辺拓,彩戸ゆめ,神野オキナ,蒲原二郎,坂井希久子,鈴木英治
「夢みる力」を復活させんと、想像力の可能性に挑んだ13編の書下し作品を、ぜひお楽しみあれ!●巻頭言より去る三月に本書と同じ「操觚の会」同志諸氏の協力で伝奇時代小説のアンソ...
【期間限定価格】妖ファンタスティカ
04/06まで通常1,870円
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妖ファンタスティカ 書下し伝奇ルネサンス・アンソロジー 1 (NIGHT LAND Quarterly別冊)
商品説明
「夢みる力」を復活させんと、想像力の可能性に挑んだ13編の書下し作品を、ぜひお楽しみあれ!
●巻頭言より
去る三月に本書と同じ「操觚の会」同志諸氏の協力で伝奇時代小説のアンソロジー「伝奇無双」(戯作舎)を電子書籍で上梓したが、その僅か一ケ月後にさらなる伝奇時代小説のアンソロジー「妖ファンタスティカ」をこうして紙媒体で刊行できるのは、伝奇ルネサンスを提唱した者として望外の歓びである。支持して下さった皆様にお礼申し上げる。
伝奇ルネサンスなる言葉に初めて接した方も多いと思うので、まず伝奇ルネサンスとは何かを手短に説明しよう。
伝奇ルネサンスとは一言で言えば作家の想像力を無限大にまで広げんとする企みである。
かつて國枝史郎・角田喜久雄・吉川英治らの働きで伝奇小説は時代小説の代名詞にまでなった。
(中略)
しかし万人がメディアとなり、読書が娯楽の王座を退いた現在、伝奇は過去のコンテンツと化したかにも見える。夢想も荒唐無稽も破天荒も過去の概念と成り果てたかのようだ。いつの間にか作家も読者も「夢見る力」を信じなくなり、想像力の可能性を語ることを躊躇うようになってしまったのだろうか。
否。「夢見る力」は失われたのではない。そこにあるものが見えていないだけなのだ。
伝奇ルネサンスとは「夢見る力」を復活させるための試みである。それは崇拝する者を失って深い眠りに就いた物語の神々を復活させんとする十九世紀の魔術結社「黄金の夜明け」団の儀式にも似ている。
その意味で伝奇ルネサンスを「魔術」と呼んでもいいだろう。奇しくも本アンソロジーの参加作家は十三名。中世ヨーロッパで魔女集会に集った者たちの数である。
されば宣言しよう。
ここに伝奇は甦り「夢見る力」はこれより大なる復活を遂げん、と。
目次
- ■朝松健「夢斬り浅右衛門――小伝馬町牢屋敷死罪場」
- ■秋山香乃「草薙剣秘匿伝――葛城皇子の章」
- ■芦辺拓「浅茅が学問吟味を受けた顛末――江戸少女奇譚の内――」
- ■彩戸ゆめ「神楽狐堂のうせもの探し」
- ■神野オキナ「ころりの木壺」
- ■蒲原二郎「江都肉球伝」
- ■坂井希久子「万屋馬込怪奇帖 月下美人」
- ■鈴木英治「熱田の大楠」
- ■新美健「妖しの歳三」
- ■早見俊「ダビデの刃傷」
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紙の本
全力疾走13本
2019/08/11 23:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:扇町みつる - この投稿者のレビュー一覧を見る
操觚の会会員の13名の作家さんによる伝奇小説のアンソロジーです。短編小説が13本収録されていて、短編だからサラッと読めるだろうと思ってタカをくくっていたんですけど(いい意味で)疲れました。
そりゃそうです。長編だったらばダラダラと読んでしまうというか、マラソンの途中で歩いてしまうようなところもあるんですけど、すべて違う作家さんによる短編13本。短い中に熱がギュッと詰まっている訳で、100m走を13回走るようなもんです。
その熱い13本は古代から現代まで様々な時代が舞台になっていて、ちょっぴり恐いのはもちろん、ちょっぴりエロかったりホロッとしたり、おおおそうなりますか〜となったり、寝る前の読書がこの数日間とても楽しかったです。