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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日:2020/04/24
  • 出版社: 集英社
  • レーベル: 集英社文庫
  • ISBN:978-4-08-747439-8
一般書

電子書籍

白夜行

著者 東野圭吾

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々と浮かぶが、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と「容疑者」の娘・西本雪穂――暗い目をした少年と、並外...

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白夜行

税込 1,430 13pt

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商品説明

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々と浮かぶが、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と「容疑者」の娘・西本雪穂――暗い目をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別の道を歩んでいく。二人の周囲に見え隠れする、いくつもの恐るべき犯罪。だが、証拠は何もない。そして19年……。伏線が幾重にも張り巡らされた緻密なストーリー。壮大なスケールで描かれた、ミステリー史に燦然と輝く大人気作家の記念碑的傑作。

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みんなのレビュー2,039件

みんなの評価4.3

評価内訳

紙の本

人は、関係性の束である。

2007/10/03 22:34

14人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トマト館 - この投稿者のレビュー一覧を見る

人というのは、様々な関係性の束である、ということばを聞いたことがある。
親子関係、恋愛関係、師弟関係、そういった様々な関係が
重なりあい、束になっている存在が、
人である、と。
「白夜行」は、そういった関係性、に重きをおいてかかれた作品である。

被害者の息子の桐原亮司と、容疑者の娘西本(唐沢)雪穂。
この二人が主人公といえば主人公なのだろうが、
馳星周の解説でも指摘されているとおり、
このふたりの内面は一切えがかれない。
かれらに関わる人々や事件が、細かに緻密に描かれていることによって、
主人公ふたりが、
どういった関係性の束であり、
どのような関わりを持っているか、
が徐々にあきらかになっていく。
この過程が非常にスリリングで、
多くの年月と登場人物と事件をかかえていながらも、
「長すぎる」という印象を与えなかった。

あと、主たるストーリー以外に、褒めどころを一点。
時代の描写が的確で、
流行のもの、機械化の流れなどが、適度に役立っていた。
19年という年月が描かれているが、
「これっていつごろだろう」とおもうことは殆どなかった。

ミステリーは苦手だったが、無理なくよめた。五つ星。

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紙の本

基本的人権の尊重

2008/08/30 21:58

12人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

白夜行 東野圭吾 集英社文庫

 遅ればせながら854ページという分厚い文庫を読み始めました。私はドラマを見ていません。妻とこどもたちは見ていました。私は音楽を何度か耳にし、映像をたまに目にしていただけです。内容は知りません。本を読んでいて思ったのです。原作とドラマは話の運びが違うみたい。
 さて本の感想です。桐原亮司、唐沢雪穂のふたりは、人間の姿をしていますが、人間ではありません。目には見えない気体のようなもの。そう、怨念とか憎悪とか、ねたみ、嫉妬、殺意、欲望、企み。そう、人間の精神、魂なのです。ふたりの登場人物は作品のなかでは、目には見えません。
 読み終えて、ただ悲しい。854ページのうちの827ページまでは、作者の企て(くわだて)です。作者は、亮司であり、雪穂であります。作者が登場人物のふたりにのりうつっています。ラストシーンに至るまでの直前の文章の固まりには、背筋がヒャー、ヒャーとします。快感です。
 犯罪は犯罪者だけではなく周囲の人間をも壊していく。同作者著「手紙」のメッセージです。この本は、日本犯罪史の集大成という形態をとっています。
 この本が訴えたいことは、基本的人権の尊重を犯す者に対する抗議と受け取りました。

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紙の本

いつ、どこで、どう繋がるのかなかなか予見させない。

2005/03/26 21:16

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る

 よく練られた構想である。
 初っ端に質屋の主人が廃墟ビルで殺される事件があり、その後暫く次から次へと新しい登場人物が出てきて新しい話が語られる。読者はもちろんこれらの話が全てどこかで繋がることを知っている訳だが、それがいつ、どこで、どう繋がるのかなかなか予見させない。
 最初の殺人の後は、死体が見つかったり証拠が上がったりするような明らかな殺人事件はない。が、コンピュータ犯罪、横領、恐喝、性犯罪、暴力など考えられる限りの悪事が繰り返される。そのいずれにもどうやら関わっていると思われる亮司の心の中のとぐろを巻くような暗部が暗示される(が、直接には描かれない)。
 幕切れも、唐突ではあるが、全てを説明し切らない程よいところで終わっており、そのことによる余韻が強い。
 東野圭吾については、実は僕は『秘密』を読んでそれっきり手を出さなかった。それは『秘密』があまりにひどかったからだ。──2番煎じ・3番煎じの設定、見事に先の読める展開、読んでいてスムーズに流れないぎこちない文体、そして、登場人物の台詞で状況を説明しようとする悪癖。──それらのものが、この『白夜行』ではほとんど目立たなかった。こういう犯罪もののほうが向いているのかもしれない。心理描写を排したところが勝因か。
 ストーリー展開で押して行く人である。テレビの連続ドラマ向きだと言える。

by yama-a 賢い言葉のWeb

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紙の本

白夜の中を歩いていく二人

2004/06/06 20:16

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:こも - この投稿者のレビュー一覧を見る

この物語の二人の主人公の心情は、決して描かれない。物語は、常に二人の周辺人物の視点で進行する。
二人は常に寄り添いながら、周りにはそれと分からないよう、互いの関係を隠して生きている。二人の周りには、たびたび薄気味悪い事件が起こる。その事件を起こした人物は明かされない。だが、おそらくは二人のどちらかなのだろう。
二人が何を思い、何を考えて生きているのか、周囲の人物にはもちろん、読者にさえも知られることはない。ただ二人は、巧妙に周囲の人物を、そして社会を欺き、陥れていく。
この物語は非常に重厚で奥深い。1度読むだけでは、この物語を真に堪能したとは言えない。2度、3度と繰り返し読んでいくうちに、次第に物語に隠されたすべての真相を理解することができるだろう。
私は初めは徹夜で一気に読破し、次には人物相関図を作りながら一週間かけて読んだ。一度目では気づかなかった、物語の細部に織り込まれている事実に、二度目でようやく気づくことができた。三度目があれば、更に深くこの物語と二人の心を知ることができるだろう。
この本は紛れもない傑作である。これを読まずして、小説は語れない。

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紙の本

幾重もの複線

2004/05/15 02:53

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Rev - この投稿者のレビュー一覧を見る

大阪の小さな町で起きた1件の殺人事件から物語は始まる。
被害者の息子と、容疑者の娘。2人の不思議な関係は19年にわたる。それぞれ別の道を歩みながら、お互いの人間関係をたどると、つねにどこかでつながっている。
複雑に張り巡らされた伏線を少しずつたどりながら、真実に近づく笹垣。

しかし、すべての真実が明らかにされるわけではない。数々の事件の中にはいくつかの疑問点が残る。
それは、別の作品「幻夜」にも共通して言える。
一人の女性が、自らの成功のためにあるいは目的達成のために、周りを巧みに利用する点もそうだ。

「なるほど、この事件はここでつながるのか」と感じる一方、なにかすっきりしない感じがのこる。
しかし、それを不満に感じないほど読み応えは十分にある。

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紙の本

これが1番好き

2021/09/26 01:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:猫様 - この投稿者のレビュー一覧を見る

東野圭吾先生の本はほとんど読んでますが
これが1番好きです。
昔、長くて長くてほんと途中で読むのやめたりまた読んだりの繰り返しで全然進まなかったけどやっと読み終わったら、終わってしまったのかぁと呆然としてしまいました。あまりにも物語に入り込んでしまっていて少しの間暗い、なんか煮え切らない気持ちになってました。
よくこんなのが書けるなぁと尊敬します。
結果2人は結ばれなかったし最悪の最後になるのだけどそれでよかったのか悪かったのか…私は2人で逃避行とかでも良かったんじゃないのかなと思ったり…という感想です。あの結末でよかったんでしょう!
ドラマの方は見てないのでよく分からないのですが話が変わってるのかな?あれをテレビでどう映像化してるのか興味あるけど原作が良すぎるから見ないだろうなきっと。

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紙の本

古い本だというのに、古びれず面白い。

2020/07/28 23:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る

2002年発行の本。なんだっていまごろ読んで嵌ってるんだか、自分でもよくわかりませんが、文庫本で854ページを一気読みしてしまいました。
伏線が複雑にからまり、とにかくどんどん読まないと、以前に登場してきた重要人物のことなど、読んでる途中に忘れてしまう危険がありそうと思ったゆえです。
プロローグは、1973年に起こった質屋殺し、被疑者とされた人物は自殺・事故死して、事件は迷宮入りする。
主人公は、殺された質屋の息子と、被疑者の女の娘で、物語は、彼らが小学生だった頃から始まり、二人が明確に接触することなく交互に登場しつつ、日本の高度経済成長史とその後のバブル。その世相に寄り添わせながら、30代になるまでの人生を描く。ミステリーと考えれば気の長すぎる大長編ですが、そこに寄り添って読む価値はありました。

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電子書籍

好きな話

2020/06/16 11:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ドラマや映画化されているので内容はわかっているけれど、本で読むとやはり映像よりも自分の世界で楽しめました。暗い辛いお話ですがやっぱり好きです

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紙の本

名実ともに代表作

2020/06/09 18:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まさがき - この投稿者のレビュー一覧を見る

すごい小説でした。
ストーリーも、登場人物も、リアリティに圧倒されます。
最後に残された余韻がとんでもなかったです。

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紙の本

タイトルの意味は読んでる途中で…

2019/09/26 10:13

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

(タイトルからのつづき)分かります。かなり前の作品だけど最近読んで何か胸打つ作品です。子ども虐待のニュースが続いているからか…。先ず原野を読む前にこちら!!

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紙の本

彼らはモンスターか、それとも……

2019/01/11 14:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おだ - この投稿者のレビュー一覧を見る

言わずと知れた東野圭吾の傑作。最後の最後まで亮司と雪穂2人の心理描写が一切ないため、いわゆる「動機」的なものは読者の心にゆだねられています。

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紙の本

どこまでも地獄

2018/05/15 01:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本が東野圭吾作品デビュー。それから5年…。東野圭吾を読むのを躊躇し続けた程に衝撃的な内容。雪穂ほど怖い女性はいない。彼女に関わる人達は必ず不幸になる。亮司ももしかしたら雪穂に囚われた1人だったのかも知れない。自分の成功の為ならどんな手でも使う。ただ何を成功と考えているのかは分からない。本人達の口からは何も明かされない。その得体の知れない状況だからこそ、この物語にのめり込んでしまった…。読了感は最悪で気分が滅入りどんより気分に。読み直す勇気はないけど、傑作ではあると思う。

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紙の本

読みごたえあり

2017/11/09 16:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:てくちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

亮司と雪穂のつながり初めがずっと気になっていました。男って綺麗な人には弱い者、綺麗な女には毒があるし、とても非情でした。大変、面白かったです。

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紙の本

最高傑作のひとつ。

2017/01/27 15:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みんと - この投稿者のレビュー一覧を見る

押しも押されぬ人気作家の傑作ミステリーです。
不幸な生い立ちの美少女と、同じく孤独をかかえた少年が
あまりにも辛い絆で結ばれながら成長していきます。

抱えた秘密の大きさから、誰よりも大切なお互いとは
決して一緒になることはできません。

彼らの通り過ぎた後には、たくさんの死体と悲惨な目にあった人々が
増えていくばかり。

本当の幸福とは何なのか、はじめに間違えてしまった二人は
とうとう最後までひきかえせません。

哀切すぐるラストが胸に残ります。

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紙の本

なんと素晴らしい作品でしょう!脱帽です!

2016/05/19 08:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、東野圭吾氏の作品の中でもかなりの長編ですが、読み応え十分の作品となっています。特にプロットが実に巧みに組みたてられており、読者をストーリーの世界に引き込んでいきます。ここで種明かしはしたくありませんが、本書も東野作品の従来からの特徴である現代の社会問題に大きな一石を投げかけるものとなっています。すなわち、「子どもへの虐待」です。東野ファンであれば、ぜひとも見逃せない作品です。

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