商品説明
僕もみんなみたいに恋愛を楽しめたらいいのに。大学二年生の七森は“男らしさ”“女らしさ”のノリが苦手。こわがらせず、侵害せず、誰かと繋がれるのかな?ポップで繊細な感性光る小説4篇。
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紙の本
表題作が一番長いです
2021/03/31 20:23
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投稿者:3π - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」。「めちゃくちゃ繊細なヘテロの男の子が出てくる」と勧められたのでそういう期待をして読んだ。確かにそうだったけれど、でも彼は私ではなかった。題の通り七森はやさしい。それは多分、生来の気質として。高校の同級生たちとも紙一重のように感じてはいるようだけど、でもやっぱり本質的に違うように見える。私が求めていたのは、やさしくなくて、もっと暴力的で差別的な主人公が、それでもやさしくあろうとする物語だったと思う。
「たのしいことに水と気づく」。とても辛くなりながら読んでたが、なんか最後唐突に安易な救いが降ってきた。ここまでしんどかったのは何だったんだろうってなった。
「バスタオルの映像」。つらい。
前2編ではぬいぐるみや水に一方的にしゃべっていたけど、この話では相互に一方的であったりした。と思う。多分。これはこれで辛いというか一層質が悪いかもしれない。
「だいじょうぶのあいさつ」。一番つれぇ……って一瞬なるけど本質的には前3編と同じなのかもしれない……お兄ちゃんもやさしいんだろうな……と思ってたら本格的に意味わからんくなった。何これ? 1冊通して「想像力はやさしさになるが毒にもなる」と言っている気がするけど、私にはもうわからん。