探偵は御簾の中　検非違使と奥様の平安事件簿

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投稿者：yun　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

頭脳明晰な姉さん女房と、ヘタレ恋愛音痴な年下夫が、平安京の謎と怪奇に迫る…！お話だけど、全ては彼ら夫婦の間で、タイトル通り御簾の中のみで解決され、それを公表しちゃうと色々な方面に被害が出るから内緒で！というお話です。
最初は夫が頼りなくて、奥さんの頭脳ばかりが閃いて解決するのかな…？と思っていたけど、外には出ない妻にはわからない事情、世の中の事など、きちんと夫が把握していたところは「おぉ…！」となりました。

恋愛面では、もう夫婦になってから八年経過、という事でさほどロマンス方面に期待できるものはないのかな、と思いつつ…ちょっと奥さんの方が、夫に対して可愛げというか。デレというか。そういうものがあってもよかったかなーと。
ただ、まぁ…リアルですよね。ぶっちゃけ。結婚する前も恋愛がなく、その後夫婦になったら恋愛感情ドキドキなんてそうそうあるわけじゃない。

プライベートな恋愛方面にも、公のお仕事方面にも、どちらも、こう…はっきりきっぱりとしたこれ！という解決方法や答えなどはなかったんですが、それがリアルだなぁと思いました

いや、でも面白かったです。
平安もので、女性が膝で歩いたりするシーン、滅多にお目にかかれないですし、そこもポイント高いですね。
ヒロインの名前が「忍」なのも、これ多分幼名、もしくは通称ですよね。
諱は「倫子」。夫と恐らく親のみが知っている。そういう考証もしっかりされてて、ニヤっと出来る作品でした。

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投稿者：にゃお　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

イヤー面白かったです。
忍が色々解決していって、祐高がそれを披露して出世していく話かと思いきや全くそういう感じではありませんでした。
しかも祐高が結婚して何年もして忍に恋しちゃって可愛かったです笑

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投稿者：apple2　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

平安小説、お江戸や大正、明治に比べて少ないですね。
なので、政治の仕組みは分かりにくい感じがします。
もっと分かりやすく文脈に組んでくれたら読みやすかったなぁ。
内容は現代に当てはめると、忍が外に出られない設定なので、安楽椅子探偵の役割に当たるのかな、と思いますが、世間知らずなのでややトンチンカンな時もあり。
祐高は時代的には朴念仁になるのかもしれませんが、顔も性格もいい男で、忍が揶揄するほど頭も悪くない。
それにイマイチ気付かない忍もプライドの割に奥手で可愛気もあり……。
割れ鍋に綴じ蓋なのでしょうか。

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投稿者：るう　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

微妙にこじらせつつも次々と子をもうけ、何かズレていてもそれなりに夫婦円満？な夫婦が二人三脚で謎を解く。
この時代の検非違使の立ち位置などなかなか面白い。
こんな回り道の相思相愛もいいかもしれない。

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投稿者：owls　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

事件のなりゆきもだけど、メイン二人のキャラが独特で、この夫婦一体どうなっていくのかと、そちらも気になり一気によんでしまいました。おもしろい！　次巻もでているようなので、すぐに読みたいと思います。

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投稿者：藍花　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

汀こるもの『探偵は御簾の中』#読了
検非違使別当の祐高と忍は政略結婚だが、祐高は一途な愛妻家として知られる。忍はそれを体裁が悪いと言う。
天文博士の家で切断された亡骸が見つかる。佐の純直と現場に駆けつけるが、それを見た祐高は卒倒してしまう。産後間もない忍は、その話に興味を持つが……

探偵は……ということでミステリー、陰陽師も出てきます。
北の方の忍が邸の中から推理するというだけでなく、従姉妹の死の真相を探るために内裏に女房として潜入したりもします。
祐高のヘタレ具合に目が行きがちですが、もちろん祐高が真相を見抜くこともあります。

平安時代の貴族社会ならではのミステリーですが、メインは祐高と忍のの両片思いのラブコメです。

平安時代のお話なので、源氏物語や和歌の知識があると出てくる話が分かりやすいです。
あと、文体が少し独特なので、慣れないと分かりづらいかもしれません。

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投稿者：MIKA　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

なんちゃって平安時代のお話。
もうちょっと世界観や設定をしっかり作って欲しかった。
だいぶ独りよがりな所があってわかりにくいし読みづらい。注釈を後書きに書くなんて最悪。ちゃんと本文で読者にもわかりやすく且つ物語に織り込んで欲しい。