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くさいはうまい
著者 著者:小泉 武夫
納豆、熟鮓、ホンオ・フェ、キビヤック、シュール・ストレンミング……この世界には、強烈なにおいを放つ食べ物がある。未知なる発酵食品を求めて東奔西走する著者が、失神寸前になり...
くさいはうまい
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くさいはうまい （角川ソフィア文庫）
商品説明
納豆、熟鮓、ホンオ・フェ、キビヤック、シュール・ストレンミング……この世界には、強烈なにおいを放つ食べ物がある。未知なる発酵食品を求めて東奔西走する著者が、失神寸前になりながらも、かぶりつく！
発酵学の第一人者・小泉武夫が「くさいはうまい」をテーマに語るエッセイ集。味・におい・文化の魅力たっぷりの発酵ワールドへ読者を誘う。
第１章では、今注目を集める甘酒など、身近な発酵食品を、科学と歴史の両面から迫る。
第２章「くさいはうまい」は、著者が世界各地で体験してきた、くさいにまつわる強烈なエピソードを紹介。
さらに、ノンフィクション作家・高野秀行氏との「くさい」食べ物対談を新たに収録する。
（目次・抜粋）
滋養たっぷり物語…甘酒／味噌／パン／キムチ／発酵豆腐／くさや／納豆／チーズ／ヨーグルト
くさいはうまい…臭い肉、臭い酒／臭い鳥／大根と沢庵／山羊と羊／激烈臭発酵食品／臭い魚
高野秀行氏との対談…対談は西アフリカの納豆から始まる／世界一臭い納豆の登場／南米のカエルを飲み干す／強烈なにおいの熟鮓コンテスト／なぜ二人は発酵を追い求めるのか など
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紙の本
くさいもの（発酵食品）の知られざる歴史と効能を明らかにした書です！
2021/02/02 10:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、農学博士で、醸造学、発酵学、応用微生物学などを専門に研究され、『酒の話』、『日本酒ルネッサンス』、『発酵』、『不味い!』、『発酵食品礼賛』などの著作で知られる小泉武夫氏の作品です。同書では、納豆、熟鮓、ホンオ・フェ、キビャック、シュール・ストレンミングといった、強烈なにおいを発する食べ物について、詳細に語られています。未知なる発酵食品を求めて東奔西奔し、くさい食べ物に、失神寸前になりながらも、かぶりつく筆者の姿が目に浮かぶようです。異国の激烈臭食品から身近な食べ物に至るまで、知られざる歴史と効能を明らかにし、抱腹絶倒の顛末記を収めた代表的エッセイ集です。
紙の本
東奔西走。
2020/07/06 14:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：雨宮司 - この投稿者のレビュー一覧を見る
納豆やプロセスチーズだけで辟易している人には勧めない。これは世界の様々な民族の、発酵食品にまつわる創意工夫を徹底的に取材し、網羅した本であるからだ。発酵食品の可能性を追究している学者らしく、普通なら及び腰になったり気絶しそうになったりしそうな食品も果敢に口に入れ、分析結果も踏まえたうえで感想や注意点を述べている。私はまだ、鮒の熟鮓を食べたことがない。いずれ食べたいと思っているが、中国には40年物の淡水魚の熟鮓があるらしい。そこまで無事にもつとは、発酵微生物の力に恐れ入る他はない。楽しむうちにも、発酵を活かした先人に敬意を払う気になってくる。良著の証だ。
