電子書籍
たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説
著者 辻真先
【ミステリランキング3冠! 第1位『このミステリーがすごい! 2021年版』国内編・第1位〈週刊文春〉2020ミステリーベスト10 国内部門・第1位〈ハヤカワ・ミステリマ...
たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説
たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説
商品説明
【ミステリランキング3冠! 第1位『このミステリーがすごい! 2021年版』国内編・第1位〈週刊文春〉2020ミステリーベスト10 国内部門・第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 国内篇】昭和24年、ミステリ作家を目指しているカツ丼こと風早勝利は、名古屋市内の新制高校3年生になった。旧制中学卒業後の、たった一年だけの男女共学の高校生活。そんな中、顧問の勧めで勝利たち推理小説研究会は、映画研究会と合同で一泊旅行を計画する。顧問と男女生徒5名で湯谷温泉へ、修学旅行代わりの小旅行だった──。そこで巻き込まれた密室殺人事件。さらに夏休み最終日の夜、キティ台風が襲来する中で起きた廃墟での首切り殺人事件! 二つの不可解な事件に遭遇した勝利たちは果たして……。著者自らが経験した戦後日本の混乱期と、青春の日々をみずみずしく描き出す。『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』に続く、“昭和ミステリ”第2弾。
目次
- 序章 推理小説を書きだした
- 第一章 男女共学がはじまった
- 第二章 第一の殺人――密室
- 第三章 闇市で少年は遭遇する
- 第四章 探偵は推理する気がない
- 第五章 キティ台風襲来の夜に
- 第六章 第二の殺人――解体
- 読者への質問状
- 第七章 共学最初の学園祭にて
- 第八章 密室殺人はいかにして行われたか
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紙の本
戦後間もない時代の青春のほろにがさ
2020/12/16 12:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終えて、素直に面白かった。昭和24年の名古屋を舞台に、新制高校生の青春は動いていた。突然男女共学となった時代の戸惑いが、よく伝わる。そして殺人事件が発生するが、その数年前まで起きていた戦争を考えれば、たかが殺人なのだった。戦争がもたらした、多くの人の人生の狂いが生み出した悲劇だった、と思う。
紙の本
すごいね
2021/09/14 12:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
80歳超えた作者が書いたとは思えない。
昭和24年が舞台だけど、古臭くない。
時代の背景がよく分かって、逆に新鮮なくらい。
タイトルも良い。
電子書籍
昭和24年を
2021/03/01 22:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
実際に体験なさっているから、筆の運びがスムーズで、作り物ではないリアリティーが入ってきました。作者は、有名なアニメーションなども手掛けておられますが、80代にしてこの作品!素直に敬服しています
紙の本
ミステリー。
2021/08/30 22:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱんや - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦後の日本の高校生が主人公のミステリー小説。当時の言葉が多く少し難しいと感じる部分もあった。戦後の慌ただしい変化や男尊女卑の風潮の中で青春を楽しむ高校生の描写が良かった。タイトルの意味が最後に分かる。すとん、と胸に落ちました。
紙の本
確かに「たかが殺人」か…
2021/02/26 14:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なっとう - この投稿者のレビュー一覧を見る
平和ボケボケの現代人なので、こんな時代もあったのかと眉間に皺を寄せながら読みました。
面白いミステリーを読んだ!というよりは、時代を学ぶことのできる小説を読んだような印象。
最後は粋な演出ですね!思わず最初のページに戻っちゃいました。
紙の本
史上最高齢88歳にしてミステリーランキング3冠獲得
2020/12/29 16:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かき - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者自身も戦争を経験していらっしゃることから戦後の描き方にリアリティーがあり、青春本格ミステリーというだけでなく、その時代を知らない者にとって貴重な時代小説でもある。
戦後の混乱にあっても、登場人物の学生達は瑞々しく凛としている。
そして、このラストは秀逸!これだからミステリーを読むのはやめられない!!