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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
真犯人も、彼についてのことも、その他諸々ある程度予想できてしまうことばかりで、もっと意外性のある展開にしてほしかったかな。
人は次々亡くなるんだけど、どこか流れ作業的にこなしていく登場人物たちもうーん…という感じでした。
タイトルにある呪殺をもっと強めに出して暗い感じにしてもいいと思う。
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孤島のクローズドサークル舞台にすればなんでもいいってもんじゃない。設定は面白いけどキャラ設定がハマらないのと、主人公に延々推理させる描写は飽きる
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あらすじ
目が覚めた僕は記憶喪失になっていた。近くには死体。叔母で売れっ子作家の赤江神楽だった。赤江は代々伝わる呪術者の一族で、赤江島というところに穢れを背負って生活していた。僕は母と島から出ていたが、パーティに招待された。編集者、赤江との親戚姉弟、記者、弁護士、そして僕の付き添いの友達と、嵐で屋敷に閉じ込められる。
新潮文庫の新世代ラインナップ、新潮文庫NEX。ストーリーは面白かったけど、とにかく文体が読みにくかったな。ライトノベル調の文章で一人称。主人公が記憶喪失のためか、オタオタする様子とか、付き添い女子の言葉遣いとか、話の本筋とは関係なくイライラする場面があって、私には合わなかった。内容としては、孤島、嵐、屋敷、密室でそろっていたし、謎解き部分もスムーズだった。期待していた呪いとか民俗学はほとんどない。
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このタイトルだけで思わず買ってしまいました(笑)。期待にたがわず、孤立状態で容疑者がどんどん減っていくタイプのクローズドサークルミステリです。こういうの、大好き。
呪術による穢れを負い続けたがゆえに短命もしくは非業の死を遂げる運命を強いられた一族。例外ではなくその呪いを受けてしまった赤江神楽、そしてその甥の秋津真白。真白の運命についても最初から記されているので、それに関してもなんとも言えない気分を抱えたまま読み進みました。予想以上に次々起こる殺人。遺言書の謎。そもそもこれは本当に呪いなのか、それとも殺人者の意図が大きく関与しているのか、しごくまっとうなミステリ(謎解き部分に呪術は関与しません)だけれど、どきどきしっぱなしです。
そして最後の最後まで目が離せない……! 本当にこれはもう呪いはあったとしか思えませんが。他にも「呪殺島」はあるんだよねえ。他にもこんな風な事件が……と期待してしまうのは不謹慎でしょうか。
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作家・赤江神楽の出版記念パーティのために孤島を訪れた、編集者、弁護士、ジャーナリスト、遠縁の三姉弟、そして甥の真白とその幼馴染みの古陶里。密室で神楽の遺体が発見される。側には真白がいたが、殴られて意識を失い、目覚めたときには記憶を失っていた。そして、嵐の孤島で次々と人が殺されていく。
お馴染みのクローズドサークル。記憶喪失も使い古されてはいるが、ここではうまく作用している。「呪い」がもたらす雰囲気も効果的。古陶里は口調や服装からしてあざとすぎる気もするが、とぼけた語り手の口調がそれを和らげている。編集者がなかなか面白いキャラでよい。
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これは、割りと序盤から展開が読める一冊だった。が、主人公?の2人の素性とキャラが深掘りされないままでこれもまた、もやもや。いまいち不完全燃焼です。
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呪い、孤島、密室殺人。
呪術要素がもう少しあったら良かったなと思う程にはミステリーしてた。
「僕」の地の文が軽いのがな。
呪殺島という魅力的な孤島が他にもあるなら知りたいし、まだ秘密のありそうな彼と例の彼女に関しては今後が気になる。
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その昔呪殺を生業とする一族が流されたいわくのある孤島で起こる連続殺人。
主人公が記憶喪失となり犯人の容疑をかけられるところからの導入もスムーズ。
ラノベの文体や独特の人物設定は読み慣れないけれど、本格的なミステリーの構築にいつの間にか夢中になっていた。犯人に迫るだけでなく、密室の謎、記憶喪失に絡む真実、呪詛の解説、登場人物の驚く素性…いろいろ盛り込まれて興味は尽きず。
悲壮感や重厚感を感じにくいのでサラッとした読後だが、神楽さんの気持ちを思うと只々やりきれない。
あの彼の名前は続編で明かされたりするのかな。
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鍵のかかった部屋、目の前には死体。ナイフを持って血にまみれた自分には記憶がない…。密室、嵐の山荘、連続殺人、呪術者として穢れを背負った祖先の血と遺産相続…。ミステリ好きが涎を垂らすような要素満載なんですが、もともとがラノベ作家さんだからなのでしょうか、言葉遣いやキャラ設定が好みじゃないのが残念。設定もトリックも悪くないと思うのですが、特にクライマックスはもうちょっと何とかなるよね、と思っちゃうのは我儘でしょうか。なんか勿体ない。ラノベの読者が本格の入り口にするのならいいのかもしれません。
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キャラが立っている推理もの。
残酷描写は軽め〜普通程度。
「〜だっつーの。」「〜って言うてましたやん。」「〜ってオイ。」のように地の文が常に口語体なので、普段本をたくさん読んでいる人にはちょっと違和感があるかも。
肝心のトリックの部分も個人的にはそこまで感動はなかった。
魅力的なキャラクターの子もいるので、好きな人は好きかと思う。
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偽物の正体がほぼ最初でわかってしまうのが、なんとも。
その他はトリックも話も面白かったので、そこだけが残念。
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最初に、密室、見取り図、アリバイ時間と来るので、ああ本格謎解きミステリなのねと思ったら、意外とそうでもなかった
私は「部屋の鍵にピタゴラスイッチみたいな仕掛けが施され、カラクリ屋敷なので1階の東南東の部屋と3階の西北西の部屋が繋がってて、犬の散歩に行ったと言ったが、実は猿の散歩だったから数分の誤差が生まれたんだyo!!」みたいなのは、え?部屋の本棚は何処って?お屋敷の西はどっちって?犬と猿の分速はどっちがどう?となるので
寧ろ良かったと思うけど、そう言うのを期待してる人から見れば、肩透かしな感じかも
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主人公が目覚めた部屋には、見ず知らずの女性の死体が転がっていた
そこへ駆けつけた人々によると、自分は小島のこの屋敷の主人のもとへ集まった一人……らしい
というのも、主人公は記憶を喪い自身の名前さえわからないのだ
嵐によってその屋敷に閉じ込められた主人公達は、次々と起こる殺人事件に巻き込まれてゆく
主人公のモノローグの口調がオタクもしくはインターネットヘビーユーザーというのか…とても気になった
言葉の意味はわかるが、そういう類いの言葉諸々が頻繁に小説で出る事に慣れていないので、違和感が酷かった
登場人物もなんというかアニメチックで、漫画やアニメとしての方が、自然に楽しめたのではないかと思う
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当初、ライトノベル感覚でサラッと読める感じかな、と思っていた。でも、読み進めるうちに、伏線が張り巡らされて、見事に犯人に翻弄され、ハマってしまった!大好きな東川篤哉さんを彷彿させる、ユーモラスなノリもあり、しっかりとしたミステリーになってて、大満足の一作品だ。最後に、知りたくてうずうずしていた部分に、あと一息で辿りつきそうな時に、終わっちゃうって言う感じがまた、良かった!!あ〜、知りたい!
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題名や表紙の雰囲気からオドロオドロしい雰囲気を醸し出していることを想像していました。しかし、コミカルな場面があることで、マイルドなテイストになっていて、残虐な部分はあるけれども、しっかりとしたミステリーに仕上がっていて面白かったです。
主人公は秋津真白。目覚めてみると、近くには遺体。さらに記憶喪失という始まり。密室殺人も加わって、どんな展開になっていくのか楽しみながら、読んでいました。
登場人物も限られていて、想像しやすかったです。
その反面、結末はどうなるのかハードルは上がるばかりで、作者を存じ上げなかった分、不安もありました。
一つの殺人だけでなく、さらに発展していき…。衝撃度はそんなにありませんですが、しっかりとしたロジックもあって、納得できました。
続編があるような終わり方だったので、今後がどうなるか楽しみです。ただ歯痒かったのは、主人公の〇〇がわからないまま終わったので、知りたかったです。