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電子書籍
日本の庶民仏教
著者 五来 重
日本人は宗教になにを求め、なにを信じてきたのか? 仏教は思弁的な教義や哲学、僧侶の支配、また優雅な仏教芸術のみで語られるものではない。インドから中国、朝鮮を経て、欽明天皇...
日本の庶民仏教
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日本の庶民仏教 (講談社学術文庫)
商品説明
日本人は宗教になにを求め、なにを信じてきたのか? 仏教は思弁的な教義や哲学、僧侶の支配、また優雅な仏教芸術のみで語られるものではない。インドから中国、朝鮮を経て、欽明天皇十三年(西暦552)に日本に受容された仏教は、庶民の間で不安や苦痛、悩みからの救済として取り入れられ、それぞれの生活や慣習に合わせ独自の伝播と発展を見せた。観音信仰、ヤマ信仰、高野聖にイタコ、踊り念仏、お遍路さん――多種多様な民間宗教の形から、日本の仏教文化を問い直す。(原本:角川選書、1985年刊)
目次
- 1 日本仏教の特性
- 日本仏教と民間信仰
- 僧侶の肉食妻帯
- 庵と堂――庶民信仰の寺の発祥
- 日本仏教と葬墓
- 日本仏教と呪術
- 日本の観音信仰
- 2 山の信仰
- 日本の山と修験道
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紙の本
五来重氏による日本の仏教文化を根本から問い直した興味深い一冊です!
2021/02/10 10:01
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、仏教民俗学を専門に研究され、『高野聖』、『仏教と民俗』、『円空と木喰』、『山の宗教 修験道案内』、『踊り念仏』、『葬と供養』、『善光寺参り』、『熊野詣』、『石の宗教』といった著作で知られる五来重氏の作品です。同書の中で、著者は「民衆はパンをもとめているのに、僧侶は石を与えている」という一文を強調されています。筆者によれば、日本に伝わった仏教は庶民の間で不安や苦痛、悩みからの救済として取り入れられ、各地で生活や慣習に合わせ独自の発展を見せたということです。ただし、観音さま、山信仰、イタコ、踊り念仏、お遍路さん、お寺と葬式―本来の教義から離れた仏教信仰は、信仰たりえるのでしょうか?同書は、日本の仏教文化を根本から問い直した価値ある一冊です!
紙の本
教義だけが仏教なのか
2020/08/19 11:39
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
キリスト教は一所定住を重んじ、この戒律が中世の修道士たちを規制した。ところが日本では宗教者は本来放浪者であった。著者は日本の「放浪の仏教」はインドの原始仏教での頭陀行よりも、日本の原始宗教における神の遊幸が根底にあったものとかんがえている。「放浪の仏教」のもっとも大きな特色は教団を形成しないということであった。遊行は一匹狼のように強靭な精神を必要とするだけに、仲間をつくることがない。
電子書籍
庶民の宗教
2021/06/23 21:46
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
葬式仏教や祈祷仏教に仏教伝来前からの庶民の宗教が基底にあると捉えて語られており興味深い。貴族などの世界だけではわからない世界を述べられている