紙の本
電気・ガス・水道などの検針員さんの苦労に感謝
2020/09/23 09:31
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投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「交通整理員」「添乗員」と続いたシリーズのメーター検針員の裏話
東京で年収850万円のサラリーマンをしていたが、地元に戻り月10日ほど検針員として働きながら作家を目指していた著者の夢がかなった本。
九州の電力会社の子会社の業務委託という契約形態による不条理
畑の中にあるメーターを探す苦労。
無理難題を言うお客様にも頭を下げる日々。
雨の日も風の日も休まず続けている人がいるから快適な生活がある。
その検針の仕事もスマートメーターの普及により2025年にはなくなるという。
紙の本
検針員の苦労
2024/03/26 18:48
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投稿者:JUN - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近検針の人見ないなー
お知らせ票のペーパーレス化が進んでるなー
と気になり読み始めました
スマートメーターなる卵型の検針器が我が家にも最近ついたけど、どうやらそのせいで検針員さんが消えてしまったらしい…
リアルタイムで数値がみれるのに、わざわざ検針する必要もなくなるし…そりゃあ仕事なくなっちゃうよなぁ…
気温差も悪天候も大変だなーとは思ったことがあるけど、見にくいところについてるとか、放し飼いの犬とか、危険なことが多くて驚いた
紙の本
既に古典的業種の面白さ有り
2020/07/28 02:39
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投稿者:ピョン - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近 検針方法は、 離れた位置から一瞬で終わる非常に簡単な物に代わりましたね。 さっと来て 手持ちのをプチっと押して、一瞬で帰ってしまう。
でも、この本は手間に意義有り。仕事に惚れ込みそうで、軽く楽しいです。
電子書籍
検針員
2022/08/23 17:05
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投稿者:ta - この投稿者のレビュー一覧を見る
検針員さんに感謝の気持ちが自然にわいてくるような内容でした。1件分が安いのか高いのかはわからないけど、大変。
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九州で小説家を目指しながら電力会社の電気メーターの検針員をつとめる作者の体験ルポ。過酷な肉体労働で、個人事業主としての契約なのに他の検針員のミスで連帯責任を課せられるなど下請けの理不尽な扱いがひどい。検針1件につき20円だそうで、高いの安いのかよく分からないのだけど、作業自体は孤独と自由があってちょっとやってみたくなる。きつくて安くて憧れの仕事でもなんでもないのだけど、一度体験したうえで「あんなのきついばっかりでいくらももうからない」と言ってみたい。
そんな仕事の中で起こる悲喜こもごもが本当に体験した上でなければ見えないことばかりで、自分がやったら何が見えるのだろう。今ならスマホでグーグルマップを使ってやったらそれほど苦労がないような感じもするのだけど、そういうものでもないのだろうか。
気楽に面白いと言うのも苦労している作者さんに申し訳ない気もするのだけど、とても面白かった。
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-2020/08/05
スマートメーターが2025年までに全戸設置され、電力使用に関する情報が直接電力会社に送られるという。人と人とのつながりがなくなって、孤立化する人が増えてくる。電力検針員の目を通して、生きてる面白味が少なくなりつつある。
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メーター検針員の仕事がこんなにも大変なモノとは思わなかった。メーターがそんなに辺鄙なとこにあるとは誰も知らないだろうと思う。理不尽な事も多かっただろうと思う。お疲れ様でした。
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検針員という仕事があるそうです、各住戸にある電気メーターの値を読み取ってその記録票を配布する仕事のようですが、今後導入される「スマートメーター」が行き渡ると、その仕事がなくなるとこの本の著者が述べています。
これからの住宅はスマートメータ対応になるのでしょうか。完全に切り替わるまでには時間がかかるかもしれませんが、今後減っていく仕事のようです。この本は外資系企業に勤務されていた筆者が、勤務していた東京から実家のある鹿児島に帰って見つけた「検針員の仕事」をと通して自らが体験したことをベースに書かれています。
検針員の仕事を選んだ理由は、自分の夢(小説を書いて本を出すこと)を叶えるためのようです。読書を通して、検針員の仕事の大変さ・面白さ、それを選んだことによるメリット・デメリットが書かれてあり、このような決断をした人の記録を読むのは興味深いものがありました。
以下は気になったポイントです。
・犬は驚くほど人間に近い表情をする、飼い主に似るということではなく、喜び悲しみの表情が顔や体の動きにはっきりと現れる(P69)
・犬は背中を向けると襲いかかってくる、必ず前を向いて目を睨むとたいていの犬はたじろぐ(P75)
・電柱の番号を伝えれば住所がわかるように体制が作られている(P152)
・2020年現在スマートメータの設置は半分以上進み、筆者がいた70人あまりいた錦江サービス興行の検針員は3分の一くらいになった(P171)
・ハチは黒いものを見ると興奮し攻撃する、一度刺されると抗体ができ、二度目でその抗体が過剰反応して死亡することがある(P182)
・仕事前の緊張感、終わった時の開放感、それが生活のリズムであり、生きていることを実感できるもののひとつである(P204)
・慎まし生活を送るには、少しのお金・少しの生活道具があれば十分、そして多少の仕事、自分が没頭できるものがあれば良い(P205)
2020年9月21日作成
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【あらすじ】
『交通誘導員ヨレヨレ日記』、『派遣添乗員ヘトヘト日記』に続くシリーズ第三弾!!今回も実話の生々しさ。
1件40円本日250件、10年勤めて突然クビになりました。電気メーターを探し、その指示数をハンディと呼ばれる機器に入力し、「お知らせ票」を印刷して、お客様の郵便受けに投函する。1件40円。これが電気メーター検針員の仕事である。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
この作者さん、70歳なんですね。東京でのサラリーマン生活を辞め、地元鹿児島で物書きを目指しながら検針員として10年間生活、さらに介護職等を転々とし…、なかなか波乱万丈な人生だと思います。だからなのか、とても悲哀を帯びた「読ませる」文章だと思いました。
大企業と下請け企業、さらにその末端…「底辺職に就いているのは自己責任」という言葉が強く叫ばれるようになってきた近年、闇に葬られている「働き方の闇」の一部を鮮やかに描いた作品だと感じました。大企業が「効率化できた」と大々的に報じる内容の7~8割は、実のところ声の小さい誰かへ押し付けただけで、全体でみればほとんど効率化されていないのではないか、と私は思っています。
一方で、現場を知らない人間だからこそ発揮できる効率化のアイデアというのもあると思います。現場のことを深く知っているからこそ、変化させることへの諦めや、情が湧いてしまうのも事実。そういう部分を排除して「こうすればいいじゃん。バカなの?」と言えてしまうのは一種の強さです。ただ、現場業務を知らない人間が立案した施策は的外れであることのほうが多いのですが。
…と、現場の何たるかを偉そうにいろいろ書きましたが、私自身は大企業側で制度やルールの立案を担っている身です。この本を読んで、今も常に心に留めている「実際に運用するのは現場の人だということを忘れずに」という気持ちをより一層引き締めようと思いました。
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交通誘導員と派遣添乗員とマンション管理員、全て読んだけど、この本が生活であまり関わった事がなかったので想像が1番しにくかった。
このお仕事シリーズ、一つの職業の細かい部分を知ることができるので、すごく面白い。次も出たら読むと思う。
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自分の働く環境がどれだけ恵まれていたのかを実感。
理不尽な要求の多くは上から下へと伝播していく。途中で誰かが気づき本気で解決しようとしない限り、最終的には末端にいる人までたどり着いてしまう。
そんな理不尽な要求をされてでも働き続ける人たちが少なくないのだと改めて感じた。
怒りの連鎖と同じで、嫌なコトから目を逸らすと結局立場の弱い人に負担がかかってしまう。
そうならないためにもノブレスオブリージュが大切なのだ。
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とても楽しく読めた。あとがきには、「10年間、つらくもあり、空しくもあり、またおもしろくもあった」とあった。仕事って全くその通りで、理不尽さと喜びがごった混ぜの営みだと思う。筆者はそんななかでも検針員の日常をコミカルに描出された才能ある方だと思った。
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交通誘導員、派遣添乗員に続く第三作。ブラックな職種を自虐的に語る一冊は高齢化社会を考えると笑ってばかりもいられない。
わけアリで一般企業を退職しメーター検針員となった筆者。スマートメーターが普及しつつある今日でも多くの顧客は検針員がチェックする電力使用料を請求されている。普段人目につかない場所にあるメーター。犬に追われたり植木鉢を壊さぬようにしたりなど人知れぬ苦労がある。
また一方で電力会社の下請けの悲哀。社長は天下りで現場を知らないし、事務員も含め現場の苦労は考慮しない。
とはいえ、なんとか就いた仕事、待遇が悪くともそれしか生きる道がない。ブラック具合を、悲哀で語る良著。
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読んでいて面白いけど笑っていいものか、哀しむべきなのか悩んだ。
大企業の下請の検針作業員。
こういう方たちのおかげで成り立っていることもあるのに、日本の会社は往々にして傲慢で横柄で、身を切らない。
しわ寄せが来るのはいつも実作業員。
読んでいて苛立ちも覚えて少し辛い。
メーターの位置なんて見つけやすい所にしたらいいじゃない!担当者が変わるなら、引き継ぎしたらいいじゃない!
下請会社も辛いところがあるのかもしれないが、作業員を社長だなんて持ち上げておいて、他の作業員がミスしたら無駄な連帯責任、事故に遭っても補償はされない、まずくなったら代わりはいくらでもいるなんて、どうかしてるよ!
この著者は物言う作業員だから相当疎ましかったんだろうな。
どの会社も同じなんだなと辛い。
考えると日本にうんざりして辛い。
とりあえず、家を建てる人はメーターを見つけやすい場所に設置して!
使用量のお知らせが汚れていたり、他人のものが入っていたり、自分のものが入っていなかったりくらいでガタガタクレームつけるの止めよう!
クレームの前に、家のポストが壊れていないかよく確認して!
メーター近くの植木やペットは一時的によけておいてあげよう!
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シリーズ3作目。今まで日の目を見なかった物書き志望の方の職業物。同じパターンで編集の手が入れられてるのかもしれないけど、どれもおもしろい。それにどなたも誠実に仕事をしているように思う。
今回の検針員は消え行く仕事であり、1日一万円なら悪くないようだが、個人事業主のため、ガソリン代、電話代、駐車場代、全部自腹で、会社都合で余分に何キロも移動が必要となるとそんなに儲かるとは思えなくなる。
人と接しない仕事かと思いきやコミュニケーション能力が必要であり、日記中の寂しい人や動物に心が痛んだ。検針員と月一回人と会話できて救われた人が全国各地にいたかもしれないが、スマートメーターの普及でそのささやかな触れ合いが奪い取られてしまうのも悲しい。