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電子書籍
ただしくないひと、桜井さん(新潮文庫)
著者 滝田愛美
悪いと思いながら少女は母を蹴る。性欲のまま早熟な体を安売りする。死病に冒された女は夫ではない男に身を任せ、夫は当てつけのように女を買う。貞淑な祖母は孫を見捨て、清らかなは...
ただしくないひと、桜井さん(新潮文庫)
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ただしくないひと、桜井さん (新潮文庫)
商品説明
悪いと思いながら少女は母を蹴る。性欲のまま早熟な体を安売りする。死病に冒された女は夫ではない男に身を任せ、夫は当てつけのように女を買う。貞淑な祖母は孫を見捨て、清らかなはずの女は「一番愛している」からと悦楽に溺れていく。口には出せないたくさんの秘密。それは他人の痛みに手を差し伸べる“桜井さん”の中にもあった。R-18文学賞読者賞作を含む、日常への裏切りに満ちた連作集。(解説・彩瀬まる)
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紙の本
自分にとって正しいことは、
2022/01/16 11:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰かにとっても正しいこと、とは限らない。同時に法律的に正しくないことも、ひと時だけ正しくなる可能性がある。名前すら言葉にして、どうとでも言い換えられる。過去の失敗した恋愛とか、学校生活とか、もう無かったことにしたいことだらけだけれど、あの時はああすることしか思いつかなかったんだ。桜井さんが話を聞いてくれて、助かった子どもたちがいるだろうな。
紙の本
業の肯定
2021/01/19 22:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
R-18文学賞を受賞した連作短編集。親を蹴る娘、援助交際にハマる中学生、孫を見放す祖母、誰も異常者として描かれていなくて、日常の「段差」につまづいてしまった普通の人たちとして描かれている。かといってその行為を持ち上げもしないし叩きもしない。
落語じゃないけど、これも業の肯定だと思う。正しくないことをする人がいて、それを嗤う人、目を背ける人、手を取り共に堕ちようとする人がいるということが、ある意味誠実に描写されてる。シーラッハの「犯罪」を日本人が描いたらこうなるかもな、と思わせるウェットさとドライさを併せ持つ本だった。
紙の本
ただしくない人かなぁ、桜井さんは
2022/06/28 10:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
新聞社に就職し長崎県に配属された桜井さん。大学時代のアルバイト仲間の丸山さんが長崎に一人旅にやってきた。そして丸山さんと恋に落ちるのだが・・・・・。
小学生の子供が親を蹴る、女子中学生が売春する、余命少ない女性が入院中、夫以外の男性と不貞行為をとる、孫の期待を裏切り孫のような男性に弄ばれる老女等、ちょっと信じられないような世界を視た気がする。ちょっと想像できないし、したくもない気分ですね。また桜井さんと丸山さんの結末にはちょっとガッカリしました。