- 販売開始日: 2020/06/27
- 出版社: 産経新聞出版
- ISBN:978-4-8191-1387-8
疫病2020
著者 門田隆将
この"怪物"がすべてを暴いた――。本書は「この星を支配し続ける人類を脅かす最大の敵はウイルスである」というノーベル生理学・医学賞受賞者ジョシュア・レダーバーグの言葉から始...
疫病2020
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商品説明
この"怪物"がすべてを暴いた――。
本書は「この星を支配し続ける人類を脅かす最大の敵はウイルスである」というノーベル生理学・医学賞受賞者ジョシュア・レダーバーグの言葉から始まる。
読み進むにつれ、読者の胸にその意味が迫ってくるだろう。武漢でいち早く“謎の肺炎"をキャッチした二人の医師の運命、翻弄される武漢市民、動き出す共産党の規律検査委員会、そして警察の公安部門。彼らはなぜ肺炎の発生を隠そうとしたのか。
筆者は現地の状況をつぶさに分析しながら、その秘密を暴いていく。武漢に派遣された現役の中国人医師が明かす医療最前線は驚愕の連続だった。暗中模索の中、信じられない方法で医師たちは謎の病と戦った。中国人を救った「5種類の薬品」とは何か。なぜ中国はこの病を克服できたのか。すべてが筆者のペンによって明らかにされていく。
一方、後手、後手にまわる日本と、いち早く的確な対策で国民の命を救った台湾――両者の根本姿勢の違いは、時間が経過するにつれ、信じがたい「差」となって現われてくる。官邸・厚労省はなぜ国民の期待を裏切ったのか。筆者は、政府の足枷となった2つの"障害物"の正体に淡々と迫る。
迷走する安倍政権は緊急経済対策でも国民の期待に応えられなかった。苛立った日本最大の圧力団体の“絶対権力者"が動き、あり得ない逆転劇が起こったことを日本のジャーナリズムは全く報じなかった。その裏舞台が初めて白日の下に晒される。
その時々の筆者自身のツイッターを散りばめ、読者を同じ時間にいざないながら謎を解いていく新しい形のノンフィクション。日本人はなぜこれほどの政策失敗の中でも生き抜くことができたのか。コロナ襲来の「現実」と未来への「教訓」にまで踏み込んだコロナ本の決定版。
●中国人現役医師が明かす驚愕の医療最前線
●中国人の命を救った「5つの薬品」
●武漢病毒研究所、恐るべき杜撰体質
●中国共産党員が解説する弾圧と隠蔽、全情報
●国民が知らなかった官邸・厚労省の裏切り
●総理も愕然、創価学会“絶対権力者"の逆襲
●危険すぎるトヨタの中国への技術供与
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危機感欠如の恐ろしさ
2020/09/10 21:45
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は新型コロナウイルス感染症に関連した日々の動向をツイートとして発信している。本書は1月18日から5月25日にかけてツイートを中心として取りまとめられたドキュメンタリーである。著者が取材やSNSを通じて情報収集した武漢での新型コロナウイルスの惨状、危機管理能力の欠落を露呈させた厚生労働省・官邸の動向、台湾のコロナウイルス完全制御作戦など臨場感あふれる内容であり、日本政府の危機管理能力の欠如に対する著者のいらだちがひしひしと伝わってくる。特に印象に残った内容の一例は次のとおりである。◆武漢が閉鎖されて三日後の1月下旬厚労省は「新型コロナウイルスに関するQ&A」を公表。その内容の一部として、<中国からの全ての航空便、客船において、入国時に健康カードの配布や、体調不良の場合及び解熱剤と咳止めを服薬している場合に検疫官に自己申告していただくよう呼びかけを行っています>とある。このような性善説にたった対応が有効であると厚労省・厚労大臣は考えていたわけである。ぜひとも日本に入国したい中国人が正直に申告するであろうか?◆中国の病原菌を扱う研究所の管理状況はかなり杜撰であり、一部には新型コロナウイルスが武漢の研究所から漏れ出した可能性を指摘しているが、全くこれを否定するだけの根拠もないようである。空恐ろしきことである。
読後感は決して愉快な内容ではないが、日本の危機管理能力の現状を認識するうえで、ぜひとも一読をお勧めする。
ただし、日本のコロナウイルスによる人口比の死者数が欧米に比較して1/10から1/100という少なさについて、海外メディアが日本人の規範意識・衛生意識の高さなどを理由にしていると紹介、著者もこれに同意している。これを否定するものではないが、日本の被害が軽微であったのは、欧米で流行したウィルスと比較して日本で流行したウィルスの毒性が低かったとの説もある。著者の取材能力を駆使して、このあたりの状況についても更なる掘り下げがあったらと思った。
コロナ禍の初期(2020年初頭)、政府はどう対応したのか検証した貴重な記録
2022/05/27 14:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
硬派なノンフィクションを多数執筆しておられる著者が、昨年(2020年)の1月から拡大したコロナ禍について、様々な角度からの切り口でまとめたノンフィクション。
コロナ禍に明け暮れた2020年、いろんな事があり過ぎて、わずか1年前の事なのに記憶が薄れていることに改めて気づかされました。
コロナ禍拡大の武漢からのチャーター便での邦人救出、ダイヤモンドプリンセス号の感染拡大、4月の習近平来日を意識し過ぎたがための中国からの入国制限の対応遅れ、国民1人への10万円給付をめぐるドタバタ、中国でコロナウイルスのリスクを喚起した医師の死と中国政府の隠蔽、などなど2020年1月~6月頃までに起こったコロナ禍に関る多くの事象について、著者の当時のツイッター投稿の引用を挟みつつ、著者の見解や追加取材の内容などがまとめられています。
特に10万円給付に関して、当初の所得制限をつけての30万円給付からの急展開の裏側で創価学会、公明党と安倍首相とのやり取りに関する部分、コロナ禍への対処として極めて効果的に対策を講じた台湾の実情、一方で厚生省の無作為、そして中国がどんどん情報隠蔽と国民の監視を強化していく有様などの記述は非常に興味深いものでした。
去年の1月,2月ごろ、当時の自分も街中でマスクをすることに対して「ちょっと過剰反応じゃないか」という意識を持っていました。マスコミを通じて「日本の医療は中国とは違う」、「武漢の衛生状態は日本よりも低い」、「コロナウィルスは日本の衛生管理や医療があれば、中国のように感染拡大しない」等々の情報が政権幹部などから発信されていたのを信じてしまったからなのですが、後付けだとしても、それが大きな過ちであった事がわかります。そういった過ちを忘れないために、また今後まだまだ先の見通せない状況に臨むにあたって1年前の経験を今後に生かすためにも、昨年コロナ禍が拡大する中で政治家や専門家や官僚がいかに動いたかを克明に記録し、わかりやすくまとめた本書は一読の価値ありと思います。
疫病というと
2021/07/07 06:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
過去には、ペストやスペイン風邪、そして幕末の恐怖といわれた麻疹等々……ありますが、やはり、2020年疫病、というとコロナですよね……。なぜ日本に欧米ほどの流行が無かったのか、
発生源といわれている中国についてもかなり詳しく……
私たちが取るべき道は、「疫病」組織との決別、排除しかない
2021/03/27 21:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひでくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界は未だに新型コロナウイルス感染の最中にあり、程度の差はあれ国内でも余談を許さない状況が続いています。
本書は、この感染を通じて明らかとなった国内外の課題について、私たちに再認識させてくれる良著です。
自らがリアルタイムでUPしたツイートをフックとしつつ時系列で掘り下げられた事実からは、著者のブレのない姿勢と是々非々を旨とするジャーナリスト精神が重みを持って伝わってきました。
コロナ舞台裏
2020/10/26 22:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ライディーン - この投稿者のレビュー一覧を見る
この手の本は初めて読みました。
しかもタイトルだけを見て読んでみようと。
読めば納得。コロナな裏側。
新聞、ニュースで得ていた情報がより具現化した感じがします。
しかし、日本の「平和ボケ」には呆れるばかりだが、その国民性は素晴らしい。
だから、政府、官僚がもっとしっかりとしないと。
いつまでも胡座をかいてちゃあ、ダメ。
そんな時代は終わりました。
一方で中国は相変わらずな国だなぁと、思いながら中国依存はやめられない。
脱中国依存を掲げても、それはなかなか難しい。
この本は読んで正解でした。
コロナ禍の初期(2020年初頭)、政府はどう対応したのか検証した貴重な記録
2024/11/26 17:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
硬派なノンフィクションを多数執筆しておられる著者が、昨年(2020年)の1月から拡大したコロナ禍について、様々な角度からの切り口でまとめたノンフィクション。
コロナ禍に明け暮れた2020年、いろんな事があり過ぎて、わずか1年前の事なのに記憶が薄れていることに改めて気づかされました。
コロナ禍拡大の武漢からのチャーター便での邦人救出、ダイヤモンドプリンセス号の感染拡大、4月の習近平来日を意識し過ぎたがための中国からの入国制限の対応遅れ、国民1人への10万円給付をめぐるドタバタ、中国でコロナウイルスのリスクを喚起した医師の死と中国政府の隠蔽、などなど2020年1月~6月頃までに起こったコロナ禍に関る多くの事象について、著者の当時のツイッター投稿の引用を挟みつつ、著者の見解や追加取材の内容などがまとめられています。
特に10万円給付に関して、当初の所得制限をつけての30万円給付からの急展開の裏側で創価学会、公明党と安倍首相とのやり取りに関する部分、コロナ禍への対処として極めて効果的に対策を講じた台湾の実情、一方で厚生省の無作為、そして中国がどんどん情報隠蔽と国民の監視を強化していく有様などの記述は非常に興味深いものでした。
去年の1月,2月ごろ、当時の自分も街中でマスクをすることに対して「ちょっと過剰反応じゃないか」という意識を持っていました。マスコミを通じて「日本の医療は中国とは違う」、「武漢の衛生状態は日本よりも低い」、「コロナウィルスは日本の衛生管理や医療があれば、中国のように感染拡大しない」等々の情報が政権幹部などから発信されていたのを信じてしまったからなのですが、後付けだとしても、それが大きな過ちであった事がわかります。そういった過ちを忘れないために、また今後まだまだ先の見通せない状況に臨むにあたって1年前の経験を今後に生かすためにも、昨年コロナ禍が拡大する中で政治家や専門家や官僚がいかに動いたかを克明に記録し、わかりやすくまとめた本書は一読の価値ありと思います。