読割 50
電子書籍
魂の昭和史
著者 福田和也
こんな歴史観があったのか! 魂で感じる、リアルな昭和史。「なぜ西欧は、東洋の片隅の日本までやってきたのか」「もし自分がその場にいたら、戦争を止められただろうか」「なぜ日本...
魂の昭和史
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魂の昭和史 すべての日本人に感じてほしい (小学館文庫)
商品説明
こんな歴史観があったのか! 魂で感じる、リアルな昭和史。
「なぜ西欧は、東洋の片隅の日本までやってきたのか」「もし自分がその場にいたら、戦争を止められただろうか」「なぜ日本は再び経済的な発展ができたのか」…本書は、世界の動きを丹念に追いながら、江戸時代から現代までを大きな流れの中で捉え直す。歴史とは単に年表を追うものではない。喜び、悲しみ、誇り、戸惑いなど、時代の嵐に直面した先輩たちの「心」を感じれば、もっと身近になり面白くなる。ステレオタイプな歴史観を排する全日本人必読の書。
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紙の本
たくさんの人に読んで欲しい
2004/05/09 10:16
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近の日本は、長く続いたバブル後の後遺症とデフレと閉塞感から、
ようやく景気の復活を感じ始めてきましたが、
現実には、アメリカのテロ被害以降の世界的テロ対決路線やイスラム
圏との問題へのかかわり、憲法問題などの直接的な波及…
急激に成長を遂げてきた、となりの超大国中国の経済需要急増による
資源不足問題顕在化による原材料インフレと、輸出需要と、中国の対
日本政策や戦後問題(靖国・南京事件…)などの影や、
韓国の反米感情の勃興・中国への接近・北朝鮮との同族感情からの接
近などという
国家としての基本問題に直面せざるを得なくなり始めています。
本書に書かれている内容は、高齢になり始めた身近な人たちから、
直接聞いた内容によく合っていて、おそらくこんなもんだったんだ
ろうという感じがします。
おおまかに大変良くまとまっていて、どちらかに直接肩入れしている
というのではなく、事実関係を提供する、歴史の事実と背景を共感で
きるようにまとめてる…ように感じました。
たくさんの人に読んで欲しいと思います。
いやおう無く、中国や韓国とお付き合いせざるを得ない、経済社会
状況になっています。
身近な会社関係でも、多くの人が中国の関係の仕事をするようになって
きています。出張機会も、駐在機会も増えています。
双方のためにも、きちんとした世界観・歴史観を持たないと、やって
いけないようになってきています。判断も出来ないのです。
紙の本
エリート中学生のための昭和史?
2004/03/21 09:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GG - この投稿者のレビュー一覧を見る
主にティーンエイジャーを主たる読者層に想定した形で語られた昭和史講義。ですます調で、改行も多く取られているので非常に読みやすい。改行の具合を下に引く。
《で、そういう昭和の先輩たちと君たちとの間に何の関係もないのか、というとそんなことはない。
深い、深い絆があるんだね。
もちろん、そのつながりというのは、目に見えるものではない。
でも、あるんだよ。
見えないけれど、もしも、君たちが感じようという気持ちがあれば、しっかりと感じることのできるヴァイブレーションみたいなものがあるんだ。
魂の震えといってもいい。》
当時の人々が懸命に生きた思いを感じることが歴史なのだ、との前説があった上で各論に入っていく。話の重心は昭和前期の満州事変から大東亜戦争に至る世界と日本の状況を論じることにある。遅れてきた帝国主義国家日本が、第一次大戦でゲームのルールが変わったことを読めなかったことに悲劇の原因があったと説かれている。そのあとのアメリカによる占領から始まる戦後の歴史についても、世界情勢から演繹される形で日本の戦後が要約されている。
部分的に教えられながら読んでいったが、だんだん違和感が出てきた。上に引いたような親しみやすい語り口調で綴られた本であるが、その目線が随分高いのである。もともと『チーマーとコギャルのための昭和史』と仮題されていたそうだが、実際のところ、本書は国家を運営するエリートの視点からずっと語られている。東京の中高一貫進学校に通っている生徒が副読本として読んだら、共感しそうな気がする。