うれしくなります
2024/11/29 15:26
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
大日本帝国の上層部は、ヒトラー、スターリンをどうしてここまで信用、期待してしまったのだろうか。それを前提として思考していたから、不都合な真実を認めたくなかったのだろうと思います。
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和の歴史を、世界史の中で位置づけられていて、興味深く読むことができました。半藤一利さんの分析が、素晴らしかったです。
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大正期から太平洋戦争が開戦されるまでを枢軸国の動きを中心に述べている。流れもわかり語り口調が心に響きやすい。後書きなどで述べているようにこれだけでは全体像は見えないので複数の書物などを参照する必要がある。
我々は昭和史を知らない
2022/10/29 08:52
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投稿者:W124 - この投稿者のレビュー一覧を見る
学校で学んだ歴史は昭和までいかなかったので、あとは自分で学ぶしかありません。
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戦前の歴史を読んでいると、あの破滅的な戦争に至らずに済むことはできなかったのだろうかと、絶えず考えてしまう。
ナチスドイツに対して宥和政策を取り続けた英仏が、第一次対戦の悲劇を繰り返したくないと国民皆が感じていたのとは異なり、世界市場の分割に遅れてきた日本がその遅れを取り戻すためには、戦争という方法も有り得ると、指導者も国民も考えていたことが大きいと思う。
本書はタイトル通り、昭和の歴史がいかに世界史と連関していたかを、平易な語り口で追いかけていく。ドイツ、ソ連、アメリカそれぞれの動向と日本との関係が分かりやすく叙述されていて、複雑な国際情勢の変化がクリアになった。
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ドイツ、ソ連、アメリカの行動と併せて日本の行動を辿っているのが特徴。日本だけよりもより重層的に流れを感じることができた気がする。
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この時代からまだ100年も経っていない。
しかし、戦後生まれの人には知っていそうで知らないことばかり。
国家同士が駆け引きをして現実の場で戦っていた。現代では企業同士の駆け引きがビジネスの場で起こっている。そういう意味でも、読み応えのある一冊でした。
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昭和史3部作の完結編。
半藤節は健在ですが、著者も認める通り、テーマが広すぎるあまり消化不良感があるのは否めないところです。
しかし、90歳近くになられてこの内容をまとめあげられたその気概と体力には感服するほかありません。
日本にとって本当に貴重な生き証人であるとつくづく感じます。
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日本がなぜ必敗の太平洋戦争に突き進んでいったのか、ということが世界史的な観点から書かれています。アメリカと戦ってはいけないという人は多かったのに、軍部に口を封じられ、マスコミに国民は踊らされ、まともな人が発言しなくなった。
ドイツもヒトラーのような人が行っていることを知りながら、熱狂的にナチスを支持してユダヤ人虐殺しながら無謀な戦争に突き進む。
戦後75年経っていますが、我々日本人は戦前の愚かな昭和史についてキチンと学んでいません。最近では「自虐史観」とか言って過去に目を閉ざしています。「過去に目を閉ざすものは、現在にも盲目になる」(ワイツゼッカー大統領1985)。
現代に生きるビジネスマンは必読の書だと思います。
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戦前、戦中の世界と日本の関係を、同時並行的に確認でき、大変に感動した。
ポイントとなる出来事を年表でしか覚えていなかったが、当時の世界は同時に複合的に、過去からの連続、地政リスクからの各国の思惑と駆け引きにより、世界中を巻き込む第二次世界大戦となったことを知る事ができた。
学問としてよりも、歴史から人間を学ぶ書物として、多くの人が手に取ってほしいとおもったし、今まで読まなかった事を残念に思うくらいの名著だと感じた。
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加藤陽子さんの本で、1944年サイパン島が陥落した時に、無条件降伏していればそれから200万人以上の人は死ななくてすんだと書かれていた。半藤さんはそもそもヒットラーがソ連を攻め始めたときに、理論的には約束を破ったヒットラーと手を切り、中立を決めて、戦争の埒外に出ることができたのではないかと指摘している。こういう見方もあるんだなとなるほどと思える箇所だった。しかしどうも語り口調で書かれた文体に違和感がぬぐえなかった。
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巧みな口語体による読みやすさはあるが、背後には独特の史観があるので妄信せずに色々読んだ方がよいだろう。特に本書がテーマとしている外交史はバランスに気をつけた方がよい。
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先日、亡くなった半藤一利が昭和のはじまりから日米戦争勃発までの日本と世界について語る。
特に強調されているのは日本とドイツ、ソ連とのやりとり。外交下手で現実は理想通りになると信じる脳天気な日本がドイツ、ソ連に手玉に取られる様子は悲惨のようで、喜劇のようだ。
考えてみると、第1次世界対戦をはるか遠くのできごとと眺めながら、アジアへ勢力を拡張し、経済成長、軍備増強を果たすバラ色の将来を信じていた日本。対照的にドイツは大戦の敗戦処理、ソ連は革命直後の混乱を相当な覚悟と犠牲を強いて立て直す。やがてヒトラーとスターリンという強力なリーダーも登場。
修羅場をくぐり抜けた経験で圧倒する2国に日本がかなわないのは当然だろう。著者が露骨に嫌っていることが伝わる松岡洋右のお粗末な外交はその象徴。
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日本の学校では、戦争について、あまり教えず
テレビでは、日本から見た、日本に起きた戦争の悲劇が多い、日本があの時代にどうやって列強諸国に
飲み込まれ、大きな過ちの戦争をやったのか
これは、それを教えてくれる大事な著者。
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自らを“歴史探偵”と呼ぶ半藤一利氏は言う。
ソ連におけるスターリン時代の始まりが1926年10月18日、ヒトラーの『わが闘争』の全巻が刊行されたのも同じ1926年12月11日、そして日本では同じ1926年の12月25日、大正天皇が亡くなり、昭和の時代が幕を開けた。
これは単なる偶然でしょうか?と。
昭和から平成に変わった時のことを思い出す。あの時もベルリンの壁崩壊、ソ連の崩壊、中国の天安門事件など歴史を変える世界的な大きな事件が1990年頃に立て続けに起こった。
ヒトラーという人が台頭する前、
ドイツは第一次世界大戦で敗戦国となってしまい、国民一人当たり一千万円に相当する賠償金を払わされることになった。誇りを踏みにじられたドイツ人の中から出てきたのが、権力を獲得することにだけ生き甲斐を見出し、演説の天才であったヒトラーであった。ヒトラーは民衆の頭に叩き込んだ。
「地球上に十分な国土を確保することだけが、民族の存在の自由を約束するものだ。この方法によってのみ、ドイツ民族が世界の大国としての立場を貫くことができる。」そして「領土拡大のために侵略あるのみ」と。
ヒトラーという人さえ出てこなければ、ユダヤ人や周辺国の悲劇は起こらなかったのか?Noだと思う。ヒトラーという人が出てこなくても、打ちのめされ、誇りを傷つけられた国が無抵抗でいたとは思えない。
二十世紀最初の歴史ドラマ“ロシア革命”をレーニンが勝利に導いた時、スターリンは党の日常業務をコツコツとこなす政治局員で、骨身を削る重要任務には付いていなかった。しかもレーニンからは信頼されていなかった。だが、スターリンは持ち前の“政治的嗅覚”により、レーニンの死後、邪魔な人間を次々排除し、独裁者となった。
日本はどうだったのか。病弱だった大正天皇にかわり、裕仁親王(昭和天皇)が大正の最後の5年間を摂政として就任していた。その「天皇は存在するが存在しない」国家、「大元帥は存在するが存在しない」軍隊であった5年間に少壮のエリート将校たちの暗躍の許される素地が備わってしまったのだろうと半藤氏は見る。
第一次世界大戦や革命の後遺症でアメリカ以外の西洋列国が疲弊していた時、日本陸軍の秀才グループが、「今がチャンス」と満蒙確保の強行策を考えた。それが満州事変、日中戦争へとつながった。
日本は初めアメリカと戦争するつもりなどなかった。アメリカもずっと中立の立場でおり、日本ともドイツとも戦争するつもりはなかった。
だが、日本とドイツは英米から「野蛮な国」と見られ、鉄や石油の輸出を止められたりした。
そんな中、ドイツという大国から「同盟を結ぼう」と言われたとき。日本は両手をあげて受け入れた。ドイツが後ろ立てになってくれると思ったのだ。そして、ヒトラーから「日本は南方に大東亜帝国を作ったら良いではないか」と言われ、まんまと誇大妄想をもってしまったのだ。
だが、結局この「日独伊三国同盟」が英米の反感を買い、結果的にはアメリカとも戦争しなければならなくなった。「石油全面禁輸」となってしまったのに、東南アジアを侵略してしまえばそれも解決出来ると、ヒトラーに持ち上げられて誇大妄想にかり��てられたまま世界戦争に突進してしまったのだ。そして、ドイツが二枚舌を使って初め味方にしていたソ連にも攻撃し、ヒトラー嫌いの英米がソ連を応援し、持ち返したソ連は日本との中立条約も簡単にやぶって日本にも攻撃した。
戦争をやめるチャンスは何回もあったのに、一度初めてしまったら「戦争のための戦争」になり、後に引けなくなってしまったのだ。政府や軍の中で反対する人も多かったのに、一部の暴走を止めることが出来なかった。
先ごろ、ロシアの愛国集会をテレビで見たが、ナチスの集会そっくりでゾッとした。どんなに科学が発展してもあの図は一世紀前と変わらないのだ。あんな大国で、誰もあの人を止めることが出来ない。「サンデー・ジャポン」に出ていたロシア人コラムニストの人が「反対派の人たちも実際のところ、もう反対運動をするお金が無いのです。」と言っておられたのが印象的だった。
ヒトラーもスターリンもプーチンも極悪人だ。だけど彼らも歴史の手の平で転がされているのであって、歴史の悲劇を誰かのせいにしても何も変わらない気がする。
せめて出来るのは……中学校や高校の歴史の授業で年号や人名を覚えさせるよりもこういう本を読ませてほしいと思う。何か決まった本を薦めることが押し付けであるなら、学生が知識の海からちゃんと自分の知識を構築する方法を学ばせるべきだと思う。「今の時代はインターネットがあるから本なんかいらない」という人は既にネット社会の網にからめ取られていると思う。こういう教養を深める本が売れなくなって、本屋がユーチューバーと芸能人の本ばかりになったら(極端だけど)、それは間接的に言論の自由を奪われていくことにならないだろうか。過激発言だけど。
過激発言の後ですが、
ブクログベストユーザー賞を頂き
、有難うございました。ツィッターやらないのでこの場をお借りして、お礼申し上げます。
元々、皆さんのお勧めの本を知りたかっただけで、レビューを書く気は毛頭ありませんでした。
でも、ちょっと書いてみると「いいね」頂けたのが嬉しくて。
私は本より音楽レビューのほうが多いのに受賞し、恐縮ですが、本を二の次の考えているのではありません。一冊の本を読んでいる間の数日間もブクログに関わりたくて、レビューを次々書くために考えたのが音楽レビューです。ブクログ依存症ですね。
ブクログの良い所は情報を得られる、友達が出来ることに加えて、読んだ本について「アウトプット出来る」ところが何より素晴らしいです。これからもよろしくお願いいたします。