5G 大容量・低遅延・多接続のしくみ
著者 岡嶋 裕史
「5Gは何が新しいのでしょうか?いまどきCPUの世代が変わったからパソコンを買い換えようと思う人はけっこうなマニアで、仕事に支障が出なければ壊れるまで使い続ける人も多いで...
5G 大容量・低遅延・多接続のしくみ
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商品説明
「5Gは何が新しいのでしょうか?
いまどきCPUの世代が変わったからパソコンを買い換えようと思う人はけっこうなマニアで、仕事に支障が出なければ壊れるまで使い続ける人も多いでしょう。
スマートフォンでも、多くの人は“伝送速度が速くなっても関係ない”と同じ機種を今の回線のまま使い続けるようになるのでしょうか」(本書より)
【伝送速度→下りで20Gbps、上りで10Gbps】
【待ち時間→1ミリ秒】
【接続密度→1平方キロメートルあたり、1000000台】
このように規格を定められた「5G」。いよいよ本格的にサービスが開始されるが、その本領は「伝送速度」にあるのではない。
残りの2つ「待ち時間」「接続密度」にある。
5Gが4Gと根本的に異なるのは、タイムロスなく無数の端末に接続できることで、「移動通信システムをスマートフォン以外のものへ解放する役割」を持っているということなのだ。
スマートフォンを超え、自動運転システムをはじめとするあらゆる設備に、遅延なく大容量の通信ができる――。
どうしてそのようなことが可能になったのか。
「そもそも携帯電話がつながる理由」からはじめ、通信技術の本質がわかるよう、平易に解説する決定版。
目次
- 第0章 「電波」とはなんだろう
- 第1章 携帯電話がつながるしくみ
- 第2章 携帯電話の「世代」とは何なのか
- 第3章 3G――国際標準規格が採用されたけど
- 第4章 4G――スマホの普及にシステムの進化が追いつかない
- 第5章 5G――移動通信システムの「解放」
- 第6章 その先にあるリスク
- 〈コラム〉 電波が「強い」とはどういうことか/積極的なタイプはすぐ乗り換える?/「すりーじー」の謎/WiMAXとラストワンマイル問題/6Gに必要な7つめの条件/「移動」が贅沢品になる世界へ
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平易で読みやすい
2020/07/18 06:15
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
進行形の5Gの技術を分かりやすく解説してある。もう少し参考文献が多く書かれているとなお良い。
5G、何ができるようになるのだろう?
2020/10/12 16:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:野間丸男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今でもそんなに不便を感じていないのに、次から次へと進化する通信技術。
「大容量・低遅延・多接続」で、どんなことができるようになるのだろう。
「電波」とは、
携帯電話のつながるしくみ、
携帯電話の「世代」の違い、3G、4G、そして5G・・・
第6章の「その先にあるリスク」は、考えさせられる問題である。
移動通信システムの第五世代の「5G」が、
基礎からちょっぴり理解できる第一歩になれる本。
5Gに至るまでの歴史
2021/01/13 22:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
電波とは何か、携帯電話のような移動体通信の初期である1Gや2G(できた当時はこういう呼称はなかったが)の仕組みから3G4Gと段階を追って説明してくれるので5Gの特徴がわかりやすい
移動通信技術についての解説書
2020/07/31 21:44
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書のタイトルは、「5G」であるが、5Gに関する解説は全体の2割弱である。5Gの理解に必要な電波の特性、携帯電話がつながる仕組み、アナログ信号をデジタル信号に変換する手法、データの圧縮手法、デジタルデータをアナログの電波で送る手法等の技術的解説が前段にある。これは、5Gの技術を理解する上で必要不可欠でもある。そのあとに、高速大容量通信、低遅延、多数同時接続が特徴の5Gについての解説がある。高速通信と低遅延の違いについて、明確な解説がある点で本書は大いに評価できる。(一般的解説書では、高速通信と低遅延が5Gの特徴であるとの記述に留まり、その違いを明確にしていない。)
一方で、携帯電話がつながる仕組みの解説で、「携帯電話網」の解説図が簡略すぎて、本文の解説と対応していないのが少々残念であった。
本書は、技術的解説に重点が置かれているため、純技術的話題に留まらず5Gに関するビジネスの話題・各国の動向等の解説がある4月に刊行された『5G』(岩波新書)を併読することで5Gに関してより理解が深まるように思う。
携帯電話ってなんだろう?
2020/07/26 18:08
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
携帯電話・スマートフォンは無線機である、どこにでも持ち運べて好きな時に通話もネットワーク接続もできる便利さにそんな単純な事実さえ忘れてしまいそうです。
数理数論や難解な専門用語はなるべく排した分かりやすい構成を取っています。正確ではないかも知れませんが、正確さと分かりやすさの両立は難しいものです。
「つなげば動作する」事を目指して今も技術開発・洗練化の努力がなされていますから、内部の動作は考えずとも済むように考えられた技術の説明としては十分でしょう。
現実の4-5世代では、無線端末から無線局から上位の交換機までIP網を使った一体的な開発がなされており非常に複雑です。本職のエンジニアでも理解が及ばない部分は多々あります。
無線側ではネットワークの有り様が分からない、ネットワーク側では無線側が分からない、といったところですね。隣はなにをする人ぞ…。
分かったようで分からない、しかし今日もネットワークは動き続けています。
ユーザーに見えないところで機器はこんな動作をしている、なんとなくそれがお分かり頂けるのではないでしょうか。