コロナ後の世界
著者 ジャレド・ダイアモンド , ポール・クルーグマン , リンダ・グラットン , マックス・テグマーク , スティーブン・ピンカー , スコット・ギャロウェイ , 大野和基・編
新型コロナウイルスが国境を越えて感染を拡大させる中、現代最高峰の知性6人に緊急インタビューを行い、世界と日本の行く末について問うた。このパンデミックは人類の歴史にどんな影...
コロナ後の世界
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商品説明
新型コロナウイルスが国境を越えて感染を拡大させる中、現代最高峰の知性6人に緊急インタビューを行い、世界と日本の行く末について問うた。
このパンデミックは人類の歴史にどんな影響を及ぼすのか?
これから我々はどんな未来に立ち向かうのか?
世界史的・文明論的な観点から、冷静かつ大胆に2020年代を予測する。
[主な内容]
・ジャレド・ダイアモンド「21世紀は中国の時代にはならない」
(カリフォルニア大学ロサンゼルス校地理学教授。著書『銃・病原菌・鉄』)
・マックス・テグマーク「AIで人類はもっとレジリエントになれる」
(マサチューセッツ工科大学教授。著書『LIFE3.0 人工知能時代に人間であるということ』)
・リンダ・グラットン「ロックダウンが日本人の新しい働き方を生んだ」
(ロンドン・ビジネススクール教授。著書『ライフシフト 100年時代の人生戦略』)
・スティーブン・ピンカー「人間の認知バイアスが感染症対策を遅らせてしまった」
(ハーバード大学心理学教授。著書『21世紀の啓蒙 理性、科学、ヒューマニズム、進歩』)
・スコット・ギャロウェイ「パンデミックでGAFAはますます強大になっていく」
(ニューヨーク大学スターン経営大学院教授。著書『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』)
・ポール・クルーグマン「経済は人工的な昏睡状態。景気回復はスウッシュ型になる」
(ノーベル経済学賞受賞者。著書『格差はつくられた 保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略』)
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読みやすい文体
2020/08/08 04:58
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽこすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
電話やメールでのインタビューをまとめた形式のためか、
名だたるインテリジェンスのオピニオンでありながら非常に読みやすいです。
「聞かせる(読ませる)」ことが意識されているような印象を受けました。
文章での寄稿であればこうはならなかったような気も・・・笑
コロナ後の世界がどう変化していくのか、
自分なりの思考を固める上で、大いにヒントを与えてくれる良書です。
個人的には、クルーグマン氏の章がとても勉強になりました。
読み応え
2020/10/20 09:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
岩波新書の「コロナ後の世界を生きるー私たちの提言ー」は日本国内の有識者のコロナ禍の論評だったが、この本は米英の世界的な著名人のものである。
日本に関するコメントがあり、6人の識者の日本評は妥当なものと思える。各人の専門分野における日本政府や政策に関しては概して厳しい反面、日本の長所も指摘してくれ、希望を持たせてくれている。各論とも読み応えがある。
日本の為政者にも是非読んでもらいたいものだ。
この時期に読むべき1冊
2020/10/11 16:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KazT - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジャレド・ダイアモンド、ポールグルーグマンのほか、LIFE SHIFTのリンダ・グラットン、GAFAのスコット・キャロウエイらが、コロナ後に世界がどうなるかについて語ります。
コロナのようパンデミックに対しては、一見、独裁国家の方がよいように見えるが、ジャレド・ダイアモンド、ポールグルーグマンともに独裁者は間違いを隠すため、結果的に良いことはないと考えています。
ぜひ、この時期に読むべき1冊だと思います。
前向きな気持ちになれました
2020/08/24 16:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
コロナ禍について、海外の知者6人に文藝春秋がインタビューしたのを、日本語に訳した内容です。
終息に見通しが立たないコロナ禍で、人類はどう生きて行けばいいのかを、6人それぞれが説いています。読み終わり、前向きな気持ちになれました。購読して良かったと心から思っています。
新型コロナウイルスは私たちに深く考えるきっかけを与えてくれた
2020/08/05 21:49
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の内容は、世界の知性と言われている専門分野の異なる英国と米国の大学教授6名に、コロナ後の世界について緊急インタビューしたものである。新型コロナウイルスの流行拡大において、あえてポジティブな側面は何かと問われると、6名の識者すべて、「私たちに深く考えるきっかけを与えてくれたこと。」との答えが印象的だったとインタビューアーは述べている。今後の世界について、示唆に富む内容の一部は次のとおりである。◆「データは新しい石油」と表現されているが、それほど遠くない未来においてAIは何かを学習するのに大量のデータを必要としなくなる。◆AIは核兵器や生物兵器以上に、非常にパワフルで厄介なものになる可能性がある。今のまま無秩序な開発が進み、誰かがしくじれば人類は終わりということもあり得る。AI開発の戦略や倫理基準を定め、AIを利用する際に越えてはならない一線を明確にルール化すべきである。◆目前の危機に惑わされないために、視点を変えることも重要。過去と現在を比べ、データで現在の状況を冷静に判断しよう。過去に進歩したのだから、これからも進歩できる見込みはある。楽観主義により人類は過去の危機を乗り越え、進歩してきた。◆前回の金融危機で各国の中央銀行が学んだ教訓は、ためらわずにバズーカ砲(強力な金融緩和策)を撃つこと。国の借金は問題ない。金利が成長率よりも低ければ最終的にはGDPに対する借金の割合は徐々に減っていく。◆本当のリセッションは、新型コロナの猛威が収束した後に来るものであり、しつこいほど長く続くと考えるべき。
当然のことながら世界の知性といえど、即効薬があるわけではないし、経済政策については、国の借金について楽観的過ぎないかとも一市民は懸念するが、様々な専門分野の学者の見解がコンパクトに取りまとめられており一読をお勧めしたい。