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投稿者:ぽこすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
セールスフォースの創業者にして、現CEOであるマーク・ベニオフ氏による
自伝、会社紹介書、自身の信念の告白を兼ね備えた1冊。
IT大手企業がメディアで取り上げられる時は、
金儲けにかまけて世界を支配する悪役という論調がどうしても強いですが、
同氏は「社会貢献と成功は対立しない」と断言し、
企業の社会的な存在意義について自社の取り組みを基に熱弁しています。
自己陶酔のきらいも相当ありますが、
企業は何のためにあるのか?
それを改めて考えさせられる作品であることは確かです。
Salesforce.com社の「1-1-1モデル」
2021/09/25 09:40
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
Salesforce.comの創業者であり、CEOのマーク・ベニオフの著書。当初は「1-1-1モデル」について知りたくて手に取りましたが、その経営の奥深さが非常に分かりやすい言葉で語られていました。読み終えて改めて「善き行いと成功は、ビジネスの必須要素であり、バリュー(価値観)は世界を変えるための最も強力なエンジンになる。これを牽引するのが、『トレイルブレイザー(開拓者)』なのだ。」というカバーの一文が沁み入ります。時代も国も違うのに渋沢栄一翁と重なるものがありました。
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社員は家族ではなくチームとの論調が流行だけど、そうではない、家族だ!と真っ向から主張。企業は信頼がすべて。そのために平等公正であれと。
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セールスフォース創業者の自伝。全体として、様々な知見、示唆を与えてくれる本であった。
「信頼に価値(バリュー)を置く」ことを中心に、顧客、従業員といったステークスホルダーとの関係性や、発生した問題解決のエピソードを中心に話は進められる。
自らが信じる価値にそった行動をとりたいと思うのは誰でも同じだが、順調なときのみならず、困難にぶつかったときでも、ぶれずに価値を信じて行動することができるのか? おそらくその点が、ビジネスパーソンとしての価値を高める上で問われているのであろうと感じた。
正しいと思う価値に従って行動することの重要性と有用性を反芻したくなったときに有用な一冊である。
また、仕事を進める上でも色々とヒントになることが多く描かれている。特に「V2MOM」というフレームワークは非常にわかりやすく、明日からでも使ってみたいと思ったスキルである。
今後も様々な問題解決を行っていきたいと考えている人にとっても、読んでおいて損はない。
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■trailblazeとは〔未開の森林の中を進むときに樹皮に〕道しるべとなる印を付ける、という意味。trailblazerは木に道しるべの印を付ける人、つまり「開拓者」とか「先駆者」という意味である。
■著者マーク・ベニオフ氏はセールスフォース・ドットコムの会長兼CEO。
■セールスフォース・ドットコムは、米国カリフォルニア州に本社を置く、顧客関係管理ソリューションを中心としたクラウドコンピューティング・サービスの提供企業。
■株主のために利益優先の経営をする米国企業が多い中、ベニオフ氏は珍しく株主や従業員、顧客などを含めたステークホルダーという広い概念で関係者を捉える経営者。「ステークホルダー資本主義」という最近流行の言葉があるが、そのことをどう経営において実践しているのか、この本を読むとよくわかる。
■ステークホルダー資本主義は、株主至上主義の対局にある考えで、言葉にするだけでも投資家を敵に回すリスクがありかなりの勇気が必要なことだが、ベニオフ氏は本にまで書いており、ステークホルダー資本主義の原理主義者だと言ってもいいだろう。
■正直なところ、本の内容は少し会社自慢になってしまっているが、それを補うだけの興味深い考え方が学べると思う。あとは実践だ。大規模なシステム障害を起こしたようだが、果たして顧客対応はどうか⁈
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p68 秘密主義が行き過ぎれば、従業員は得体の知れない操り人形師に指示されて、会社の最も重要な取組みが進んでるかのように感じる
p136 1984年アップルでインターン。スティーブ・ジョブスと話す優れたCEOになりたいなら未来を意識して予測しないといけない
24ヶ月10倍に成長する
p268
ビジョン何がやりたいのか
バリュー自分にとって何が重要か
手法どのようにやり遂げるか
障害物何が成功の妨げとなるか
評価基準どうすればやり遂げたことがわかるか
v2mom
p320 企業のすべき事は株主に利益をもたらすことだけではない世界の状況をより良くし株主だけでなくステークホルダーの価値を高めることも私たちの役割だ
p323 ディズニーのCEOであるボブアイガーは地球を保護し経済成長を促進する事は私たちの未来にとって極めて重要でこの2つは矛盾するモデルでは無いとしホワイトハウスのパリ協定に関する決定に抗議した後大統領の諮問委員会のメンバーを辞任してした
p326 社会的政治的な問題についてCEOが発言するようになるほどそうした行動がもっと期待されるようになるTwitter時代には沈黙している方がより目立ちより重大な結果が生じる
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なぜ働くのか、そのことの意味を思い出ささせてくれる。
日本で生まれた私たちはもともともっとここに書かれていることを大切にしているはずだし、もっと活かしていくことが必要なのだと思う。
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企業として、セールスフォースの素晴らしいことがわかる本。顧客主義だけでなく、社会貢献に取り組む姿勢に大変感銘を受けました。大企業の多くが本書に書かれているような方針で、多くの社会貢献に携わっていただけることを望みます。セールスフォースの株が欲しくなります。
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一言で感想を言うならば、「意外」。
セールスフォースの創業者マーク・ベニオフの著書なのだから、相当な武勇伝が書かれているのかと思いきや、様々な問題に直面し、苦慮し、少しずつ前進する姿が描かれている。
「企業は善行を行うべし」
というようなことが一貫したテーマなのだが、最近のHBRの記事に通底していて、スッと入ってきた。
世界のトップクラスの企業のリーダーは、こういう世界観で生きているのだ、と恐れ入った。
恐れ入るだけではなく、こういった視座を持つことがリーダーになる人間の責任なのだ、ということも理解できた。
いい意味で「意外」な一冊だった。
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図書館で。セールスフォースの創業者でCEOのマークベニオフの本気。
セールスフォースのバリュー 信頼、カスタマーサクセス、イノベーション、平等。
価値観 何をすべきが重要
信頼 第一のバリュー
カスタマーサクセス テクノロジーを使って変革する
イノベーション AIとエコシステム
平等 鏡に映る姿を見る
オハナ 企業文化の再定義
社会貢献 未来のトレイルブレーザーに投資する
初心 空白のページから同じページへ
ステークホルダー 私たちは皆、この地球じょうでつながっている
アクティビストCEO 企業が本気で社会を変える
問題を解決するには、問題自体の理解に時間をかける。アインシュタイン
進歩する能力と積極的に他の人に助けを求める姿勢の間には強い相関関係
羊飼いは羊を産まない
継続的なイノベーションを支える信頼と平等が生み出す多様な労働力によりカスタマーサクセスが実現される。
V2MOM ビジョン・何がやりたいか、バリュー・なにが重要か、手法・どうやるか、障害物・なにが妨げとなるか、評価基準・どうすれば成し遂げたことになるか
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セールスフォースのことは良く知らなかったけど、社会貢献に取り組む凄い企業なんだなと思いました。株が欲しくなってしまいました。
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企業は自己実現の場であると、私は信じてきた。
いまセールスフォースを含む責任を伴う企業は、社会への関わり方や信念まで明らかにすることを求められている。
誰もがある面では正しく、
誰もがある面で間違っている、そんな中で最後に残るのは、むきだしの企業文化なのかもしれない。
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セールスフォースがサンフランシスコの法人税を上げるために活動していた等。
●感想
セールスフォースの創業者による、ここ最近のハイライト集。ビジネスケースというよりは、社会とどう関わっていくか、という観点の話が中心。ホームレス支援や、環境問題への取り組み、バリューを浸透させることなどを語っていく。
力強い本の構造やメッセージ性というよりも、筆者が関心のある「開拓者精神」と引っ掛けて、ここ最近のセールスフォースの出来事を振り返っていく様子。何かこれ!という学びを抽出する、というよりは、物語として頭に入れておくのが良さそうな本。
●本書を読みながら気になった記述・コト
・セールスフォースの創業者はオラクル出身
・セールスフォースは法人税を上げるためにロビー活動を行った
・マーク自ら、ツイッターでトランプに対して反対活動を行った
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1.この本を一言で表すと?
著者が社会貢献の考え方をまとめた本。
2.よかった点を 3~5 つ
・サンフランシスコのベニオフ家(p11)
→著者の父と祖父の姿からコアバリューが生まれたのは、子供時代の経験が社会に出てから大きく影響するというこ
とがわかった。
・バリューが衝突するとき(p296)
→利害が複雑にからみあっている時 1 つの方法ですべて解決するものなど存在しないと思う。その辺の苦悩がよく描
かれていたと思う。
・企業文化は戦略に勝る(p188)
→著者の経験上では企業文化はすべてに勝るそうだが、ドラッカーの考えと共通しているところが面白いと感じた。
・セールスフォースでは、入社初日からオハナの家族として迎えられる。私たちが何者で、何を行うのか、そして社
内システムにログオンするプロセスをよく確認した後、私たちのバリューや、自分の選んだ非営利団体でボランティ
ア活動をするために年 7 日間の有給休暇が取得できる仕組みについて説明を受ける(p198)
→社会貢献と企業文化が密接に絡み合っているのが特徴だと思う。
2.参考にならなかった所(つっこみ所)
・企業の利益と社会貢献がどのように結び付くのかよくわからなかった。
・困難に直面した事例がいくつか書かれていたが、どのように考えどのように対処したかは書かれていたが、結局結
論はどうなったのか書かれてなかったように思う。
・サンフランシスコのホームレス問題に多額の寄付をしているのは素晴らしいことだか、寄付に対してどのような効
果があったのか?が書かれていない。
3.議論したいこと
・スタートアップ企業の利益と社会貢献は両立できるのだろうか?
5.全体の感想・その他
・社会貢献の内容そのものについては賛同できる。しかし、社会貢献だけでは利益を追求することができないのでは
ないかという疑問が常にあった。
・会社がある程度大きくならないと企業による社会貢献はできないと考えていたので、この本の内容は何か片手落ち
なような気がしていた。しかし企業のリーダーがどのようにあるべきか、と言う視点でこの本を読むと納得できる部
分があった。
・企業が技術面でどのように成長してきたか、技術面でどのように今後成長するのか、という話も聞きたい。
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先月もslackを買収したことで大きなニュースになっていた、Salesforce。
そんなSalesforce CEO マークベニオフが説く、企業のあり方についての本です。
マークベニオフといえば、大統領になってほしいCEO30にも選ばれるなど、非常に民衆からの支持が厚い経営者です。
その理由として、
・LGBTQ問題に積極的に声を上げる
・サンフランシスコのホームレス問題解決のために 法人税を上げるために尽力
・社会貢献のために個人資産の莫大的寄付
・1-1-1モデルの確立
などがあります。
この著書では、これらの詳しい内容は勿論として、これから我々はどうあるべきか、これからはどのような企業が生き残っていけるのかなどが分かります。
少々分厚く、読みづらさがあることは否めませんが、ぜひ読んでおきたい一冊です。