雲の中の証人
著者 天藤真
弁護士事務所へ出向勤務を命じられた探偵社員の「私」は、製薬会社の会計課員がアパートで殺され、保管していた三千万円余りが奪われた半年前の事件を担当する。弁護すべきは、当時被...
雲の中の証人
商品説明
弁護士事務所へ出向勤務を命じられた探偵社員の「私」は、製薬会社の会計課員がアパートで殺され、保管していた三千万円余りが奪われた半年前の事件を担当する。弁護すべきは、当時被害者の部屋に居候していた倒産寸前の工場主。絶対的に不利な条件下で雲を掴むような証人探しを拝命した私は――表題作『雲の中の証人』のほか、三幕の法廷コント『公平について』や、物真似殺人を企てた男の物語『赤い鴉』、恋に燃える女子大生と助教授の悲喜劇『あたしと真夏とスパイ』など、短編集成四巻目となる本書には、六二年~七二年発表の九編を収める。【収録作】「逢う時は死人」/「公平について」/「雲の中の証人」/「赤い鴉」/「私が殺した私」/「あたしと真夏とスパイ」/「或る殺人」/「鉄段」/「めだかの還る日」
目次
- 逢う時は死人
- 公平について
- 雲の中の証人
- 赤い鴉
- 私が殺した私
- あたしと真夏とスパイ
- 或る殺人
- 鉄段
- めだかの還る日
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ミステリ界の金字塔かもしれない。
2021/10/13 00:36
4人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Eternal Kaoru - この投稿者のレビュー一覧を見る
評者は、小説は各自の趣味があるのだから好き嫌いだけで星をつけることは戒めています。これはひどすぎるのでさすがにどんな趣味の方にもお勧めできないと思い、投稿します。
「逢う時は死人」。いくら何でも展開がご都合主義すぎます。ここまで偶然が積み重なってトントン拍子に事件が解決し、ご都合主義的に最後にピンチに襲われ、かつご都合主義でピンチを逃れるはずがないでしょう。最後のアクション場面もヘン。人物造形が支離滅裂。リアリティ皆無。いちいちネタバレはしませんが、いくら何でもこれはひどい。
「公平について」。法廷もののコメディらしいのですが、正直何が面白いのかまったくわかりません。という以前に、主人公、刑事、検事、裁判長、いずれも何を言っているのか全然わからないので筋がわからないのです。わかるという方がいたら解説してもらいたいくらいです。
以上2つがひどすぎたので、この先を読むのはやめました。この程度で全集が出ちゃうんだから、ある意味ミステリ界の金字塔と思われるので星は5点です。もちろん、打ち樹てる必要はなかった金字塔であると思います。