電子書籍
おまじないのユアフレンド
2023/04/15 21:56
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんなことある?が、読み進んでいる最中の、感想でした。クラスので一番の美少女が自殺更紗が突如自殺します。更紗の死後、次々に女生徒が見えない力によって容姿を傷付けられていきます。おしまいは、うーん……でした
紙の本
悪意のない言霊
2020/11/02 09:11
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
おまじないでクラスの女子が次々と容姿を醜くされていく。数人の語り手の中に犯人が含まれる倒叙形式で、視点が変わる分、推察に幅が広がり余計に踊らされた。精神的ホラー要素が強く、徐々に浸食される恐怖に襲われた。何気無い一言が人の心に巣食い根を広げていく、それを断つのは酷く困難で計り知れない
紙の本
学校に伝わる呪い
2022/05/08 19:29
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
クラスの女子たちが次々酷い目に遭ったり死んでしまったり、やがて学校に伝わってる呪いのせいだと噂がたち、犯人探しが始まります。
美しいこと醜いことに捕らわれる女子たちの複雑な心理が浮き彫りにされていきます。そして、男子の能天気さが際立ちます。
学校では昔から、一番の美人と一番の醜い子が死んでいました。それがなぜなのか最後にわかります。
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その学校には、昔から伝わるおまじないがある。美しいものを醜く、醜いものをより醜く。そして絶望を。女子だけが使えるそのおまじないで、かつて複数の生徒が命を立っていた。そして、今。三年二組の頂点に君臨する女王、美しくなんの瑕疵もない羽村更紗が自殺した。一度は悲しみに沈む教室だが、クラスのNO.2だった夕菜を中心に、やがて明るさを取り戻していく。しかしある授業中、突然夕菜の顔に異変が起こる。唐突に増えていくニキビは爆発して夕菜の顔は血塗れになる。クラスを絶望に落としたのは、翌日貼られた2枚の写真。更紗と夕菜の顔がそれぞれ老婆と血塗れのニキビ面になっていて、そして添えられる《うるはしみにくしあなたのともだち》。あなたのともだち……ユアフレンドはかつて蔓延ったおまじないの名だった。
美醜をめぐるかなしいホラーミステリー。親や教員、男子生徒、そして自分自身による美醜の呪いが教室を歪めていく様がとても辛い。中盤の男子生徒や教員たちの物言いに怒りで動悸がしたけれど、多かれ少なかれどこかで普通に交わされている会話でもあってその切り取り方が上手で驚く。ホラーではあるんだけど、おまじないを取り巻く謎の伏線もしっかり張り巡らされていてミステリーとしても面白く読んだ。前を向いてとは言えない。せめてどうかみんな心安らかに過ごせるといい。
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底なしの絶望。そして負の連鎖。
澤村さんの描く怪異は、怪異そのものより怪異に翻弄される人々の“業”に恐ろしさを感じる。
綺麗事じゃなく存在するスクールカースト。息苦しいほどの臨場感。
すっかり物語の中に飲み込まれた。
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澤村作品を読んだのは久しぶり。ドロドロした感じは相変わらずです。これほどまでに美醜に付きまとわれる女子、辛いものがあります。こんな感じでスクールカーストができてるんですね。彼女たちの心中が慮られて、胸が苦しくなりました。
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最後まで予測がつかない展開に一気読み。
面白かった。
持つ者が悪意なく人を傷つける事。
持たないと思い込み、悪意に染まってしまう事。
おそらくホラーなのだろうが、とても哀しい話だった。
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クラスで一番の美少女が自死。そこから怪異が続く。
一気に読んでしまった。
怪異そのものも恐ろしいが、その裏にある想いや嫉妬、羨望、悲しみがのしかかる。
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オカルト。普段全然読まない系。スクールカーストの線引きが明快な四つ角高校には、顔を醜く変えてしまうおまじないが伝わる。カースト頂点の美少女が死亡してから、次から次へと女生徒がおまじないにかかり、病んだり命を落とす。スクールカーストの残酷さ云々より「ブサイクだ」と娘に言う親や、女子生徒を格付けする先生だったりと大人の方にムカつく。真相の少し前がピークでドキドキ。私も見事にミスリードされていた。でも、あれほどのおまじないの禍々しさがラストには拍子抜け。オチも救いようがなく、もうちょっと説明が欲しかった。
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面白かった。先が気になってわりとはやく読めた。オチも考えさせられる。困ったのは佳以外の登場人物がいまいち覚えられなかったこと。可愛い・まあまあ可愛い・可愛くない・カースト上位下位という説明しかなく1人1人の印象がとぼしい。性格やクラブ活動や趣味やエピソードがほしかった。後半の佳と椛島のやりとりとても好きでぐっときた。いちばん好きなシーン。ステゴドンってマストドン(サービス終了らしい)っぽい何かなのかな。前に登録だけしたけどピンとこず。それにしてもユアフレンドの仕組みがめちゃくちゃ面白かった。可愛くする方のおまじないももうちょっと見たかった。可愛くしてもらえる方も女の子は執着しそう。男子は昆虫みたいに描かれてて面白かった。誰かに彼氏とか好きな男がいたらまたどろどろするだろうな。ユアフレンド次は誰に届くんだろう。デスノートみたい。続編むりかな。うるはしみにくしあなたのともだち2!読みたい。
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私がホラーミステリ初心者だからなのか、
ホラーやん、と思って読み進めたらヒューマンドラマぽさもあって2度お得な話だった。
自分が高校生のとき思い出しちまったよ。
私もクラスの美しい子ずっと見てたな。ツルツルの肌とキレイなお顔の。
私がいまだに美容が好きなのはこのときの反動なんだろうか。ひえー。
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「ぼきわんが、くる」など、タイトルからの奇妙さ、恐ろしさでは他の追随を許さない著者の作品。今回も表紙の雰囲気と相まってこわい。
最初は「ホラーの皮をかぶったミステリか! とうとうミステリを書いたのか!」と歓喜し、ついつい謎解きをしながら読みつつ、「あれ? やはりホラー」となり、最後には「こんな読み方してすいませんでした」という気持になった。これは、時間を置いて再読したい。結末がわかってて、自分がどう感じるのか、それを見てみたいと思わせる。
ホラー苦手でも怖くないのでオススメしたい……あー、でも、怖いは怖いかもしれません。
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どういう終わり方になるのか気になって一気に読んだ。序盤は人の名前を覚えるのが大変だったので、相関図があればもっと読みやすいと思った。
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学校に伝わる怪談が現実に起きる話。「ユアフレンド」という雑誌を手に入れて、そこに書かれているおまじないを行えば、クラスメイトの顔を変えることができる…そういう学校の噂話が現実に起こり、次々と顔を醜くされる生徒、先生。誰がおまじないを行っているのか、という犯人捜しがテーマ。
あまり引き込まれなかった。誰が犯人とかも正直に言えば、興味が湧かなかった。椛島さん、九条さんのようなキャラクターが素敵だと思う。こういう考えのできる高校生になりたかった。
自分の経験から、とても美人なクラスメイトもいたけれど、そんな誰が見ても美人、女性が崇拝するような美しさ、のクラスメイトは私は持ったことがない。私の美的官学が研ぎ澄まされていないだけかもしれない。
スクールカーストはあるだろうし、こんなに極端でなくてもグループのようなものはやはりいつの時代もあるだろう。
しかし小谷と同じ教師の深川や三井が、まるで競馬の予想でもしているかのように、次の犠牲者を話し合っているのが非常に不快だった。
顔が醜くなる描写よりも、そちらの記述のほうが気持ち悪かった。
こんな先生、現実には絶対にいてほしくない。
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この話、女の子なら誰しも恐ろしく感じるだろうなぁと思いながら読んだ。読んでいるうちに、美醜とは何なのかと考えていた。そして、中学の時に「クラス三大ブス」と馬鹿にされていたクラスメイトや、仲良しグループでも互いに下に見合っていたこと、ブスだと言われていた人でももう結婚して子供がいるということなどに思いを馳せた。
内容は、「累」(細かい内容は知らん)、「デスノート」をハイブリッドした作品という印象を受けた。「犯人は誰だろう」と考えながら読むのはとても楽しかった。最後まで読んで、結局のところ誰も救われていないという点で、ホラーでありミステリーでありながら、救いのない悲しい話だと思った。