蘇った凶悪犯罪者vs名探偵
2023/05/28 08:18
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投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画「死霊のはらわた」の如く、現代に蘇った凶悪な殺人鬼達。彼らは一定の条件下にて人間に乗り移ることが出来、蘇った現代で次々と凶悪事件を起こしていく。本書ではそんな凶悪犯を追う名探偵助手を主人公に、「事件の状況から、凶悪殺人鬼が乗り移った人間(=犯人)は誰か」を解き明かしていくミステリー。特殊設定を活かし、ロジカルに成立する謎解きが魅力的で、スピーディーで飽きさせない展開が面白かった。
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投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
探偵物にしては死者が蘇るとか
過去の事件を現在になぞらえるとかSFでも無いし、
設定だけがぶっ飛んだミステリー。
内容に意外性が無く期待ハズレだったかも。
まぁ、嫌いじゃないんだけどね。
特殊条件のミステリ?
2024/01/24 00:32
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投稿者:AIZOU - この投稿者のレビュー一覧を見る
設定による特殊条件下でのミステリ
探偵役は推理ってよりは強引な感じかと思いきや
ロジックで攻めてくる
めっちゃ面白いー!って感じではなかったが
十分面白かった!
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なんかいつもの白井作品とはひと味違いました。
昭和の実際あった事件をモデルにした作品です。
実際の事件が気になって、ぐぐりながら結構時間をかけて読みました。
・玉ノ池バラバラ殺人事件 昭和7年
・八重定事件 昭和11年
・津ヶ山事件 昭和13年
・青銀堂事件 昭和23年
・椿産院事件 昭和19年
・四葉銀行人質事件 昭和54年
・農薬コーラ事件 昭和60年
「津ヶ山事件」がメインで話が進みます。
これは「八つ墓村」のモデルでもあるようです。
浦野探偵事務所で働く主人公、原田亘(通称はらわた)が、名探偵の浦野灸とともに事件を捜査していく。
「神咒寺事件」で事件に巻き込まれ、名探偵が大変な事態に。意外な展開になっていきます。
半分ファンタジーなお話でした。
いつもとんでも設定があった上でのトリック物が多かったのですが、今回は控えめ。
推理小説ならではのトリックや推理などをこれでもかと駆使しています。
読み進めながら、いつもと調子が違うなぁと拍子抜けながらも、新鮮な感じで楽しく読めました。
でも他とは違う表現の独特さは健在でした。
はらわたシリーズになるのかなぁ?
タイトル回収が2度ほどあるのですが、読後ジワリとくる遊び心に癒されます。
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表紙、かっけぇえええ!!惚れるわぁああ!!
そして、人がどひゃどひゃ死ぬわー!!血がばしゃばしゃ飛ぶわぁー!!
いろんな意味でテンション高いまま読了。
最初から最後まででいったい何人人が死んだのか…
それにしても情報量の多さよ。この情報量の多さでわちゃわちゃしちゃうけど中身はしっかと本格ミステリ。
昭和に起こった「人がたくさん死ぬ」事件の犯人たちが蘇るって!?よみがえった人鬼がまた人を殺しまくるって!?なんちゅう事件じゃ。これ人の手に負えぬぞ。
しかも探偵が…えっ!?と思っていたらそうきたか。いやいや、これはもう読むしかない。血まみれになりながら読むしかない。
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第1章の途中までオーソドックスな探偵物の顔して進む。途中で作者の名前を確認してしまった。タイトル回収シーンは2回。そう来るか。
作者の過去作との比較で言うと、かなりマス受けに寄せた作品になっており、人に薦めやすいが普段に比べてパンチは弱い。
https://yowatarikun.com/meitantei-no-harawata/
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これは特殊設定ミステリだが、本格ミステリとなっていて、面白かった。過去の7つの事件が、どう絡んでくるのかも面白さを倍増している。この設定だからこそ、キャラ達も引き立っているし、タイトルの意味も読み始めてすぐにわかる(๑´ლ`๑)笑最後の顛末を読んだ時に、少し感激した(๑ ᵒ̴̶̷̥́ ^ ᵒ̴̶̷̣̥̀ ๑) 亘のキャラ結構好きだったから(๑´ლ`๑)笑探偵としての解決も2通り覗けたのも私は、面白かった。
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何とか賞候補が多い。受賞してない。しまそーか。
過去の犯罪者が蘇り、生きた人間に憑依して殺しまくる。
死んだ名探偵と地獄から蘇って死んだ名探偵に憑依する名探偵。
想像力が豊かな作者だと思う。この想像力がいつまで続くのか見届けたいのである。
読んでる最中は楽しいんだけど、結末がね。
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名探偵のはらわた、これは臓物をぐちゃぐちゃにして殺す凶悪犯罪者を捕まえるグロ系のミステリかと期待してしまうタイトル。実は全く違って、探偵助手の名前が”キムタク”的な”ハラワタ”であって…ちょっとだけ本当の腸も出てたけどね。
内容はまた白井さん得意の特殊設定で、現世で殺人鬼と呼ばれるような犯罪者達が地獄に堕ちて人鬼となったのだが、召儺の儀で現生に復活!そして名探偵の古城は閻王にその人鬼達を屠るよう依頼され現生にやってきた。
んー、いつもの白井さんを感じる鬼畜っぽい部分もあるのだが、全体としてはファンタジーなのかなぁ。装画は遠田志帆さん。
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今回はグロ控えめという評判どおり、そこそこグロいくらいだったので読みやすかった。
連作短編に近い話であるため、話全体のインパクトは弱め。「名探偵のはらわた」とはそういう意味だったか。今回も特殊設定パズラーぶりは健在。中身がいれかわる前の浦野探偵の話ももっと読みたかった。読後感がよかったのがむしろ意外に感じた。
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表紙とタイトルからグロいのは嫌だなと心配したが、はらわた違いでそうでもなかった。地獄から猟奇殺人犯を召還するのもびっくりだけど、甦った名探偵が実は…のほうが唖然とした。いろいろ予想外で面白かった。
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これもミステリなのか。探偵役が死亡するまでは没入していたが、特殊設定が凄くて死んだ殺人犯を召儺すると言う流れになってから読むペースを崩してしまった。グロテスクさを強調するのは作者ならではらしいが、はてさて。
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序盤での探偵の入れ替えは今村昌弘『屍人荘の殺人』の意趣返しのような気がしないでもない(って違う作家だけれど)。世界観が少しだけ似ているせいかもしれない。かつ事件の一つが世界観をうまく利用したトリック。表紙も遠田志帆さんだしね。ところどころにある過激な描写も流せる程度だったのでアクセントとしてはアリな範囲。他作品のタイトルがさらに過激なだけに躊躇していたけれど、読んでみようかな。古城&亘コンビの探偵譚の続編もまた読んでみたい。できれば前日譚として浦野&亘のコンビものも。本書のタイトルがダブルミーニングになっていて、最後のページで『君の名は。』と同じ作りになっていた。ここでもまったく同じにできなかったのは作者的には心残りか。
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(図書館本)お勧め度:☆6個(満点10個)読み終えてみるに、真に奇怪な小説である。この作者の小説は2冊目だけど、どうやらおどろおどろしい探偵小説が好みらしい。ちょっとグロさもあるが、筋としては面白いので飽きることはなかった。この作品に限っては、まるで海外ドラマみたいな展開に驚く。要するに一度死んだ人間が蘇り、さらに残虐な大量殺人を起こすという。さらにさらに、そいつは人を襲って人格を入れ替えられる特殊能力を持つシェイプシフターなのだ。作品中では「人鬼」と呼んでいるが。怖ろしいことこの上ない。果たして結末は?
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エスプレッソのような作品。おどろおどろしい物語展開にクレイジーな探偵の竜巻かと見紛うほどの振り回しっぷり。その中で着実に探偵として成長していく助手に冒頭にはなかった頼もしさを感じた。