ニトリを就職先に希望する学生さん必読
2020/12/09 15:39
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2020年2月期で33期連続の増収増益を達成し、コロナ禍で多くの企業が業績悪化に苦しむ中テレワーク用のデスクなどで新しい需要を喚起しているニトリは、今や日本の代表的な優良企業といっていい。
ニトリが掲げる「30カ年経営計画」によれば2022年には1000店舗、売上高1兆円を目指すという。
ニトリの創業者で現在代表取締役会長で、この本の著者である似鳥昭雄氏は、ビジョンとは「長期かつ達成不可能とも思えるほど、大きなものでなければなりません」といい、「簡単に手の届く範囲のある目標を、ビジョンとは呼びません」とまで言い切る。
そんなニトリだから、その働き方はどんなものなのか興味を持つ若い人は多いだろう。
しかし、ここに書かれているのは決して新しいメソッドではない。
大切にしている「4つのC」、チェンジ(Change、変化)、チャレンジ(Challenge、挑戦)、コンペティション(Competition、競争)、コミュニケーション(Communication、対話)などは随分以前から多くの企業でも口にしていたことだ。
そして、そういいながらも姿を消した多くの企業があったのも事実だ。
そんな中でニトリが生き続けているのは、もっと別の要素があるのだろう。
その要素を探るヒントがこの本にある。
それは、この本が似鳥会長の考え方だけで出来ていないということだ。
間あいだにニトリで働く人たちの仕事に対する心情や実績が挟まれている。
それを読めば、従業員たちが同じ方向に向かっているのがよくわかる。
まさにそこにニトリの強さがあるような気がする。
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ニトリ創業者の似鳥昭雄さんが、自らニトリについて語った一冊。ニトリが大事にしている4C主義(チェンジ、チャレンジ、コンペティション、コミュニケーション)について、似鳥さんが仕事の原理・原則を語り、その原理・原則が社員のインタビューで深堀りされる構成となっており、ニトリという会社の理念を深く知ることができた。たびだび人事異動があるようで大変そうだが、一般の企業よりの社員の教育コストをかけていたり、比較的フラットの組織だったりと、短期間で成長できる土壌が備わっていると思った。
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似鳥様の仕事哲学、仕事の進め方、人生の考え方がよくわかる本であった。マーケティングについても詳しく書かれている。何より大事なのは人、原因の掘り下げ、ニトリのワークチェアー、将来社会に対して自分がどんな貢献をできる人になりたいか、ロマンから逆算して自分のキャリアを考える、与えられた物事を一つ一つに全力で取り組む、という仕事の基本を教えてくれる本だと思う。
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ニトリはもちろん行ったことはあるが、会社として考えたこともなかった。気づけば急に店舗が増えていたような感じで、急成長してるんだなぁ、という感じだけはあった。
しかし、このニトリ創業者が書いた本をよむとそうではなかった。中長期のビジョンとしてそれこそ創業時から10年きざみくらいで店舗開店目標があった。
この企業に共感したのは、配転の多さだ。多過ぎるくらい多い。それでも色々な部署に行く事で、会社の事、業界の事、他業界の事などへの理解が深まり、その結果、優秀な人材が多数いる会社になっている。
それと、顧客ファーストの徹底がなされた会社である事もよくわかる。
ウチの会社が見習わないといけない部分が多々出てきた。
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4C主義で自己成長したい人が集まる会社を目指してきたからこそ、ニトリは成長・発展し続けている。
チェンジ(変化)、チャレンジ(挑戦)、コンペティション(競争)、コミュニケーション(対話)
ニトリでは、好調なときでも現状に満足せず、常により良いものを求め「変化」し続けることを信条にしている。
「挑戦」とは、今までと同じことをしていたら達成しえない目標に対し、リスクを取ってでも前向きに挑むということ。それには常識や慣例を捨て、ゼロベースで学び、考えて行動していく、その覚悟と執念が必要。
会社を自己成長のために使いなさい
まずは与えられた仕事を完全に果たし、期待に応える
交渉事の際、2,3回断られたら、脈なしと判断して止めてしまうでしょう。しかし、4回目からがスタート。3回目までは自分という人間を知ってもらうための挨拶にすぎない。
相性はお互いで「創る」もの。
相性が悪い相手ということは、別の視点で見れば、自分にとって新しい価値観やものの見方を教えてくれる存在でもある。
お互いの個性を認め合って、自ら努力して相性を創っていく。
指示を出しても効果が出てこないとき、無能な上司ほど、すぐに自分でやりたがる。部下にトライアンドエラーを数多く経験させ、成功するよう指導することで成長の下支えをする。
「企業は人なり」。人材こそが企業にとっての宝であり、人が育てば成果は後からついてくる。
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タイトルの通りニトリの働き方が書かれている。社員のコラム的なのもたくさん掲載されており、イキイキされてるなあといった印象。ただ、自分は途中で飽きてしまいました。
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本の構成については、以下のようになっている。
・似鳥会長のビジネスについての考え方
・ニトリの企業文化や理念をベースとした社員一人一人の経験談や考え方
ニトリという企業が大切にしているものに以下の4つのCが挙げられる。
チェンジ change
チャレンジ challenge
コンペティション competition
コミュニケーション communication
いくつか印象に残った部分をピックアップします。
4C の コミュニケーション
一度や二度断られて、引き下がるのは甘い。
三度目以降が本当の勝負。
似鳥会長のこの言葉が非常に突き刺さった。
一度相手に拒否や拒絶反応を示されると、どうしてもリトライし辛いのが人間だと思う。
私自身人目を気にし過ぎて、必要な事を質問できなかったり、聞いて分からない部分を再度聞き直す事が非常に苦手だ。
これは本質として、自分の無能さや、嫌な顔されて傷つきたく無いという心理が大きい。
相手に断られてからが、本当の勝負
私にとっては本当に耳が痛い言葉です。
その気持ちは今の自分に足りていない部分かなと感じました。
本書を読んで感じたとは、実際に企業理念を高らかに掲げる企業は履いて捨てる程あるが、現場の社員まで浸透しているケースは非常に稀だと思う。
ニトリが小売業にして30年以上も増収・増益を出来ているのは、企業理念を徹底して社員に浸透させるための教育と、業務の中で常にアウトプットして、PDCAサイクルを回す習慣が根付いてる事
常にユーザーの事を考えて、商品展開、輸送、人員配置を全部署で行い最適解を追い求める文化がニトリの強みであると分かった。
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ニトリおよび似鳥さんの33の仕事論とそれに紐づく社員のエピソードという構成の書籍。現状の否定、観察・分析・判断、現場・現物・現実、即断・即決・即実行、お客様が第一、不平・不満・不便からアイデアは浮かぶ、具体の数字を入れ込むなど、どこかで聞いたことがあることばかり。再読する際は似鳥さん教訓パートのみをさらさら読むのがよさそう。
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気がついた不合理をいかに本質的なところまで掘り下げられるかが重要。その能力は、もともとある才能ではなく、経験で磨かれています。
「観察・分析・判断」を行ううえで、ひとつ視点としてもつといいと感じているのは、判断として出てきた改善改革が「続けられるか」「やめられるか」ということです。「続けられるか」は、変えたことが定着し、その後は説明などしなくとも当たり前に運用されるような改善改革か、ということです。「やめられるか」は、どんなに降下がある改善改革でも、環境の変化によってやめる必要が発生したときに、どのような手順でどの程度の費用でやめることができるか、そのやめどきはいつごろと想定できるか、ということが考えられていることです。特に「やめられるか」という視点は、非常に難しいです。
新しいものを作り出す、新しい問題解決の方法を見つけるには、結局は自分の経験してきたことのなかから導きだすしかないと私は思います。
意外に思われるかもしれませんが、システム開発に必要なのはコミュニケーション能力です。今は影も形もない、これから作り上げるシステムを、どんな人が、どんなときに使うのか、どうすれば便利になるのか。それをイメージして、自分のなかでどのくらい鮮明に表現できるかということが重要で、そのためにはいろいろな人への聞き取りが不可欠です。
根拠ある判断をするには、7回の「なぜ?」が必要
先に難しい課題に挑戦し、経験値を高めていくと、難度の低い課題はラクにできるようになります。また、さらに難度の高い課題に挑戦するチャンスが舞い込むようになるのです。
コスト削減は「業務が以前よりラクになる」ことを念頭において進めると良い結果が生まれます。
会社を自己成長のために使いなさい
そもそも、上司と仕事は選べない、というのが私の結論です。今、長い店舗経験を経て、商品部で本来やりたかったバイヤーをしています。今だからこそわかることは、今までの経験が、すべて活きてきているということです。
やりたい、やりたくないにかかわらず目の前の仕事に対して前向きに、自分で目標を決めて取組む。
商品開発を希望する社員を、物流部門に異動させる。一見、希望を配慮していない異動のように見えますが、商品の外梱の形状を知っていて、100個発注することの物量を実際にイメージできるからこそ、物流の面からみても無駄のない商品開発ができるのです。
人間には大きく3つのタイプがあります。第一に、自ら仕事に積極的に取り組む力のある人。第二は、他人に刺激されて積極的になる人。第三が消極的で変化のない人です。チャンスが与えられる人は、第一の積極的なタイプ。
会社は、一見つまらないと思われるような仕事の上に成り立っています。その基本的な(本当はとても重要な)仕事を満足にできない人に、それ以上の仕事をさせるわけにはいきません。
最も大切なのは、スケジュールのなかに差し込まれてくるイレギュラーなことも含めて、いかに優先事項が先になるように折り合いをつけていくか、というスケジュール管理です。
まず何���優先させるかは、期日が迫っているかの「緊急度」と、どれだけ大切なことかの「重要度」とを見極めることだと思います。秘書の場合、それにプラスして「上司の思い」という判断基準が加わります。
自分が仕事を進めるなかで困ったときに、こうした対応をしてくださる方に助けられた経験があり、ありがたいと感じたからです。
すごいと思える人に出会ったら、その人から得たことをすぐに実行する。そうした素直さ、謙虚さが大事。
具体的な数字の入らない会話は趣味、遊びと一緒である
その人が信用に値するかどうかは、求められる数字や、求められていることに対して、自分のなかで消化したものを自分の言葉で説明できるかどうかが重要だ。
数字を把握し、理解している人間が別の部署に入り込むと、その部署のレベルが一挙に上がります。
人はそれぞれ性格が違うので、性格が合う、合わないといった相性が存在します。しかし私は、相性とは、お互いで「創る」ものだとおもいます。友人関係でも、恋愛関係にしても、最初から完全に相性がぴったりという相手など、まずいません。
論理的な思考でないと人を動かすことはできない、ということを実感しています。「店長である私がこう思うからやってほしい」ではなくて、論理的に、全員が共通して理解できる数字を使って、目的や根拠を示せば、全員が賛同し、意見を出してくれます。
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ニトリで人が育つ環境・文化について書かれている。
会長の似鳥さんの方針や考え方だけでなく、従業員の成功体験も散りばめられている。
従業員の体験談は、若い社員に向けて書かれた内容も多く、社内向けなのかと思うような部分もあった。
また、体験談はどの会社でも取り組んでいるような内容だと感じた。
だが、従業員が常に自身のロマンとビジョンを持って行動したり、変化を起こそうとする思考を持っていたりする部分は、似鳥会長の考えがしっかりと従業員に浸透しているからだと感じた。
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結構高いレビューを得ているこの本ですが、私にはそれがよく分かりませんでした。
書いてあるのはごく当たり前のことで、それらを実施したからニトリがここまで大きく成長したという訳ではない気がしている。働き方云々ではなく、ニトリのロジスティックス戦略やプライシング戦略等にこの秘密があると思っているので、この本に書かれてあることは正直参考にならなかった。「うちの会社でもこんなの当たり前のように実施してるんだけど・・?」と感じることが多かった一方で、私の会社は業績が横ばいなので、この本に書かれてある働き方がキーポイントではないということになる。
ちなみに、ニトリのレジでこの本を勧めているのはやめた方がいいと感じました。ちょっと引いちゃいました。
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■徹底した
・お客さま志向
・スピード感
・高い目標意識(チャレンジ精神)
・現場主義
・成長意欲
そんな印象を持てる会社と理解
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ニトリの仕事に関する考え方(4C:Change,Challenge,Competition,Communication)がまとめられた内容で、各見出しに社員のエピソードもまとめられているので、会社方針に従い仕事を改善した結果上手くいく様子が分かりやすかった。
「観察・分析・判断」「現場・現物・現実」「即断・即決・即行」のように3つの行動理念にまとめられていて、考え方の軸にするには良いと感じた。
数年後や数十年後の将来を見据えて、ステップアップするための仕事術がまとめられているので、現状の仕事に不満や悩みがある人におすすめだと思う。
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タイトル通りニトリの働き方を著した本ですが、その構成がユニークで、似鳥会長が考え方を示した後に多くの社員が自分の経験を交えてその裏付けを書いていく流れになっています。これが説得力抜群で、社員の皆さんの一言にもキラーフレーズがあってレベルが高く、ニトリという会社が人に重点的な投資をしてきたことがよく分かりました。
管理職も、若い人にもぜひ読んでほしい一冊です。
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1.最近引越しをしてニトリに行く機会が増えたのでぶらぶらと店内を歩いてみるととても楽しかった。なんでこんなに楽しいんだろうと考えていた矢先にこの本を目にしたので購入しました。
2.4C主義を掲げ、30年プランでビジョンを掲げ、ロマンを追い求める、ということを前提に本書が始まります。著者がニトリを創業しようとしたきっかけから仕事の上での大切さ、仕事をする上での姿勢が書かれています。また、実際の社員の意見も取り入れ、ニトリという会社がどのような会社なのかを分かりやすく説明してくれている本でもあります。
仕事をする上で大切なことはビジネススキルを身に着ける前に、自分が会社でどのようなロマンを掲げるのか、そのためにはどんな挑戦をしていきたいのかを明確に掲げることから始めます。その大切さを教えてくれるのが本書の一番の目的だと思います。
3.今の自分に足りない全てが詰まっていました。愚直に自分の想いとロマンを求めて日々行動していく。これだ出来ている日本人がどのくらいの割合でいるでしょうか。小手先だけのビジネススキルを身に着け、本当の「心」「夢」を掲げて仕事をしている人はおそらく3割満たないと思います。ここが今の自分の課題であり、日本の危うさでもあると思います。人間本来の喜怒哀楽を素直に表現することが「かっこ悪い」と捉えられることが主流となった世界でこの本を読んで心が動く人がどれだけいるでしょうか。少なくとも3か月前の私はそちら側の人間でした。だけど、夢を追っていい、素直になっていいとある方から教えていただいたので、その後押しをしてくれるのがこの本だと気づき、読んだ価値はあったと思います。結局のところ、技術だけでは成り立たず、メンタルが先になければビジネスを継続することができないということなのかなと思いました。
この手のジャンルの本に弱いんだよな...すごい感動してしまうし、自分のできてない部分が可視化されて劣等感に陥ってしまう...