新徴組(新潮文庫)
著者 佐藤賢一
総司の義兄にして天然理心流の剣客沖田林太郎は、新選組勢と袂を分かち、新徴組創設に加わる。その上役たる酒井玄蕃(げんば)はフランス式兵法をも修めた英才だった。そして戊辰戦争...
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商品説明
総司の義兄にして天然理心流の剣客沖田林太郎は、新選組勢と袂を分かち、新徴組創設に加わる。その上役たる酒井玄蕃(げんば)はフランス式兵法をも修めた英才だった。そして戊辰戦争が勃発。庄内藩中老の玄蕃が指揮し林太郎らが支えた歩兵隊のスナイドル銃は、勢いづく官軍を食い止め歯軋りさせた。だが時代は彼らの不敗神話さえ呑み込んでゆく。著者が父祖の地を舞台に描く二人の漢(おとこ)の物語。(解説・池上冬樹)
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爽やかな読後感
2015/08/31 19:01
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある人に勧められた歴史小説を読了。爽やかな読後感。
清河八郎が皇国のために募集した浪人が、京の新撰組と江戸の新徴組の二つになり、それぞれ京都と江戸の警備を担っていた。
この小説では、新徴組の沖田林太郎を中心に、義弟の沖田総司、息子の沖田芳二郎との家族の葛藤を、新徴組の成立から戊辰戦争終了までを描いている。
新撰組と会津藩と同様に、新徴組は庄内藩預かりであったため、林太郎は戊辰戦争では庄内藩 酒井玄蕃もとで奥羽列藩同盟の混乱に巻き込まれていく。平凡でだらしない林太郎が、上司の玄蕃に担がれ奔走する生き様が、現代にも通じるように思われた。
戊辰戦争の知られざる物語
2021/05/16 20:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
戊辰戦争で唯一西軍に負けなかった庄内藩の物語。
誇り高き庄内藩士と新徴組隊士たちの姿、生き様に胸を打たれる。
戦略眼、胆力、公正さを併せ持つ鬼玄蕃こと、酒井玄蕃の人物造形が魅力的。
剣の腕はあるのに活かしきれない沖田林太郎(沖田総司の叔父)が強敵を前に己を奮い起たせるシーンが良い。
決して勝者が作るだけではない歴史の一面を痛快に描いた作品だ。
庄内藩
2019/12/08 06:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幕末に活躍した新徴組の小説。沖田総司の義兄を中心として描かれ戊辰戦争の折も丁寧に書かれている。新選組ばかりが取り上げられる中、貴重な小説。