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投稿者:むくどり - この投稿者のレビュー一覧を見る
川上弘美さんの不思議で可愛いお話が好きです。
短編なので、好きな時に少しずつ読めるのが私には合っていると思う。
何回も読み返して楽しんでいます。
不思議な物語たち
2018/07/27 13:54
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投稿者:une femme - この投稿者のレビュー一覧を見る
ありそうでない、というような、物語を集めた短編集。
ファンタジーというより、おとぎ話のような雰囲気の作品だと思った。
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投稿者:ムギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場する人(?)たちは個性的で中には人間じゃなさそうな人もいるけど…でも遠い世界の人ではなくどこか親しみを感じるのが不思議。真面目な2人という話と旅は無料という話が好きだった。
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とても面白かったです。このテンションが丁度良くて好きです。
小さな短編がいくつも、でもこれまで読んできた川上さんの短編集と地続きの世界が嬉しかったです。修三ちゃんも、多分山口さんと同じ村?のまるいさんも。
お話は表題作が一番好きでした。これから世界はほろびていくのだろう、でもこんなゆるゆるとした諦念なら良いかなと思います。そして、本当にこんな風になるんだろうな、と感じました。
「でも、恋をすると、誰でもちょっぴりずつ不幸になるよ。」これは…!と思いました。
壇蜜さんの解説も嬉しいです。「つっつけ、不幸。つんつん。」
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1作目を読んだ時、ツバキ文具店を読んだ直後だったこともあって、あら、また、代書屋さんのお話か・・・風合いが違ってこれも面白いと思っていたら、独立したお話(1箇所のぞく)の短編集でした。
3作目の「ぞうげ色で、つめたくて」は短編なのに、一組の男女が、恋に落ち、流され、もがき苦しみ、決断しようとした遠い日々と、それが今も二人の背中にのっかっているのが見えるようでした。一瞬の火花のような情熱と、長いときを経た思いが交錯した恋愛小説。川上さんの恋愛小説はいいですね。あのセンセイの鞄を描いた方ですものね。
巻末の解説は壇蜜さん。彼女も「ぞうげ色で、つめたくて」がお気に入りなのでしょうか。なんか、うれしいです。
心のひだを丁寧に写しとるようなお話がたくさん。
色を使った喩えがいくつか、かな。
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川上弘美さんの本は6冊目。
以前、こちらでも書いたことがありますが、「川上弘美の文章は美しい」
どこかでどなたかが書いていたこの一文がずっと頭の片隅に。
実際に読んでみると、川上さんの文章はとても優しく、心地よい。
お気に入りは『これでよろしくて』
この【猫を拾いに】はちょっと不思議な短編集。
時々、あたまのなかに”?????”の嵐が巻き起こる物語もあるけれど (笑)
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著者の作品に通底する日本らしさを日常で体感できなくなっている自身の日々の生活の貧しさが何に由来しているかはわかっている。それを取り戻さなくてはと思わせてくれる素敵な短編の数々でした。
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やっぱり弘美さんの文章ってイイですねぇ。
ほっこりした安心感があります。
短編集なので、
いろんなタイプのお話を
堪能することができますよッ。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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川上弘美の作品の中では、わりとマイルドで読みやすい短編集です。表題作の「猫を拾いに」よりも個人的には「ミンミン」「クリスマス・コンサート」「旅は、無料」の続けて3作と、「九月の精霊」がなんといってもお気に入り。順番に。「ミンミン」…小人のお話。ああ良いなぁこういう感覚が持てたら幸せだなと、純粋に思ってしまう童話のようなお話。コロポックル的。「クリスマス・コンサート」「旅は、無料」…登場人物が同じ、視点が違う女性の作品。まず前作を読むと、後作の話がすっと入ってきます。いますよねぇそういう人、でも憎めないし同性としても好きだけれど、でも少し憎らしいっていう感覚は素敵。無意識のうちに人を惹きつける人は、おそらく本来自分では気付いていなくって、だからこそ稀有で美しい存在。「九月の精霊」…今作品集の中で、個人的には一番お気に入りの作品。川上弘美らしい作品で、不思議で、幸せで、奇妙な感じ。先祖や血の繋がりはどうしても切っても切れないし、どうしても過ぎる時に涙が出てくる。成長して、歳をとって、だんだん死が近くなる。それは辛いことのようで本当は幸せなことでもあって、それを作品から感じることで幸福な気持ちが溢れてきました。生きていく、それぞれ女性にとって生き方が違うように、幸福のかたちや幸せを感じることも違うなぁと思わせられる作品集。
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2018.11.01 読了
どのお話も好き。
最初の 《朝顔のピアス》 もとても好き。
ラブレターの依頼。
他の依頼の話ももっと聞きたいし、
「文章業」のこの人のことも知りたいし、
「恵子さん」のことも知りたいし、
私の好きな世界なんだな。
《ハイム鯖》のホットケーキを食べたいけど、ちょっと怖いかも
《ぞうげ色で、つめたくて》
衣世さんのその後と
丹ニさんのその後も知りたい。
あーどれも 続きを知りたくなるような、
その世界にもっといたいような
そんなお話ばかりだったんだな。
《誕生日の夜》
こんな風に誕生日を祝える友達がいて羨ましいなあと思った。でも読み進めているうちに、
こんな誕生会に参加したら、
私はどうするのかドキドキしてしまいました。
《はにわ》
息子がゲイだとカミングアウトされた母の話も。
わかるような気がしたけど、
なんであろうと、いい息子だからいいじゃない
と思ってしまった。
私の絵文字にもはにわはあるんだろうか。
《新年のお客》
1つの派遣業だな。
「にせ」仕事。
私は演技力皆無なのでできないけど、ちょっとやってみたいよね。
他の仕事ももっと教えて欲しい。
《ドンボ玉》
この男いいと思うけどな。
《ひでちゃんの話》
こんな友達も欲しいね。
21話分書こうと思ったけど、
もうきりがないからやめる。
とにかく、私のちょっと好きな人たちが沢山いるしあわせな小説だった。
川上弘美さんの本も読んでみよう。
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真ん中くらいまでは、結論がなくて何ともないただの描写じゃないのかと思っていましたが。「そういうことは、なんとなく、わかるものなのだ」という、村上春樹みたいな文章あたりから、その結論の無さが好ましくなってきました。
「地球上の生活には金がかかるかもしれないけど、太陽のまわりを年に一周する旅が無料でついてくる」なんていうちょっとくさい文章もなんだか許せてしまいます。
川上さんはあまり読んだことはありませんがちょっと気を付けて読んでみようと思いました。
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ここ最近仕事で活字を追うことが多かったので、自分のための読書は久しぶりだった。リハビリ的にも、川上さんの文章は何の負荷もなく沁み入ってくるので。
わたしたちの世界とは少し違う世界の話、と切り離してしまうのも違うし、夢のような話、というのも違うな。
そういうのもあるのかな、みたいな。
形のないものが、川上さんによって名前や体温や色を与えられてそれぞれの物語になっている。わたしが好きな川上弘美が掌編としてきゅうっと詰まった一冊だった。
九月の精霊、朝顔のピアス、が好き。
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恋をすると不幸になる。
それでよいとおもう。
川上弘美のそういうところが好きだ。
どういうところかと言われても、
そういうところ、としか言いようがない。
*
どうしても欲しいものは、
いつだって、
僕の手に入らない。
それがでも、
僕は決していやではない。
『トンボ玉』
*
少しずつ、すべてがまんべんなく、
痛かった。
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いろんな色の恋がある。小さな人や地球外生物、そして怨霊も現われる。表題作をはじめ、「朝顔のピアス」「ハイム鯖」「ぞうげ色で、つめたくて」など心がふるえる21篇を収めた、短篇小説集。『クウネル』連載を単行本化。
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川上さんならではの不可思議な世界と、レンアイの話を、一つ一つ丁寧に読むのが楽しかった。
恋人の弟、丹二さんを好きになってしまった衣世の、せつない恋の話 「ぞうげ色で、つめたくて」
地球外生物が出てくる不思議な話 「誕生日の夜」
修三の母の心の内を綴った「はにわ」
気持ちが動くたびに、カウンター機をカチカチと押している女の子の話 「真面目な二人」等々、21篇が収められている。
それぞれ深く考えさせられたり、最後まで飽きることなく楽しめました。
川上さんの掌小説、好きです。