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「線」の思考―鉄道と宗教と天皇と―
著者 原武史
小田急江ノ島線沿線にはなぜカトリックの女学校が多いのか? JR阪和線沿線にはなぜ古代から現代までの天皇たちの足跡が豊かなのか? JR山陽本線沿線の内陸部にはなぜ多くの新宗...
「線」の思考―鉄道と宗教と天皇と―
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「線」の思考 鉄道と宗教と天皇と
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商品説明
小田急江ノ島線沿線にはなぜカトリックの女学校が多いのか? JR阪和線沿線にはなぜ古代から現代までの天皇たちの足跡が豊かなのか? JR山陽本線沿線の内陸部にはなぜ多くの新宗教が発生したのか? 「線」に沿って移動し考えることで、「点」や「面」からは見えない意外な歴史の地下水脈を幻視するミステリー・ツアー。
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紙の本
鉄道紀行にあらず
2020/11/22 21:15
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投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は日本政治思想史専攻の大学教授であるが、鉄道にも造詣が深く、『鉄道ひとつばなし1~3』(講談社現代新書)や『鉄学概論』(新潮文庫)などの読み応え十分の鉄道関連の書籍を数多く執筆している。『「線」の思考』というタイトルから本書も鉄道関連と期待した読者にとっては、いささか趣向の異なる内容で面食らうことになろう。著者の意図は全国各地に通じる鉄道に実際に乗ったり、線路跡を訪ねたりしながら、地域に埋もれた歴史の地下水脈を探ることにある。その地下水脈とは、幕末から明治にかけて勃興した新宗教や明治以降に活動を再開したカトリックの足跡、鎌倉時代の日蓮や江戸時代の隠れキリシタンの足跡などである。鉄道の話題はあくまで脇役であるが、「軍隊が消えた街―旭川の光と影」の章では昭和初期の旭川は、市内電車と郊外電車の営業距離が45.7kmにもなる電車王国であったことが紹介されている。路線図や市内電車の運行ダイヤも掲載されており、このあたりは、著者の著作らしい雰囲気を醸し出している。