治虫の国のアリス

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：gonta　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

手塚治虫の世界に迷い込んだアリスの冒険譚。
パスティーシュ漫画としての完成度がものすごく高く、手塚ファンならにやりとしてしまうキャラクターやせりふ回しが物語を綺麗に動かしているのが楽しい。
コメディかと思いきや、ラストにかけての展開には感動させられ、「手塚漫画」を題材にした作品群のなかでトップクラスに満足度が高い。
元ネタが思い出せないコマが気になって手塚漫画を読み返したくなる。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：おひで951　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

手塚先生の生前から読んでいるものにとっては、もっと深く突っ込んでくれてもよかったかな、などと思ってしまった。石森先生の「ジュン」への嫉妬とか、連載と単行本の編集の違いの異様さとか。連載と単行本で結末を変更する作者、います？そのせいで、雑誌も単行本も両方買っていないと、なにが起こるかわからなかったし、一度買った単行本が、再版するときにセリフが変わっていたり、、、。この本を読んで、そんな懐かしい日々を思い出してしまった。ありがとうございました。